2015/3/28
下階への配慮「ひかリノベ標準仕様」
ひかリノベ広報部です。
自分のデスクで現場の手配やら調べ物をしていると、両国国技館
のほうから太鼓の音が聞こえてきました。開花した桜の木の下で
桜まつりのような催しが行われているようです。
後で少し見に行ってみようかな。
ところで今、私は千葉県市川市のとあるマンションのリノベーション
工事を担当しています。そして今日、床の防音資材に関して検討
していました。
マンション内のお部屋を工事するばあい、ほとんどのマンションで
管理規約・使用細則(マンション内のルールを書面化した物)によって
工事内容他の条件が定められています。
今回、その中で必ず性能条件が設定されている「フローリングの防音
性能」に関して少しお話しを。特に小さいお子様がいらっしゃるご家族は
気になるところではないでしょうか。
マンションによって少し条件に差異があるものの、フローリング工事を
する場合は推定LL等級45以上とか推定LL等級40以上の防音材などと条件
が記載されています。
※ 推定とついているのは、床下のコンクリート厚さ等、建物条件によって性能に
多少バラつきが生じる為です。
これは、床衝撃音低減性能(簡単に言うと下階に生活音を伝えにくくする
性能)の下限が決められているということです。
この推定LL等級は数字が小さくなるにつれ高性能になりますので、性能的には
LL等級45<LL等級40 ということになります。
多いのはLL45以上という条件ですね。でもLL40以上というマンションもそれほど
珍しくはありません。
そして、推定LL等級と共に推定LH等級という性能基準もあります。
LL等級 : 軽量床衝撃音 → スプーンやコップなど、軽くて硬い物を落とした時の
「カツーンッ!」というような響く音
LH等級 : 重量床衝撃音 → 子供がベッドから飛び降りたり、走り回ったりした時の
「ドスン!」と重く響く音
上記を見ていただければ、LL等級と共にLH等級もすごく重要であるとご理解いただけると
思います。
そんな中「ひかリノベ」では、マンションの規則にかかわらず推定LL等級40・推定LH等級50
の性能を満たす高水準な構造を標準仕様としています。
この仕様であれば、おそらくどのマンションの管理規約の基準でもまずクリアしていると思います。
そして何よりもお客様には安心してお住まいいただけるでしょう。
今回は主にフローリング工事時の防音性能のお話しでしたが、ひかリノベでは、どの部位の工事
に於きましてもより良い材料・工法を常に研究・採用しております。
お部屋完成後、何十年も安心してお住まいいただけますように・・・。
※2008年公表、『床材の床衝撃音低減性能の等級表記指針』により現在では性能表示が変更
されていますが、既存マンションの管理規約等ではひき続き推定LL等級基準を採用している為、
以前の基準で記載しました。