2015/5/22
気候と住まいの関係
こんにちは! ひかリノベ広報部です。
最近、気温も高くなってきて、なんだか湿気も多いような気がします。
一部梅雨入りしたところもありますが、全国的にもこれから梅雨の季節へ入ります。そして梅雨が終われば夏へと移り変わって行きます。
日本の土地は南北に長い地形をしていますので、季節による寒暖差などが非常に大きいです。夏はマニラ程の暑さと湿気、冬は北欧並みの寒さと言われています。
「住まいは夏を旨とすべし」と徒然草の一節にもあるように日本の住宅は夏の高温多湿を中心に考えて作られてきたとも言われています。
昔懐かしい茅葺屋根は夏の強い日差しからの断熱効果が優れていますし、
軒を長くとったり、簾なども日差しが部屋の中まで入ってくるのを防ぎます。
また、風通しをよくするため気密性よりも風通が良くなるような工夫が優先でした。
最近の新築では少なくなってきた畳の部屋ですが、この畳も日本の気候には非常に合理的です。
空気を含んだ畳は熱を伝えにくいので冬は冷たい空気を遮りあたたかく、夏はい草が湿気を吸放湿するため、日本の気候には最適な建材です。
湿気に対しては漆喰壁もとても優れています。夏の湿気が多い時は湿気を吸収し、冬の乾燥する時期は湿気が放出されます。
このように日本は一年の間で気候変動が他国と比べると大きいので、昔から知恵を絞って暮らしてきました。
余談ですが、昔フランスに住んでいる友人の家へ遊びに行ったときに晴れているにも関わらず洗濯物が部屋の中に干されていました。
その時は景観を大切にするフランスでは洗濯物は外に干してはいけない、という法律があると聞いて驚きましたが、このような法律が通用するのも日本と違い空気が乾燥しているので湿気に困らないからだと今は納得出来ます。
季節はこれから梅雨へと入ります。こういった季節を機会に対策の一環としてリノベーションもおすすめです。
先程も触れさせて頂きました畳ですが、昭和の時代の畳の部屋ではなく、おしゃれな琉球畳を使ってみたり、和室ではなくコーナと形で採用してみたり、小上がり畳もお部屋の雰囲気に合わせて使えて良い思います。
また、畳と同様に調湿作用のある床材として無垢のフローリングもおすすめです。靴を脱いで生活する日本では足触りも良いです。
ひかリノベのショールームの床はこの無垢を使っていますので、是非体感しに遊びにきてください!