マンションの住み替えのベストタイミングは?確かな理由があるんです
- 今住んでいるマンションの引越しを考えていますが、購入してからどれくらいの期間で引越しをすればいいのでしょうか。
- あまり頻繁に引っ越しをするのはおすすめできませんが、10年待てば引越しのタイミングといえそうです。
住み替えのタイミングは難しい
短期間の引越しは避けよう
マンションを購入したものの、何らかの事情で引越しを考えている方は少なくありません。
「思い立ったが吉日」という言葉はありますが、マンションの住み替えに関しては必ずしも当てはまりません。
マンションの購入に多額の費用を投じており、あまり早期に住み替えをすると、前のマンションの借金も完済しないうちに次の借金をすることとなり、住宅ローンの多重債務になりかねません。
また、頻繁に引越しをすると家族に心理的ストレスも生まれます。
長期間だと価値が目減りする
住んでいたマンションの売却益を、住み替え先のマンションの購入費用に充てる人もいるはずです。
しかし、住んでいた期間があまりにも長期間だと、マンションの価値が大幅に減っている可能性が高いです。
その結果、住み替え先のマンションに十分な予算を確保できなくなってしまいます。
可能であれば10年後
急な事情がないのであれば、「10年」をひとつの区切りとしてマンションの住み替えを検討するといいでしょう。
その理由を、ご説明します。
住宅取得控除
一戸建てやマンションを購入する際、活用したいのが「住宅取得控除制度」です。
これは、住宅ローンの年末の残高の1%に相当する所得税が還付される制度です。
ちなみに、この制度は平成26年4月より拡充されており、毎年最高40万円が還付されます。
しかしこの制度は永久に適用になるものではなく、購入してから10年間の期限付きです。
11年経過すると、この制度の恩恵を受けられなくなるため、10年後に住み替えて新たに住宅取得控除の恩恵をリセットした方が有利になる可能性が高いです。
住宅ローン
マンションを一括現金払いで購入する人は滅多におらず、多くは住宅ローンを利用しています。
銀行の住宅ローンには10年固定金利の設定があるのですが、これがかなりお得です。
金融機関によって適用金利は異なりますが、10年で完済する条件と30年で完済する条件とを比較すると、10年の方が金利が0.5%ほど低く、金利の支払総額は120万円ほど安くなるのです。
住宅ローンには「フラット35」という商品もあり、最長で35年間返済が可能な商品です。
耐震性に優れている、省エネ住宅などの条件を満たすと金利が0.3%から0.7%ほど低くなるのですが、短くても10年間は継続します。
最大限金利優遇を受けるためには10年間がお得なのです。
新たな購入者の希望
今住んでいるマンションを売りたくても、買い手がいなければ話になりません。
買い手の希望も売り手は考慮しなければならないのですが、中古物件を購入する際に許容できる築年数に関してアンケートをとったところ、築10年以内が63%、築15年以内まで拡大すると実に81%となります。
つまり、10年以内に売りに出せば買い手が付く可能性は高いのです。
大規模修繕
マンションの維持管理には修繕が欠かせません。
鉄製の手すりを塗装するくらいであれば5年程度の期間ごとに行われますが、費用は大して高くありません。
しかし、給配管の交換や耐震補強などの大規模な修繕は、10年や15年周期で行われるケースが少なくありません。
もちろん、大規模修繕に備えて当初から修繕積立金を納めているのですが、修繕の直前になるとこの費用が跳ね上がるのです。
また、大規模修繕中は住み心地が悪くなりますので、これを回避するには10年以内に引っ越すことが重要なのです。
もちろん、住み心地がよければ10年以降も住み続けて構いませんし、住み心地が悪ければ10年を待たずに引っ越してもいいでしょう。
ただし、住み心地、金銭面を総合的に勘案すると、「10年」がマンションのひとつの区切りには違いありません。
住み替え先はプロに相談がおすすめ
2回目の住宅購入となると、費用は少しでも抑えたいところですよね。
そうしたときに選択肢の一つとして挙がるのが、中古マンションを購入してリノベーションをする、という手段です。
住み替えに不安を感じている方のために、ひかリノベでは相談会やセミナーを随時開催しています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。