歴史的資源と水に恵まれた街

品川区は東京湾に接している臨海部と、山の手側の台地部から成っています。区内には大森貝塚があり、縄文時代からこの場所には人が住んでいたことが分かっています。
江戸時代には東海道五十三次の中でも江戸四宿と呼ばれた宿場町「品川宿」があり、人々や物資が行き交う交通の要所でした。

区の東側は東京湾に接しているということで、昔から運河などを利用した海運が栄えており、現在では国際物流の拠点である大井ふ頭や品川ふ頭があります。

臨海部は再開発の影響で新しいオフィスビルやマンションが建っている一方で、台地部は古くからの住宅街や歴史ある商店街なども多いです。

品川区の住みやすさとは？

地理

品川区は東京都の南東部にあり、面積は22.84㎢です。区の南東部は武蔵野台地にかかり、東京湾に面している東側の埋め立て地にかけて標高が低くなっています。
区の北側に港区、渋谷区、南側に大田区、東側に江東区、西側に目黒区と接しています。

区の西側から東側にかけて流れる目黒川と立会川によって、区内が3つのエリアに分けられ、台地側と低地側で土地の用途や建物の種類の違いに影響を与えています。

参考： 品川区の景観特性と課題・位置と地形

人口

品川区の人口は令和4年3月1日現在で403,316人、世帯数が226,613世帯です。
区内の人口は昭和40年代をピークにして一時減少に転じましたが、平成16年以降は増加傾向にあります。転入・転出の地域別でみると、隣接している区や近隣の自治体からの転入が多く、全体の約4割が占めています。

参考：品川区の統計・品川区の人口の現状分析について

治安

品川区警察署によると、管内の刑法犯犯罪認知件数は2021年全体で282件です。2017年の433件と比べても、確実に減少傾向にあります。粗暴犯、侵入窃盗犯、非侵入窃盗犯と犯罪の種類別に見てもいずれも減少傾向です。

品川区では区民の安全安心を守るため、様々な防犯の取り組みを行っています。
区独自の児童見守りシステム「まもるっち」では、児童が防犯ブザーのストラップを引くと、警報音が鳴る戸当時に区役所内のセンターに電話がつながり、緊急だと判断されれば警察や保護者などが現場に駆け付けられるようになっています。
また飼い犬を散歩させる人に、区内の防犯活動に協力してもらう事業「わんわんパトロール」も実施中です。

参考：過去5年間の刑法犯の推移・防犯

交通

品川区内には、次の14路線が乗り入れています。

・JR（山手線・京浜東北線・横須賀線・湘南新宿ライン・埼京線）
・東急（目黒線・池上線・大井町線）
・京浜急行線
・都営地下鉄（浅草線・三田線）
・東京メトロ南北線
・りんかい線
・東京モノレール

とくに交通の便がいいのが目黒駅です。JR山手線をはじめ全部で4路線が通っていて、東京駅までは山手線で約20分、渋谷駅には約5分で到着します。

ちなみにですが、品川駅は品川区ではなく港区になります。

品川区には新幹線が停車する駅がないものの、天王洲アイル駅からは東京モノレールで羽田空港第2ターミナルまで、約21分で到着します。空の玄関口にも近いのも大きなメリットですね。

区内の足としてはコミュニティバスが2022年3月に試験運行を開始予定。今後は運行ルートも増え、ますます便利になるでしょう。

参考：交通・品川区コミュニティバス導入計画

雰囲気

品川区は品川地区・大崎地区・大井地区・荏原地区・八潮地区の全部で5地区に分けられます。品川地区は品川駅周辺や臨海部にあるということで、オフィス街や商業地の顔を持つ一方で、宿場町の風情も残るエリアです。
大崎地区はゲートシティ大崎など副都心があり、高層ビルが立ちならんでいます。台地部は池田山や島津山といった高級住宅街となっていて、明治期の古いお屋敷が点在。
大井地区の大井町駅周辺は商業施設やホテルなどが多く、しながわ水族館や大井競馬場などのお出かけスポットとなっています。

荏原地区は戸越銀座商店街など活気ある商店街が有名で、臨海部にある八潮地区は水辺とみどりに囲まれた生活が楽しめます。

子育て

品川区の子ども家庭支援センターでは、子育てに関する相談を受け付けているほか、産後の家事や育児を支援するためにヘルパー利用の助成を行っています。（産後の家事・育児支援のヘルパー等の利用助成）
また区では1歳6カ月から利用できるショートステイや、午後5時~午後10まで子どもを預けられるトワイライトステイなどの子育て家庭への支援も実施しています。（ショートステイについて）
子育てに関する不安を解消するために子育て情報を専門に配信する「しながわパパママ応援アプリ」では、子育てイベントの情報や離乳食レシピ、人気講師による子育てワンポイントアドバイスなど様々なコンテンツをまとめて見ることができます。

参考：子育て・児童家庭相談

買い物情報

JR大井駅町前にはイトーヨーカドー大井町店や阪急百貨店大井食品館店などお買い物に便利。
また大崎駅直結のショッピングセンター・大崎ニューシティやゲートシティ大崎などで買い物ができるほか、ライフ大崎ニューシティ店といったスーパーもあります。
JR目黒駅周辺では東急ストア目黒店や成城石井アトレ目黒2店が便利です。

さらに品川区には商店街も多く、昔からの専門店や地元グルメが楽しめるお店などがあり、お手頃価格で買い物ができます。

品川区のリフォーム・リノベーション補助金

品川区では住宅改善工事助成事業として、エコリフォームやバリアフリー改修工事に対して、区民は工事費用の10％の割合で上限20万円の助成を行っています。
他にもアスベスト対策や太陽光発電システム設置に関する助成事業を実施。また浸水対策の一環として、雨水利用タンクの設置費助成も行っています。
詳しい制度の内容や条件は、品川区のホームページを参考にしてください。

参考：助成金・補助金

品川区の人気エリア

品川区には武蔵小山・中延・戸越銀座・大崎・旗の台などの人気エリアがあります。それぞれの特徴や住みよい理由を詳しく見ていきましょう。

武蔵小山

・東急目黒駅を利用すれば目黒駅まで約3分でアクセス可能
・武蔵小山駅前には約250軒のお店が並ぶ武蔵小山商店街パルムがある
・駅前周辺は再開発中で高層マンションや商業施設が続々建築中
・林試の森公園や武蔵小山緑地公園などあり身近に自然が感じられる

参考：武蔵小山駅周辺地区開発連絡会ニュース

中延

・中延駅前通り商店会で買い物ができるほか、なかのぶスキップロード商店街はアーケード付きなので雨の日の買い物が便利
・駅の東側は駅前からすぐ住宅地になっている
・東急大井町線と都営浅草線が乗り入れていて交通アクセスもよい

戸越銀座

・東急池上線を使えば都心に近く、新宿へは約21分、渋谷に約14分で到着できる
・全長3㎞に及ぶ戸越銀座商店街があり、食品店だけでなくカフェやバーも充実
・物価が比較的安い庶民的な街

大崎

・駅周辺は再開発が進み、タワーマンションやオフィスビルが建つゲートシティ大崎などがある
・JR山手線・湘南新宿ライン・埼京線・りんかい線が通り交通の便は抜群
・駅前から離れると住宅街が広がり、会社が終わる深夜の時間帯には静かになる

旗の台

・旗の台東口通り商店街や稲荷通りふれあいロードなど商店街が充実しており買い物に便利
・東急池上線と大井線が交わる駅で、池上線では五反田まで約8分で到着

品川区の特色

観光大使はサンリオの「シナモロール」

しながわ観光大使は、女性や子どもに人気のサンリオキャラクター「シナモロール」なんです。公式HPではシナモロールのルーティーン動画として、品川区内で一日過ごす様子を公開中。
品川区内の様々なエリアを、シナモロールと共に知ることができます。

参考：わくわくしながわタウン

100以上の商店街がある

品川区内には100以上もの商店街があることでも知られています。全国に有名な戸越銀座商店街や都内最長を誇るアーケード街・武蔵小山商店街パルムなど、魅力あふれる商店街がたくさん。
品川区のHPではエリアごとに商店街を詳しく紹介。お住いのエリアにどんな商店街があるか知りたい方にとても便利です。

参考：あきないのまち商店街マップ

縄文時代から人が住む歴史ある街

品川区には、縄文時代から人が住んでいたことが分かる大森貝塚という遺跡があります。
大森貝塚はアメリカの動物学者であるモース博士によって発見された貝塚で、貝以外にも土器や石器など、縄文人が使ったとされる道具も発掘されました。
現在は遺跡庭園として、縄文時代や大森貝塚について学べる施設になっています。

参考：大森貝塚

都内有数の水辺環境

品川区は東京湾に面していて多くの運河や河川を抱えています。昔から春は潮干狩り、夏は川に船を浮かべて月見を楽しみ、冬は品川海苔の養殖にと、水辺とは深いかかわりを持ちながら発展してきました。

現在品川区では、水を身近に感じて楽しめるような水辺の利活用を目指したビジョンを策定しています。
具体的には水辺を散策できる遊歩道やボードウォークの整備、水辺と調和した景観の誠意や船溜まりを利用した風情を感じる景観の創造などです。

品川区の水辺エリアでは人口がいずれも増加傾向にあるため、人々の暮らしと共存できる水辺環境の整備が期待されます。

参考：品川区水辺利活用ビジョン

品川区周辺のおすすめスポット

しながわ水族館

京浜急行大森海岸駅から徒歩10分以内のところにあるしながわ水族館には、魚類だけでなくペンギンやイルカ、アシカなど海の人気者も多くいます。園内ではイルカショーやアシカショーなどが見学できるほか、えさやり体験など様々な体験イベントを開催しています。

住所：東京都品川区勝島3-2-1

参考：しながわ水族館

品川神社

品川神社は天比理乃咩命（あめのひりのめのみこと）などを御祭神とする、祈願成就の神様がいる神社です。
金運アップにもご利益があるとして、休日には多くの参拝客が訪れています。

住所：東京都品川区北品川3丁目7-15

参考：品川神社

潮風公園

潮風公園は東京港埠頭頭株式会社が管理する民営の公園です。

首都高速湾岸線を挟んで北と南のエリアに分かれていて、東京湾の夜景や運河を往来する大型船舶を間近に見ることができます。

住所：東京都品川区東八潮1.2番

参考：潮風公園

しながわ区民公園

しながわ区民公園は区立公園として最大規模の広さがある公園です。スポーツが楽しめる広場やデイキャンプ場、海水を利用した人工池などがあります。
春には約100本ある梅や400本の桜が見ごろを迎え、大勢の花見客でにぎわいます。

住所：東京都品川区勝島3-2-2

参考：しながわ区民公園

戸越銀座商店街

戸越銀座商店街は全長約1.3㎞、店舗数約400軒の活気ある商店街です。
3つの商店街振興組合で構成されていて、都内だけでなく全国から多くのお客さんが訪れます。
食料品店や生活用品店の他にもカフェやドラッグストアなど多くの種類のお店が並び、一日いても回り切れない程です。

住所：東京都品川区戸越1丁目15-16

参考：戸越銀座商店街