2016/1/12
神棚のリノベーション?現代の住まいにおける神棚の存在
明けましておめでとうございます。
ひかリノベ広報部です。
今年の三が日は、とても穏やかな春先の陽気でしたね。
初詣に出掛けた際も、例年なら寒さも手伝ってピリッと身が引き締まる想いとなるところ、ちょっと拍子抜けする感じがしました。
ちなみに、初詣で引いたおみくじの結果は・・・『中吉』でした。
本年が皆様にとって佳き年であるよう、心よりお祈り申し上げます。
私に限らず、多くの方が初詣をされたことと思います。
私の自宅の近くには由緒ある「氏神様」があり、例年の初詣はこの神社にお参りに行っています。
さらに地元には、こちらも由緒ある有名なお寺があり、やはり例年初詣に行っています。
氏神様で「御札」を購入しますが、実はこの御札の置き場所にいつも悩んでいます。
皆様は御札をどこに置いてますか?
お札のベストな置き場所は、やはり神棚です
神棚は、神社でいただいてきたお神札をお祀りする神聖な場所です。
神様を棚に祀る風習は古く、天照大御神がお父上である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)から授かった宝物を棚にお祀りしたことが神話にも語られています。
神棚の神殿には、伊勢神宮のお神札である神宮大麻(じんぐうたいま)、私たちが住んでいる地域をお守りしてくださる氏神様、その他に崇敬する神社のお神札をお祀りします。
※宗教法人 東京都神社庁HPより抜粋
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/kamidana/index.html
神棚と聞くと、おそらく大半の方が上の写真のような本格的なものを思い浮かべることと思います。
こうした本格的な神棚の場合、神棚を祀る場所や向き、必要となる神具・お供え物とその配置などが決まっており、新たに準備するのはなかなか大変です。
また、マンションに限らず戸建てにおいても和室が減少している今日、このような本格的な神棚を祀る場所はなかなかなく、かといっていわゆる洋間に祀っても明らかに浮いてしまいます。
住まいを現代の生活スタイルに合わせることがリノベーションでは大事ですが、最近ではあまり見かけない神棚をどのように現代の住まいにフィットさせるか、リノベーションを考えるうえでは軽視できない課題となります。
そこで、神棚に合わせたインテリアではなく、インテリアに合わせた現代風の神棚をご紹介したいと思います。
現代のインテリアにマッチした神棚
下の写真の中に神棚がありますが、どこにあるかお分かりになりますか?
壁に取り付けられた白い箱、実はこれが神棚です。
出典:モダン神棚のオンラインショップ KAMIDANA
http://www.kamidana.biz/?transactionid=6f284b27af5cf8cf1524d8a1d51fbcb997677eff
昨年、弊社でリノベーションした案件でも、あまり本格的ではなくシンプル過ぎない神棚をリビングに祀りたいというご要望があり、全体のインテリアとの調和を考えた結果、下の写真の神棚をお勧めしました。
出典:楽天市場 神棚の里
http://item.rakuten.co.jp/kamidananosato/kagura-2/
薄型でモダンな造りのシンプルな神棚で、パイン材の無垢フローリング張りのリビングとの相性も良く、とても好評でした。
上の2点は三社宮という様式で、中心の扉の内に神宮大麻(じんぐうたいま)、向かって右に氏神の神札、左に祟敬神社の神札をお祀りする神棚ですが、一社宮は手前から神宮大麻、氏神、祟敬神社という順番に重ねてお祀りする神棚で、現代風にアレンジされたモダンなデザインのものが多数あります。
出典:神棚・神具専門店 伊勢宮HP
http://www.isemiya.com/user_data/matsurikata.php
省スペースでスタイリッシュな一社宮の神棚
一社宮の神棚は、本来は神宮大麻、氏神、祟敬神社の神札を順番に重ねて祀るものですが、一枚だけの御札を祀るのにも適しています。
こちらは前述の通り、三社宮よりもさらに現代風にアレンジされたものが多く、デザインもさることながら、あまり形式ばったところがないため、若い世代や女性にも人気のあるものが多くあります。
左上:http://item.rakuten.co.jp/shizumoku/4993896901369/
右上:http://item.rakuten.co.jp/shizumoku/hitomaturi/
左下:http://item.rakuten.co.jp/shizumoku/fudamori/
右下:http://store.shopping.yahoo.co.jp/kamidana56/kfcr01.html
これだけスタイリッシュな神棚だと、浮いてしまうどころか逆にインテリアのアクセントになりそうです。
神棚をインテリアにどう溶け込ませるかではなく、アクセントとしてデザインに取り込むのも逆転の発想で面白いと思います。
こだわって設けた神棚であれば、より積極的にお参りすることにも繋がり、きっとご利益があることと思いますよ。
一番大事なことはスタイルではなく気持ちです
本格的な神棚ではなくても、簡易的で現代のインテリアにも合うモダンな神棚があることがお分かりいただけたと思います。
しかし、一番大事なのは、神棚の種類や祀り方ではなく、なんといっても気持ちです。
神様をお祀りするので、最低限守らなければいけない決まりごとはありますが、一番大事なのは形式にこだわることではなく、折角の御札を机の引き出しにしまいこんだりせずに、きちんと飾ってお参りをすることにあります。
神棚ではなく、御札を本棚の一角に置いても、きちんとお参りをすれば、それはそれで良いのです。
かく言う私も御札は飾っているものの、あまりお参りはしておらず、毎年、御守りは自宅に置きっぱなしです。
日常きちんとお参りしていなくて”苦しい時の神頼み”では、神様も助けてはくれませんよね。
これを機会に、朝晩のお参りを「ルーティン」にしようと思います。
※前回ブログで、次回はインドの風水『ヴァーストゥ・シャーストラ』について取り上げると書きましたが、かなり専門的な話になるため、内容を変えました。
いつか取り上げる機会があればチャレンジしたいと思います。