国分寺市の魅力とは？

東京都多摩地域の中部にある国分寺市は、交通の便が良く治安が比較的良いことから、子育て中のファミリーや落ち着いて暮らしたい人におすすめの街です。国分寺市の魅力や特徴をひも解きながら、国分寺市がベッドタウンとなっている理由を詳しくご紹介していきます。

レトロな雰囲気を感じる歴史ある街

国分寺市は生活利便性を得ながらも、レトロな雰囲気が感じられる街です。
国分寺駅に直結する駅ビルをはじめとした商業施設が充実している一方で、古書店やアンティークショップ、骨董店等の個性のあるお店が多いのも特徴。

駅の南北にある商店街にも地元密着型の様々なお店が並んでいます。
国分寺市の街を歩けばどこか「下町感」を感じることができるでしょう。

都心に近くも緑や水に恵まれている

国分寺市は新宿方面や横浜方面へのアクセスが良く、都心や横浜へ通勤通学する人が多く住んでいるエリアとなっています。
国分寺駅のあるJR中央線（正式名称：JR中央本線）は「2021年の住みたい沿線ランキング」の4位にもなっている人気の沿線です。
一方で市内には市の重要天然記念物に指定されている万葉植物園や、古い言い伝えの残る湧水群が各所にあるなど、自然やきれいな水にも恵まれています。

国分寺市の住みやすさとは？

地理

国分寺市は東京都の中心にあるため、「東京のへそ」とも呼ばれています。
面積は11.46㎢、東西に約5.68㎞、南北には約3.86㎞。隣接市は国立市や小平市、立川市などです。

市の大部分は武蔵野段丘の上なのでほぼ平坦ですが、南端には急激に下降している崖（ハケ）があり、ハケの下からはキレイな湧水が湧いています。

参考：国分寺市の位置や面積

人口

市のデータによると、国分寺市の人口は令和二年12月1日現在で126,627人、世帯数は62,224世帯です。男女別では男性が62,275人・女性は64,352人となっています。
国分寺市の人口は昭和に入ってから右肩上がりで推移しています。

参考： 国分寺市人口ビジョン　国分寺市の人口　国分寺市の特性

気候

国分寺市の気候は太平洋側気候となっています。

夏は南からの湿った空気が多く流れ込むため蒸し暑く、冬は北西からの乾燥した風が吹き込んで寒くなりますが、一年を通しておおむね過ごしやすい気候と言えるでしょう。

治安

国分寺市の刑法犯発生件数や人口1,000人当たりの刑法犯発生件数はいずれも平成14年をピークに減少傾向です。

国分寺市では独自に「第三次国分寺市防犯まちづくり実施計画」を策定し、街頭防犯カメラの設置推進や公共施設の死角をなくす取り組み、ボランティアと協力した防犯パトロールを実施しています。

参考：第三次国分寺市防犯まちづくり実施計画

交通

国分寺駅は一日の乗車人数が多いJR中央本線の主要駅として知られています。JR国分寺駅から新宿駅までは、JR中央線特快を利用して21分です。
また渋谷駅や吉祥寺駅といった人気の駅へもアクセスが良く、特に通勤通学の時間帯には電車の本数が多いので、都心へ向かうのに最適です。
国分寺駅には他に西武多摩湖線や西武国分寺線が乗り入れています。

また、国分寺市内はバスでの移動も便利です。
西武バス・京王バス・立川バスがそれぞれ路線バスを運行し、市のコミュニティバス「ぶんバス」は6路線を運航しています。

参考：京王バス　西部バス　立川バス　ぶんバス

雰囲気

国分寺駅周辺は駅ビルやマルイ、ミーツ国分寺などの大型商業施設が多く、若い人を中心ににぎわっています。
駅前には大規模再開発で建設されたマンションや公共施設などのほか、商店街や飲食店街があり、毎日の買い物や食事をする人に便利です。

また、駅を抜ければ住宅地が広がり、緑豊かな公園や庭園なども点在します。
市には東京経済大学をはじめとする大学のキャンパスもあり、学生の姿も多く見受けられます。

産業

国分寺市内の産業では卸売・小売・飲食・宿泊といった三次産業の割合が多くなっています。
また、農業や林業の従事者数は近隣自治体の中で最も多く、野菜や果樹、花きなどの生産が盛んです。
製造業の分野では電子部品・精密機械器具・食品などを製造している事業所が市内にあります。

参考： 国分寺市の特性　第三次国分寺市農業振興計画

子育て

国分寺市では子育て世帯に対する支援を積極的に行っています。
子供を地域内で孤立させない取り組みとして、「子どもの居場所」づくりの充実を推進。
具体的な場所を紹介する「子どもの居場所作りハンドブック」を作成し、広く市民への活用を求めています。

また保健師・栄養管理士・助産師などの専門家に子育ての相談ができる場所の情報を提供し、孤立しない子育てを支援しています。

参考： 子育て・若者支援

国分寺の歴史

国分寺市の名前の由来となった「武蔵国分寺」が聖武天皇の命によって建立されたのは奈良時代の741年と言われています。
国分寺の建立によって多摩地方一帯は栄え、鎌倉時代には恋ヶ窪地域が宿場町になりました。
江戸時代になると田畑が開発され、道路沿いには屋敷が並び始めます。
そして、明治に市制施行が進められたことにより「国分寺村」が生まれ、現在の国分寺市の基礎が形成されていきました。

現在、市内には武蔵国分僧寺・尼寺跡といった史跡や湧水群（ゆうすいぐん）が各所にあり、のんびりと散策を楽しみながら立ち寄れる休憩所や展示室などになっています。

参考：市のあゆみ

　　

「こくベジ」とは？

国分寺市内の農家が生産した農畜産物の愛称を「こくベジ」といい、販売を通して国分寺の農畜産物のすばらしさをPRする目的で始まりました。
こくベジプロジェクトの取り組みには、市内の飲食店が考案したこくベジを使用したオリジナルメニューのPRや直売所での販売などがあります。
江戸時代の新田開発から三百年の歴史がある国分寺産の野菜を通して、地方創生や人口減少の克服を目指しています。

参考： 国分寺三百年野菜　こくベジ　プロジェクト

国分寺市周辺のおすすめスポット

ここからは国分寺市内にあるおすすめのお出かけスポットやお買い物スポットなどを詳しくご紹介していきます。

お出かけ

ナイトウ果樹園

国分寺市内にあるナイトウ果樹園では8月～9月にかけて、無農薬ブルーベリー狩りやぶどう狩りが楽しめます。
園内の果樹は、高さの低い果樹が選定され、小さい子供でも取とりやすくなっています。また、時間制限なしに手ぶらで楽しめるのも嬉しいポイントです。

ブルーベリー狩り・ぶどう狩りの予約はインターネットや電話から可能です。

住所： 東京都国分寺市内藤1丁目17-5

参考： ナイトウ果樹園

ふくろう茶房

ふくろう茶房では店内にいるフクロウに癒されながら食事やお茶が楽しめます。

フクロウと直接触れ合うことも可能で、店外でのお散歩やスタッフの誘導の元で自分の肩に乗せることもできます。
お店ではお花見やジビエBBQといったイベントが開催され、フクロウ好き同士の交流も盛んです。

住所：東京都国分寺市東元町3-15-1

熊野神社

和歌山県にある熊野三山の分社として、イザナギノオオカミやイザナミノオオカミなどをおまつりしています。
別名を「恋ヶ窪熊野神社」といい、一年を通して例祭が行われるなど、地域住民との縁が深い由緒ある神社です。

住所： 東京都国分寺市西恋ヶ窪1-27-17

参考： 熊野神社

東京都立多摩図書館

東京都立多摩図書館には、雑誌の取扱を行う「東京マガジンバンク」として一般の雑誌から学術雑誌まで約18,000冊の蔵書があります。
また「児童・青少年資料サービス」では、子供の読書におすすめの絵本や学習に役立つ蔵書を貸し出しています。

住所： 国分寺市泉町2-2-26

参考： 東京都立多摩図書館

お買い物

セレオ国分寺

JR中央本線・西部線国分寺駅直結のセレオ国分寺には、ファッションや生活雑貨のお店の他にレストランや書店、楽器店などが入っています。
アクセスの良さと便利さから若者を中心に多くのお客さんでにぎわっています。

アクセス：JR中央線・西武（国分寺線・多摩湖線）「国分寺駅」下車すぐ

参考： セレオ国分寺

ミーツ国分寺

国分寺駅北口には三越伊勢丹が運営する商業施設・ミーツ国分寺があります。
地上4階建ての建物内には食料品を取り扱うクイーンズ伊勢丹や若者に人気のGU、100円ショップのセリアなどが入っています。

アクセス：JR中央線・西武（国分寺線・多摩湖線）「国分寺駅」北口直結

参考： ミーツ国分寺

西国分寺レガ

JR西国分寺駅南口からすぐの所にあるのが、東棟・西棟・南棟からなる西国分寺レガです。
地下1階には買い物に便利な食料品店の東武ストアが入っています。
書店やファッション店の他に歯科医院や調剤薬局、スポーツクラブが入るなど、買い物だけでなく様々なシーンで利用できます。

アクセス：JR西国分寺駅南口からすぐ

参考： 西国分寺レガ

恋ヶ窪ショッピングセンター

スーパーマーケットやドラッグストア、100円ショップなのどお店が入ったショッピングセンターです。
施設内には回転すし店やイートインコーナーなどがあり、駐車場も完備されているので車での来場も可能です。

住所：東京都国分寺市東恋ケ窪5丁目６

国分寺マルイ

先ほどご紹介したセレオ国分寺の建物内にあるのが国分寺マルイです。
地上5階・地下1階までが国分寺マルイのフロアとなっていて、ファッションはもちろん、食料品なども買えるので毎日の買い物におすすめです。

アクセス：JR中央線「国分寺駅」下車すぐ

参考： 国分寺マルイ

自然スポット・公園

都立武蔵国分寺公園

都立武蔵国分寺公園は、円形広場のある泉地区とこもれび広場を有する西元地区に、多喜窪通りを挟んで分かれています。
円形広場の周辺には藤の花やノウゼンカズラが植えられています。
こもれび広場の奥には野鳥の森が広がり、野鳥や野草が観察することも可能です。

アクセス： JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅」徒歩約7分

参考：都立武蔵国分寺公園

お鷹の道 真姿の池湧水群

江戸時代に尾張徳川家の御鷹場に指定されていたことから、小径にはこの名前が付けられました。
湧水群の一つ「真姿の池」には昔からの伝説があり、東京都の名湧水57選にも選ばれています。

アクセス： JR中央線・西武線（国分寺線・多摩湖線）「国分寺駅」下車、徒歩約15分

参考： お鷹の道・真姿の池湧水群

黒鐘公園

黒鐘公園には高低差を利用した長い滑り台やブランコなどの遊具が多く、子供連れに人気です。
園内には桜の木が植えられ、花見の時期には大勢の人が訪れます。

 

アクセス： JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅」南口から徒歩約13分

参考： 黒鐘公園

 

殿ヶ谷戸庭園

殿ヶ谷庭園は実業家・江口定條の別荘として作られ、後に国指定の文化財（名勝）に指定されました。
園内にはイロハモミジをはじめとする様々な植物が植えられ、茶会で利用できる数寄屋造り風の茶室があります。

 

アクセス： JR中央線、西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺」駅下車、徒歩2分

参考： 殿ヶ谷庭園

国分寺市のイベント

国分寺祭り

都立武蔵国分寺公園を会場にして行われる国分寺祭りは、市民参加型のおまつりとしてステージパフォーマンスやパレード、イベントなどが行われます。
市内で生産された農産物の販売のほか、姉妹都市の名産が買える物産展もあります。

参考： 国分寺祭り

恋ヶ窪熊野神社（国分寺市）例大祭

毎年8月末から9月初旬あたりに行われる恋ヶ窪熊野神社例大祭では、境内に藁を敷き火をつけ、神輿を担いでその上を歩いて渡る「火渡り神輿」が行われます。
大迫力なお祭りを見られることから毎年多くの観光客が訪れています。

参考： 国分寺熊野神社

国分寺駅南口商店会 納涼盆踊り大会

毎年7月下旬、二晩にわたって行われるのが、国分寺駅南口商店会主催の納涼盆踊り大会です。
商店会による模擬店なども出て、見ているだけでも楽しめるイベントです。

参考： 国分寺南口商店会

本町南町八幡神社秋まつり

本町南町八幡神社で行われる秋まつりでは、お神輿の渡御や演芸、抽選会などが行われます。
おまつりならではの出店が出店していますので、小さな子どももワクワクすること間違いなしです。

参考： 本町南町八幡神社秋まつり