2022/5/10
防音室の効果とは?実際に体験してみてわかったこと
ここ最近、ひかリノベで【防音室】をつくりたいというご相談が多くなってきました。
「家で過ごす時間が増えたことで、趣味に費やす時間が長くなった」
「リモートで仕事をしているご近所さんに迷惑をかけずに、楽器を演奏したい」など、時世の影響から様々なご理由で音に関心を持つ方が増えてきています。
防音室と普通の部屋との違い
先日も、楽器演奏が趣味のお客様に防音室のお引渡しをしました。
その現場で改めて感じたのが、防音室の壁の厚さです。普通のお部屋と違い、とにかく壁がぶ厚いのです。
さらに防音室は、ドアを2枚つけます。
このドアを2回開ける儀式を経て、初めて「防音室にきた」という実感が持てます。
一方で、中は普通の部屋と変わりありません。壁や天井も普通のクロスから選ぶことができ、床材もフローリングやフロアタイルなど普段部屋と同じようなものを選択できます。防音室だからといって特別な仕様はありません。
また中ではごく普通に会話ができます。音が特別響くわけでも、消えるわけでもありません。
防音室の効果
防音室が防音室として機能していると明らかに分かるのは、防音室の外に出たとき。
耳を澄ませばかすかに楽器の音が聞こえますが、それは普段の生活音(例えば人の会話の声、電化製品の音、外の風の音)などにかき消されて、防音室から聞こえてくる音はまったく気になりません。外廊下に出て耳を澄ましてみても、車や人の声、その他のもろもろの音の方がはるかに大きく、楽器の音は届きませんでした。
このことから、防音室は外部に漏れる音を0にするというよりも、日常の生活音より小さい音に抑えるという仕組みなのだと感じました。
防音室は、コストや、部屋の広さ、音源(使用する楽器の音など)を考慮して計画をしていきます。ぜひ日常的に楽器を楽しみたいという方はご検討ください。防音室、なかなか快適ですよ。