府中市は東京都のほぼ中央に位置し、都心へのアクセスが良くベッドタウンとしても人気です。
そんな府中市について様々な角度から住みやすさを解説するとともに、お出かけやショッピングにピッタリなスポットをご紹介します。

府中市の魅力とは？

長い歴史を感じさせる落ち着いた街並み

府中市の歴史は長く、中でも武蔵国の総社である「大國魂神社」には1900年以上の歴史があります。
参道には源頼義・義家親子が寄進したと言われているケヤキ並木があり、現在でも古木が残り国の天然記念物に指定されています。

府中市には他にも武蔵府中熊野神社古墳や武蔵国府跡、徳川家康御殿跡といった歴史的な建造物や遺跡が数多くあり、府中市の歴史の長さを私たちに感じさせてくれます。

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豊かな自然がありながら都心へのアクセスも良好

府中市はかつて国府が設置されていたことから、古くから関東地方の交通の要所として栄えていました。
そのため現在でも府中駅から乗り換えなしで新宿駅まで行けるなど、都心へのアクセスの良さが住みやすさの理由となっています。

また市内には、都立府中の森公園や都立武蔵野公園といった大規模な公園もあるため、ファミリー層が暮らしやすい理由があります。

道路や鉄道により都心や近隣県へのアクセスも抜群、住みやすい自然と子育てしやすい環境の良さが府中市の大きな魅力となっています。

府中市の住みやすさとは？

府中市の住みやすさを治安状況や交通事情、子育ての取り組みから見ていきましょう。

地理

府中市は東京都のほぼ真ん中にあり、東西に8.75㎞、南北に6.7㎞ほど、面積は29.43㎢です。
市の南側には多摩川が流れて平たんな住宅地が広がっている一方で、北側エリアは立川段丘ということで土地が若干高くなっています。

参考： 府中市　位置・地勢

人口

府中市の人口は2021年4月1現在260,508人、世帯数は127,832世帯です。
昭和5年の統計開始以来、人口は着実に増えてきています。

参考： 府中市　人口・推計人口　　昼夜間人口比率

気候

府中市の気候は太平洋側気候ということで、夏は高温多湿となり冬は乾燥した風が吹きます。
一番寒い1月の平均気温で3.5度、一番暑い7月では28.0度となっています。

降水量は一番少ないのが2月の16.0mmで、最も多い9月は台風の影響もあり304.5mmです。（平成30年）

参考： 府中市　地勢・面積・気象

治安

警視庁府中警察署によると、刑法犯の発生件数は2016年では1679件でしたが、2020年では1117件と減少傾向です。
粗暴犯・侵入窃盗犯ともに件数は減少しており、府中市の治安は改善傾向にあります。

府中市では防犯のために犯罪情報マップを公表したり、地域安全パトロールを行ったりして住民の安心・安全のための取り組みを行っています。

参考：府中警察署　過去5年間の刑法犯の推移・府中市　防犯・防災

交通

府中市には国道20号線や中央自動車道があり東西に行き来がしやすいだけでなく、鎌倉街道などで神奈川県や埼玉県とのアクセスも便利です。
鉄道は京王電鉄京王線の府中駅が都心へのアクセスに便利で、新宿駅までは特急だと20分ほどで到着します。
また池袋駅へは乗り換え1回で約38分、渋谷駅へは26分ほどで到着します。

参考： NAVITIME

雰囲気

府中市の南側には高速道路や鉄道が通っており、買い物に便利なお店や東京競馬場、住宅地などが広がっています。
一方の北側には住宅地はもちろんですが、緑豊かな府中の森公園や調布飛行場に隣接する武蔵野の森公園など、自然を満喫できるスポットがたくさんあります。

産業

府中市では農業・工業・商業が盛んです。
農業では水稲のほかキャベツや小松菜、ナシや花きの栽培といった近郊農業が行われています。

工業では東芝の府中事業所をはじめとして、情報通信機械器具や電気機械、電子部品が製造されています。

卸売りや小売りが中心の商業において、府中市ではサービス業や情報関連サービス業の売上も伸びています。

参考：府中市の農業・工業・商業

子育て

府中市では市独自の子育ての施策や取り組みを行っています。
たとえば地域の子育て支援「子育てひろば事業」では、近隣の親子の触れ合いの場所を提供したり、子育てに関する保育士への悩み相談を実施しています。

他にも「離乳食教室」や「親と子の歯みがき教室」といった、子供の月齢に応じた講座を受講することも可能です。

参考： 府中市　子育て・教育

府中市の歴史

府中市の歴史は、西暦645年の大化の改新にまでさかのぼります。
大化の改新後に律令制が敷かれた際、今の東京・埼玉・神奈川の一部を治める武蔵国の国府（県庁のようなもの）が府中市に置かれました。

また鎌倉時代末期に「分倍河原の戦い」の舞台になったことでも有名です。

江戸時代には時の将軍であった徳川家康が鷹狩や鮎漁で訪れた際の別荘「府中御殿」が建てられ、今でも「家康御殿史跡広場」として御殿があったころの景色が見ることが可能です。
さらに府中市は甲州街道沿いの宿場町（府中宿）としても栄え、府中市まちのあちこちでは文化財や遺跡の跡を紹介する看板が建てられています。

現在市では、市の歴史を伝えるために「武蔵府中郷土かるた」を小学生に配布する取り組みを行っています。

参考：府中市　歴史沿革

府中市の街づくりの取り組み

府中市では景観づくりとして自然環境を残すことはもちろん、地区計画により道路の位置や建物の高さなどを定めています。また、同時に景観ガイドラインを定め、住宅の色や植栽の基準などを設けて街全体に統一感が出るような取り組みを市民と一緒になって行っています。

環境づくりの面では、主要幹線道路の整備や鉄道沿線の大規模開発を実施。
周辺住民や専門家に話を聞きながら、駅周辺や郊外へ商業施設などを誘致しています。

参考： 府中市のまちづくり

府中市周辺のおすすめスポット

府中市周辺にはお出かけしたくなる場所やショッピングに便利なお店がたくさんあります。

お出かけ

府中市美術館

府中の森公園内にある府中市美術館には、常設の美術品の展示のほかに、美術図書館や市民の作品を展示したギャラリーなどがあります。
また館内のアートスタジオでは、若手アーティストのアドバイスを受けながら実際に美術作品を制作することも可能です。

「みる・よむ・たのしむ府中市美術館」というコンセプト通り、展示物を見るだけでなく、美術に関する書籍を読んだりワークショップに参加したりしながら芸術に触れられます。

アクセス： 京王電鉄京王線府中駅よりちゅうバス「府中市美術館」下車すぐ

参考： 府中市美術館

大國魂神社

武蔵国の守り神・大國魂大神（おおくにたまのおおかみ）を祀った神社として、その起源は西暦111年といわれています。
府中市のほぼ中央にあり、5月の例大祭をはじめとする多くのおまつりが行われています。

参道にある馬場大門欅並木は新緑の季節や紅葉の時期が見頃です。

アクセス： 京王電鉄京王線府中駅南口より徒歩約5分

参考： 大國魂神社

東京競馬場

競馬をしない方にとっては、競馬場には用がないとお思いの方もいるかと思いますが、東京競馬場は競馬をしない家族連れでも楽しめるスポットにりつつあります。
競馬が開催されていない土日は無料で入場でき、子供向け遊具やミニ新幹線などで楽しめます。また乗馬センターでは体験乗馬や馬とのふれあいも可能です。
（新型コロナウイルス完成拡大防止のため閉鎖・休止あり）

アクセス：京王電鉄京王線「府中競馬正門前駅」から専用歩道橋にて正門まで徒歩約2分

参考： 東京競馬場

サントリー武蔵野ビール工場

サントリー武蔵野ビール工場では、バーチャル空間でビール工場を体験できるコンテンツを楽しんだり、実際にビールを製造している工程を見学したりしながらビールができるまでを学ぶことができます。
見学の後はビールを試飲したり、お土産を購入することも可能。
お酒好きな大人はもちろん、子供も楽しめる見学スポットです。

アクセス： 京王電鉄京王線分倍河原駅よりシャトルバスで約10分

参考：サントリー公式HP

お買い物

武蔵府中 LE SIGNE [ル・シーニュ] 

京王線府中駅南口からペデストリアンデッキで直結している武蔵府中LE SIGNE [ル・シーニュ] は、2017年に商・公・医・住の一体型複合施設としてオープンしました。
地上15階・地下3階建ての建物には、商業施設やマンションの他に、市の活動センターや府中の森芸術劇場分館が入っています。
また歯科・内科・小児科・調剤薬局も入っていて利便性は抜群です。

アクセス：京王線「府中駅」南口から徒歩1分（ペデストリアンデッキより直結）

参考： 武蔵府中 LE SIGNE [ル・シーニュ] 

府中ショッピングスクエア

府中ショッピングスクエアは、スーパーマーケット「サミットストア」や「ヤマダ電機」などが入る商業施設です。

近隣にはベビーザらス府中店やフレスポ府中などの専門店があり、買い物に便利な場所となっています。

アクセス：京王線「府中駅」よりバス第7小学校循環「本宿小学校」下車、徒歩約１分

参考： サミットストア府中西原店

くるる

京王線府中駅の南口に直結している商業施設・くるるには、ファッションやグルメのお店掘他に映画館や子ども家庭支援センターなども併設。
車での来場が可能なように駐車場も完備されているので、休日に家族連れでショッピングを楽しめます。

アクセス：京王線「府中駅」南口直結

参考： くるる

MINANO

スーパーマーケットサミットストアを中心に、衣料品店やドラッグストア、リサイクルショップなどのお店が入っている商業施設です。

全体的にリーズナブルでお得なお店が多いので、周辺に住む人の毎日の買い物の場所となっています。

アクセス：京王線・JR南武線「分倍河原駅」下車、徒歩約4分

参考： MINANO

FORIS

府中けやき並木通り沿い、大國魂神社からすぐ近くの場所にある商業施設です。
中には「縁日参道」と名前が付けられたレストラン街やファストファッション店、インテリアショップなどが入っています。

アクセス：京王線「府中駅」南口より徒歩約1分

参考： FORIS

自然スポット

府中市郷土の森公園

府中市が管理する公園として、市民プールや体育館、バーベキュー場や観光物産館があります。

園内には子供が遊べる遊具が揃っており、自然の中で思いっきり遊べること間違いなし。

駐車場が無料なので、マイカーを利用する家族連れに人気です。

アクセス： 京王電鉄京王線・南武線「分倍河原駅」より徒歩約20分

参考：府中市郷土の森公園

府中の森公園

府中の森公園には野球場やテニスコートといった有料のスポーツ施設、予約制のバーベキュー広場などがあり、休日には多くの人でにぎわいます。
またアスレチックや水辺で遊べるじゃぶじゃぶ池など、子供が楽しめる施設も充実しています。

アクセス：京王電鉄京王線「東府中駅」下車、徒歩約10分

参考： 府中の森公園

武蔵野公園

隣接する小金井市との境にあるのが武蔵野公園です。

園内にはスポーツ施設やバーベキュー広場の他に、はらっぱのシンボル「くじら山」や公共施設に供給する苗木を育てている「苗圃（びょうほ）」などがあります。

アクセス： 京王電鉄京王線「調布駅」北口から武蔵小金井行きバス乗車、「武蔵野公園」下車すぐ

参考： 武蔵野公園

武蔵野の森公園

調布飛行場を取り囲むように、離着陸する飛行機が見渡せる場所にあるのが武蔵野の森公園です。
飛行場の北側には展望の丘や大芝生広場があり、公園でゆっくりくつろぐのにおすすめです。
南側は野球場やサッカー場があるスポーツ施設となっており、利用目的に応じたレイアウトになっています。

アクセス： JR中央線「武蔵境駅」南口・京王線「調布」北口から小田急バス「大沢コミュニティーセンター」下車、徒歩約5分

参考： 武蔵野の森公園

府中公園

総面積22,500㎡ある園内には芝生広場や周囲をまわれる遊歩道、桜並木などがあります。
また府中市民桜まつりや環境祭りといった市民イベントの会場にもなっており、府中市民にとってなじみ深い場所です。

アクセス：京王電鉄京王線「府中駅」から徒歩約10分

交通遊園

昔の蒸気機関車や蓄電池機関車が展示されている交通遊園には、子供が楽しめる施設がたくさんあります。
一番の魅力は1周約300メートルのコースがあるゴーカートに乗れること。

中学生以下の利用が可能で、小学校2年生以下は保護者同伴で運転ができます。他にも足踏みカートや電動自動車などもあります。

アクセス： 京王線府中駅・分倍河原駅からバス「郷土の森総合体育館」行きで約10分

参考： 交通遊園

府中市のイベント

府中市には季節感いっぱいのイベントがあります。

くらやみ祭

毎年4月末から五月のはじめに行われるくらやみ祭は、東京都指定無形民俗文化財に指定されている大國魂神社の例大祭です。
開催がゴールデンウイーク期間中ということもあり、毎年大勢の観光客が訪れています。

おまつりのメインは5日に行われる「おいで」と呼ばれている神輿渡御。くらやみ祭の名前の通り、提灯の明かりだけを頼りに8基の神輿は「御旅所」まで練り歩きます。

参考： 大國魂神社

東京競馬場花火大会

JRA東京競馬場の中で行われている花火大会は、約3500発の花火が打ちあがります。
競馬場内のスタンド席や芝生で観覧でき、「混まない花火大会」として市民を中心に楽しまれています。

参考： 花火大会2021

大國魂神社　大鷲神社例祭

11月の酉の日に行われる大國魂神社の大鷲神社例祭は、関東三大酉の市の一つとして有名で、縁起熊手を売る屋台が境内に並びます。
訪れる人々は商売繁盛や開運を願い熊手を買い求めたり、屋台の賑わいを楽しみます。

参考： 大國魂神社

武蔵野はらっぱ祭り

武蔵野はらっぱ祭りは小金井市との境にある都立武蔵野公園・通称「くじら山」で開催されます。
会場ステージでは地元有志によるパフォーマンスや演奏が楽しめ、他にバザーや芸術作品の展示が行われます。

参考：武蔵野はらっぱ祭り

けやきフェスタ よさこいin府中

ケヤキ並木通りや旧甲州街道など計6カ所を会場に、市内外のよさこいグループが日ごろの練習の成果を披露します。
おまつり期間中は屋台や路上パフォーマンスが楽しめ、府中駅周辺は多くの人でにぎわいます。