2017/8/29
【中央区・港区エリアH様邸リノベーションレポート②】海が近いお家は塩害仕様の設備がマスト!
皆さまこんにちは、施工管理・藤井です。
8月に入ってから雨続きですね。雨が降ると涼しくなるのはいいですが、晴れた時との気温差がすごいですね! 皆さま、体調にはお気を付けください。
さて、今回は中央区・港区エリアH様邸のことをお話していこうと思います。
塩害仕様の室外機の選び方
中央区・港区は海に囲まれたエリアです。
海が近い立地では潮風の影響がありますので、戸外の設備、たとえばエアコンの室外機は耐塩害仕様でないと、すぐ錆びて壊れてしまいます。
既存のエアコンの室外機には「耐重塩害仕様」と書いてありました。
この「耐重塩害」とは何かというと……実は、耐塩害には地域や環境によって二段階の定義があるのです。
まず、耐塩害が必要な地域。
- 海岸までの距離が300m以上、1km以内 (設置条件により変化)
- 潮風が直接当たらない場所 ・製品が建物、盤の陰になる場所
- 製品が雨で洗われる場所
そして、耐重塩害が必要な地域。
- 海岸までの距離が300m以内
- 潮風が直接当たる場所
- 製品が海岸面にある場所
- 製品に雨があまりかからない場所
- 製品が雨で洗われる場所
H様邸の周辺エリアは、上記の赤いところ3つが当てはまっていました。
ですから、より腐食に強い耐重塩害仕様の室外機がマストということになります。そこで新しい室外機も耐重塩害仕様のものを注文し、いまは届くのを待っている状態です。
大型マルチエアコンの解体
H様邸には塩害仕様の室外機以外にも、もう一つ特殊な設備がありました。
それは、普通のマンションにはないマルチエアコン!なんと全室の空調がこの一台の室外機でまかなわれていました。
下の写真が本体。ものすごく大きいです。
このように天井や壁を解体してみても、なかなかの存在感です。
こちらのマルチエアコンはもう製造がされていないため、今回の工事では通常の壁かけエアコンで対応することになりました。
そこで、こちらのマルチエアコン本体は処分したのですが、何しろこの大きさ。100キロ以上の重量がありました。電気屋さんに電源等を解体してもらい外しましたが、男六人でやっとの重さでした。
H様邸はお隣さんとの界壁(マンションの各住戸の間を区切る壁)がコンクリートではなく強化石膏ボード(耐火性能を強化した石膏ボード)でしたので、もしこれだけの重さのエアコンをぶつけてしまったら壁が壊れて、お隣さんとこんにちはということにもなりかねません。そのため、搬出には非常に気を遣いました。
またこちらのマンションはオール電化マンションで、このエアコン以外にも重さ100キロ級の電気温水器があり、こちらも搬出するのに大変でした。
現在は解体工事が終わりましたので、つづいて大工さんに木工事を頑張っていただいております。
またこちらの現場では、この後も現場吹き付け断熱工事(スプレーで断熱材を吹き付ける工事)や、窓の2重サッシといった工事もあります。それは後々ご紹介していこうと思いますので、どうぞお楽しみに!