会社員(27)ですが賃貸のままかマンションを買うか悩んでいます。
- サラリーマンがマンションを購入する場合、どれくらいの費用がかかり、どのようなメリットがあるのでしょうか?
- 会社員には安定した収入があるので、無理なくマンションを買えます。それにより、家族に持ち家という財産を与えることが出来ます。
平均的な会社員の住宅購入状況を見てみよう
会社員がマンションを購入する際には、どれくらいの費用を支払っているのでしょうか。
会社員の平均購入額などを見てみましょう。
年間の住宅ローン支払額
首都圏に住むサラリーマンを対象とした調査によると、住宅ローンの借入額は平均約2500万円です。
それを平均約25年間の住宅ローンで組んでいるので、大まかな計算だと年間100万円と、元金の利息を返済に充てていることになります。
しかし多数の人は、当初予定していた25年間よりも早くローンを完済しています。
「繰上げ返済」を行い、なんと平均で11年もの返済期間の短縮を実現しているのです。
それにより、借入額の利息分を大幅に軽減しています。
会社員のマンション購入平均額・平均年齢
首都圏の会社員を対象にした先の調査によると、住宅の平均購入額は約3900万円です。
マンションを購入したときの平均年齢は37歳で、頭金は約1400万円を支払っています。
このように見ると、会社員は余裕のあるローンを組んでいるのがわかります。
一般的に、住居費は年収の25%以内が理想とされています。
上記にある首都圏の平均的な会社員ですと、1年間にかかる住宅ローンと管理費・修繕積立費・固定資産税を合わせた割合が大体25%くらいになりますので、無理のない生活を送れます。
しかもボーナスなどによって繰上げ返済をしていますので、余裕のある計画を立てていることがうかがえます。
会社員がマンションを買うメリット
持ち家は大きな資産です。賃貸とは違い、住んでいる家自体が財産なのです。
住宅ローンを完済すれば、住居関連費は家賃よりも少なくてすみますし、それは老後の生活を豊かなものとしてくれます。
将来的には、持ち家を活用して家賃収入を得ることも選択肢の一つとして可能です。
実際サラリーマンの中には、自分のマンションを賃貸に出している方も多数おられ、その収益は家計にとってプラスとなっています。
もしものことがあっても、家族を守れる
万一、大黒柱であるお父さんが亡くなることがあっても、「団体信用生命保険」に加入していれば残りのローンは支払わなくてもよくなります。
ほとんどの住宅ローンの場合、この「団体信用生命保険」は最初から組み込まれています。
しかも安いので、賃貸物件に住むのと比べると、家族にとっては安心の材料となるでしょう。
住宅ローンが組みやすい
自営業者の方とは違って、会社員は収入が比較的に安定していますので、住宅ローンを組みやすくなっています。
特に大きな会社の社員や長年同じ会社に勤めている方ならば、金融機関からの信頼も厚く審査に通りやすいでしょう。
会社によっては、福利厚生で住宅手当が出る会社があります。
住宅手当てを利用して、住宅ローンの返済の足しにすることが出来ますので嬉しいですよね。
また、住宅ローン控除を利用すれば、住宅ローン残高の1%に当たる税金が10年間に渡って所得から控除されるのでお得です。
頭金はボーナスを貯めて
最近では頭金がなくても住宅ローンを組める場合もありますが、頭金の額が多いほど後の支払いがラクになります。
会社員はボーナスがありますので、頭金を作るのに大いに役立ってくれるでしょう。
頭金の目安はマンション価格の20%です。出来ればそれ以上の額を貯めておくと、後の支払いがさらにラクですよ。
退職金が支給される企業にお勤めの場合、それを当てにして住宅ローンを組む方もおられます。
しかし退職までの長い年月、何が起こるかわかりませんので、住宅ローンの返済計画に退職金は入れないほうが安全と言えます。
賃貸よりも、持ち家としてマンションを購入した方がお得!
「マンションの購入には多額の費用が必要」という印象があるため、持ち家をあきらめて賃貸に住み続ける方もいます。
しかし会社員にとって年収に見合ったマンションを購入することは、それほどハードルが高いことではありません。
上記で見たように、安定した収入により無理のない住宅ローンを組めますし、ボーナスにより十分な頭金を用意することが出来ます。
長い目で見ると、プラスなことも多いので、今後の人生のプランをよく練って、マンション購入を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。