2017/2/16
【東京都目黒区エリアY様邸リノベーションレポート④】カベの下の力持ち!住戸を支える下地材
皆様こんにちは! ひかリノベ 施工管理・藤井です。
今回は目黒区Y様邸のリノベーションリポート・第4回目をお伝えしたいと思います。
1.下地工事
前回までの工事では二重床を作成しました。
今度はその上に各部屋の間仕切り壁を作成していきます。
Y様邸では、壁の下地に木材を用いております。
下地に用いる木材は本来、1本4mの長さのものが多いのですが、マンションリノベーションの場合、そのままではエレベータ-に乗らない事がほとんどです。
そのため、あらかじめエレベーターに入る長さにカットして搬入します。
壁に立ててある木材はカットした残りの部分です。
残りと言っても短い木材が必要な場所で使いますので、材料のロスが少なくなります。
天井裏に白く映っているのは断熱材です。
Y様邸はマンション最上階なので断熱材が貼られていました。
最上階はすぐ上が屋上になりますから、とくに夏は直射日光によってコンクリートが熱をため込んでしまいます。
そこで天井に断熱材を貼り付け、暑さ対策をする必要があるのです。
天井に付いている金物は天井吊り金具と呼ばれるものです。
天井の下地材が下がらないように金物で吊っています。
下地材が付いたあとは建具枠(ドアや窓を支えるための枠)を取り付けていきます。
建築業界では『ワク』と呼ばれています。
まぁそのままですが…
2.電気配線工事
木工事(木材を用いた工事全般をこう呼びます)と並行して電気配線工事が行われております。
天井の中で丸まっている配線はダウンライトの配線になります。
石膏ボードを貼った後に丸く孔を開けて、配線を取り出します。
電気工事の中で、石膏ボードを貼る前に終わらせていなければならない重要な工事があります。
コンセントBOXとスイッチBOXです。
石膏ボードを貼ってしまったあとではコンセントやスイッチの移動はできませんから、その前に位置を決めておく必要があります。
下地材に○で印がしてある場所が、スイッチBOXの高さ位置になります。
あらかじめお客様と打ち合わせした高さに設定します。
寸法の芯でとりつけるのが一般的です。
壁の中に見える配管はエアコンの冷媒管(室内機と室外機の間をつなぎ、室内外の熱を出入して温度を調節するための配管)になります。
Y様邸はエアコン配管を隠ぺい配管(冷媒管を壁の中にかくしてしまう)にするので、あらかじめ建築工事中に先行配管と呼ばれる工事を行います。
いかがでしたでしょうか?
このように、マンションリノベーションには重要な工事が壁の中にもございます。
壁の中に入って見えなくなってしまうので、普段はあまり意識をしないところですが、ふとスイッチをつけた時にでも思い出してみてくださいね!