2015/5/18
利き手ってリノベーションと関係ある??
ひかリノベ広報部です。
現在、私達の事務所の目の前にある両国国技館で5月場所が開催されており、近隣は人で溢れかえっています。
さて、今場所は誰が優勝するのでしょうか?
皆さんの回りに左利きの人はどれ位いますか?
ちなみに私は左利きですが、幼少の頃は周囲に左利きの人はほとんどいなくて、小学生の時は学年でも数人程度しかいませんでした。
ところが、社会人になって年齢を重ねていくにつれて、回りにいる左利きの人の数が増えています。
皆さんご存知の通り、世の中の様々な道具や設備は、当然ながら圧倒的に人数の多い右利き用に作られており、左利きの人は日常生活のいろんな場面で不便な思いをしています。
どんなことに不便を感じるか・・・書くとキリがないので、代表的なものの写真やイラストを載せておきます。(特に左利きの方は、説明なんて不要ですよね)
もっと詳しく知りたい方は、ネットで検索すれば多くの左利きの方が書いていますし、Wikipedia にも結構詳しく記載されています。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A6%E5%88%A9%E3%81%8D)
にもかかわらず左利きが増えているのは、やはりスポーツの影響が大きいと思います。
スポーツの世界では、様々な種目において左利きはメリットとなることが多いため、右に矯正をしなかったり、あえて左に変えるというケースもあります。
では、左利き用の家、左利き用のリノベーションなんてあるのでしょうか?
ネットで調べてみると、ドアの開き勝手について触れていることが多いようです。
ドアの場合、押すことより引くことに力を要することから、引いて開ける時に利き手を使うと開けやすいという記述が多くありました。
ところが当然のことながら、ドアの開き勝手は、利き手を考慮して決めるのではなく、間取りや取り付ける位置、生活動線などによって決めるのが通常です。
また、生活動線の観点と利き手とを合わせて考慮して、キッチンの配置(シンクとコンロ、冷蔵庫の並び)を考えるというのもありましたが、これも間取りなどによって制約を受ける可能性が多くあります。
元々、左利きの人は右利き用に作られた道具を使うことに慣れてしまっているため(というより使わざるを得なかったりもしますが・・・)、無理に左利き用のものに頼る必要はないのかもしれません。
現に私自身、左利き用のハサミをプレゼントでいただいたことがありますが、右利き用のハサミを使うことに慣れてしまい、かえって使いづらいという本末転倒なことになっていたりします。
また、ライティングデスクのスタンド照明が左側にあると、完全に手暗がりになってしまい、あえてスタンド照明を使わない・・・というより使えないということもありました。
住まいの中で、どうしても利き手を使わないと困る場所を探してみると意外に少なく、結局のところ、利き手とリノベーションには深い関係はないものの、まったく無関係とは言い切れないという微妙な回答が導き出されてしまいました。
でも、私自身が左利きであり、あらゆる可能性にチャレンジしていくのが設計という仕事、機会があれば、利き手を考慮したリノベーションというのも興味があります。
もし、どうしても左利き向けのリノベーションをしたいという方がいらっしゃいましたらおまかせ下さい。
左利きの気持ちがよ~く分かる私が、左手で図面を描きます。
もっとも、左利き”あるある”ネタで盛り上がってしまいそうですが・・・。