2018/6/8
【大和市エリアF様邸リノベーションレポート③】全室の床をバリアフリーに
こんにちは。施工担当の新井です。
今回は、湘南支店施工事例F様邸・施工編です。
F様邸ではマンション専有部分の間仕切り壁や床、給排水給湯配管等を撤去し、全て新設するフルリノベーションを行いました。
フルリノベーションとは
一般的に≪リフォーム≫は「劣化したものを新築当時のように戻す」という意味合いが強いのに対し、≪リノベーション≫は「建物が持つ性能以上に新たな付加価値を付けて再生させる」というニュアンスがあります。
水回りのレイアウトや間仕切り壁の変更などがこれに当たります。
更に≪フルリノベーション≫となりますと、内部の床・壁・天井及び設備配管等を全て撤去し、建物を一度スケルトン(構造骨組み)にしてから、新しく部屋を造ってゆきます。一度部屋を解体するわけですから、新しい部屋のプランニングは非常に自由です。
間取りを大胆に変更したり、床レベルを合わせてバリアフリー化したりといったことが選択肢に入ってきます。
プランニング
左がBEFORE図面で、右がAFTER図面です。キッチンと和室のレイアウトを大きく変更し、その他の間仕切り壁位置を調整しています。
その他F様のご要望として、床をフルフラットのバリアフリーにするということがありました。
そこで内装等の撤去が完了してから排水管の勾配を確認し、床フローリングの下地となる置き床の高さを選定する必要がありました。
工事の流れ
では実際の工事の流れを見てゆきます。
こちらの写真は解体工事着工直後の様子です。
解体しながら、既存の配管径や既存床高さ等をチェックしてゆきます。
下の写真は解体工事が完了したところです。
インターホンや火災報知器はマンションの共用部分となる場合はそのまま残します。パイプシャフト内の配管類も同様です。
次は壁と天井の下地となる軽量鉄鋼壁天井下地(LGS)を施工します。
床スラブへ墨出し(設置位置に印をつけること)の後、LGSを組み付けていきます。
つづいて、いよいよ床の施工です。
既存床スラブには高低差があり、かつ床仕上げ材がフローリングの部分と畳の部分がありました。
床をフルフラットにするためには、畳の厚さ分、下地を低くしておく必要があります。そこで今回は、置き床下地の高さを3つのエリアに分けて設定しました。
平面図で○△□に分けて表記しています。
▲置き床を設置しているところ。
▲合板貼りの上、フローリングを貼ってゆきます。
その後壁・天井のクロス下地となる石膏ボードを先ほどのLGSの上に貼り、壁に造り付けの棚等の等造作工事を進めます。
工事完了
そして工事完了です。左がBEFORE・右がAFTERです。
いかがでしたでしょうか? マンションのフルリノベーションはまったく制約がない、というわけにはいきませんが、間仕切り壁位置や水回り設備のレイアウトを変更するだけで、ずいぶん生活動線も向上しますし、自分好みの空間づくりを演出できるようになります。
「広々としたLDKにしたい」「クローズ型のキッチンをオープン型の対面タイプに変えたい」等々、あなたのご希望をぜひともお気軽にご相談ください。