2015/3/12
時を重ねることの意味
ひかリノベ広報部です。
昨日で、3.11 東日本大震災から丸4年が経ちました。
この4年間、皆様それぞれに様々な体験をし、様々な想いで過ごされたことと思います。
メディア等でご存知の通り、被災地の復興への道のりはまだまだ遠く、私達のグループ会社であるネクサス・RHサービスも復興支援として除染事業を行なっております。
さらに今年は、阪神・淡路大震災から20年、東京大空襲から70年と、何か大きな節目の年になっているような気がします。
私達ひかリノベの事務所がある両国近辺は、東京大空襲の際、旧東京市内でもかなり被害が大きかったエリアだったそうです。(下写真は焦土と化した旧国技館付近の様子)
私達の事務所から程近い都立横網町公園には、この東京大空襲と関東大震災の犠牲者のための慰霊堂と、その惨禍と復興事業の歴史を後世に伝えるための復興記念館があります。
(都立横網町公園 HP http://tokyoireikyoukai.or.jp/)
私自身、戦災については学校の教科書や様々な資料等でしか知ることができませんが、都市直下型大地震の阪神・淡路大震災、津波による甚大な被害と原発事故が重なった東日本大震災は、リアルタイムに体感しています。
私達はマンションリノベーションを行なう会社ですが、建築に関わる業務である以上、こうした歴史を学び後世に伝えていくとともに、そこから得た教訓を様々な形で取り込んでいかなければならないと感じています。
さて、話が重くなってきましたので、今回お伝えしたかった本題に・・・。
皆さんは「時を重ねる」という言葉に対して、ポジティブなイメージとネガティブなイメージのどちらを持ちますか?
人で言えば、単純に「年をとった人」というとネガティブかも知れませんが、「年を重ねてきた人」と表現すると、知識や経験を重ねることによって、より人間味が増してきた人というようなポジティブな印象を受ける人が多いと思います。
「時を重ねる」という表現は、単に時間が経過するという意味よりも重みがあり、何かしらの意味合いが込められていると思います。
たとえば、私達のショールームのフローリング。
無垢材を使用しており、「時を重ねる」ことで徐々に味わい深い飴色に変化します。
この文章の「時を重ねる」を「時間が経つ」とか「使い続ける」に代えてしまうと、どことなく伝えたい内容に対する思い入れが薄れてしまいます。
私達がリノベーションする中古マンションは、時には私より先輩の物件もあります。
今までは、「古い」「汚い」で片付けていましたが、先輩に対して敬意を払い、その建物が歩んできた歴史、地域に果たしてきた役割等に想いを馳せて、ただ単に「中古マンション」ではなく、「時を重ねてきたマンション」として扱うよう心掛けたいと思います。
冒頭で触れたように、いろいろな節目を迎えた今年、さらに東京大空襲で大被害を受けた両国という地で、私達ひかリノベが新たなスタートを迎える・・・運命とまでは言わないまでも、何かとても感慨深い気がしています。
私達ひかリノベが、これから時を重ねて末永く皆様に愛される会社となって、皆様と一緒にショールームのフローリングを見ながら「いい色合いになって味が出てきました」と歓談できるようスタッフ一同、一丸となって頑張っていきたいと思います。