2020/7/31
障子の種類いろいろ~荒組障子、雪見障子、猫間障子etc…
こんにちは。ひかリノベ 湘南ショールームの春永です。
今年はとても雨の多い年ですね…。
窓の外の景色も雨空ばかりの日が続き、青空が恋しくなる今日この頃です。
今回は、和の暮らしにプラスをもたらしてくれる障子についてご紹介させて頂きます。
現代では、和室より洋室を選択される方が多くなってきています。ですが、ずっと住まう家に将来飽きが生まれてしまうのも、また事実。
おうちの中に一息つけるような和モダンな空間があったら…。きっと、もっと素敵な空間になるのではないでしょうか。
荒組障子(あらぐみしょうじ)
荒組障子はその名の通り、桟(さん)を荒く組んだ障子のことです。通常よりも組子の数が少なくなっています。
縦繁障子(たてしげしょうじ)は縦の組子が多い障子、横繁障子(よこしげしょうじ)は横の組子が多い障子のことです。どれも桟の幅が普通の障子と違う点が魅力的な特徴です。
桟の幅をもたすことによって、普通の障子よりさらにすっきりとしたデザインになり、モダンな雰囲気を演出することができます。
雪見障子(ゆきみしょうじ)
雪見障子は昔から親しまれてきた障子です。窓の外の四季の移り変わりの景色をお部屋から楽しめるために作られました。雪見障子の形状は上半分が通常の障子紙、下半分が薄いガラスになっています。
季節によっては、ガラス面から冷たい空気の流入を防ぐために、ガラスの前に上下に動く可動式の障子(孫障子)をつけることができます。孫障子をつけることで可動式の障子とガラス面とを二重構造にすることができ、暖かい空気を逃しません。
孫障子があれば大きく上げて景色を楽しむこともできます。目隠しをしたいときは、下げればプライバシーも保たれます。
この障子は別名、摺り上げ雪見障子、または猫間障子と呼ばれています。摺り上げ雪見障子を雪見障子と呼んでいる場合が見受けられますが、正確には、雪見障子とは上げ下げする機能のないガラスが入っているだけの障子のことです。
猫間障子(ねこましょうじ)
猫間障子とは障子の下半分にガラスが埋め込んであるところに、可動式の小窓がつけられている障子のこと。
本来は障子が閉まっていても猫が出入りできるようにつくられたもので、ガラスはついていないいませんでした。現代では家の気密性を考えると不都合があり、呼び名だけが残ったといわれています。
下部が上下に上げ下げできるタイプのことを摺上猫間障子、左右に可動するタイプのことを引分猫間障子・片引猫間障子と呼ばれています。開く大きさは様々で、障子のおよそ半分が開くタイプもあれば、小窓のように猫が通る分しか開かないタイプもあります。
障子は日本古来から選ばれているインテリアです。
陽差しをやわらげたり、草木などの自然なシルエットを障子越しに楽しんだり、そのメリットは充分にあります。
畳の上にゆったりと座りながら、その場所を安らぐ空間にできたら…。和の空間ならではの味わいや癒しを得られるはずです。
是非、リノベーションプランに取り入れてみてはいかがでしょうか。