2015/3/13
歴史に学ぶ、快適な住まいとは
こんにちは! ひかリノベ広報部です。
ひかリノベオープンまで10日を切り、私たちの準備も佳境を迎えております。
そんな中、最近改めて思うのですが、人々にとって「住まい」というのは生きていく上でいろんな意味で大きなウエイトを占めているなと…
人生で長い時間を過ごす「住まい」。過ごす時間的に大きなウエイトを占めるものですから精神的に安らぐところでなくてはなりませんし、生活がしやすい機能的な部分も重要だと思います。
また、よく住宅購入は人生の一大イベントとも言われるように、金銭的にも大きなものになります。
ですので、最高の「住まい」をご提供するためにも日々勉強だなと改めて感じます。
さて、前置きが長くなりましたが今回も前回に引き続き、旅行のお話をさせて頂きたいと思います。
日本では体験したことのない非日常を感じた国の一つにモンゴルがあります。
モンゴルの気候は雨が少なく、また年中乾燥しています。
モンゴルでの旅では、ゲル式のホテルに泊まりました。
皆さん、ゲルはご存知ですか?
ゲルは遊牧民が使用している移動式の住居です。遊牧民は、季節などによって適した場所に家畜を移動させながら暮らしています。移動の度にゲルを解体し、そしてまた組立てなければなりませんので、簡単に解体・組立ができるそうです。また、寒い冬には被せるフェルトを二重にしたり、毛皮を張り防寒をし、暑い夏には床部分のフェルトをめくり、風通しをよくすることが出来るとのことで、寒暖差の激しいモンゴルの気候に適しているように思えます。このようにモンゴルのゲルはモンゴルで生きていく為にとても合理的でまたそれが必然であったのかも知れないと感じます。
日本の民家でも、それぞれの気候風土に合った特徴が生まれたと言われています。吉田兼好が徒然草で「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり」と説いているように日本家屋は夏の高温多湿に配慮した工夫に重きがあるように思います。例えば、断熱性の高い茅葺き屋根や日差しを防ぐための軒の深い屋根、また、視線を遮りながら上手に風を取り入れる簾など…
現代の「住まい」はもちろん様々な技術の発展でより快適になっていると思いますが、大切なのは最初に住まう人の生活があって、そのライフスタイルに合わせて「住まい」が作られるべきだということだと思います。
皆さんも自分のライフスタイルに合わせた「住まい」をリノベーションという形で実現してみませんか?