プールや共同浴場のあるマンションは得なのか損なのか
金持ちの大豪邸に必ずあるもの、そう聞いて「プール」と回答する人も多いのではないでしょうか。
確かに、ハリウッドセレブや一流スポーツ選手の豪邸を見ますと、ほぼ例外なくプールがあります。
タワーマンションにはプールつきも
しかし、今やプールつきの住宅はハリウッドセレブや一流スポーツ選手だけのものではありません。
数はさほど多くはありませんが、タワーマンションの中にはプールを備えたところもあるのです。
タワーマンションは屋内プール
タワーマンションのプール、その特徴はまずは屋内プールであること。
セレブやスポーツ選手の豪邸のプールが屋外にあるのが多いのと比べると、ここは明らかに異なる点です。
都心のタワーマンションであっても、屋外にプールを設置するのはさすがに容易ではありません。
プールの形状
次に、そのプールの形状も大きく異なります。
セレブやスポーツ選手の豪邸にあるプールは、さほど大きくないことが多いです。
円形のプールにジャグジーが備わった、どちらかというとお風呂に近いようなプールもあります。
それに対してタワーマンションのプールは、競技用のプールに近い感じです。
それなりの人数が利用するタワーマンションのプールですから、人がぶつからないようにするためには競技用っぽいのがいいわけです。
中には、25メートル×4レーンという本格的な短水路のプールを備えているタワーマンションもあります。
おしゃれなプールデザイン
そして、デザインも大きく異なる点です。
タワーマンションにある屋内プールのデザインは、非常に凝ったものが多いです。
屋内であっても、壁をガラス張りにすることで外とのつながりを感じられるようになっています。
プールの底にも波模様が施されていたり、天井の照明をブルーライトにしたりなど、スタイリッシュな空間作りをしております。
ジムつきのマンションも
マンションの住人がプールを利用するのは、わざわざフィットネスクラブまで行ってプールを利用するのが煩わしいのもあるようです。
こういった設備が整っているタワーマンションは、一度入ると外に出るのが億劫になるとも言われています。
それならば、建物の中にプールがあればなおよいです。
同じような理由で、建物の中にフィットネスジムを備えたマンションもあります。
プールよりは設備投資に金がかからないため、比較的多くのマンションに設置されています。
機器は基本的なものが多く、ルームランナーや筋トレマシンなどです。
大浴場つきマンション
プールやジムで思う存分汗を流したら、日本人ならばお風呂に入りたいですよね。
マンションの部屋の中にもバスルームがあるのですが、共用の大浴場を備えているマンションもあります。
温泉水か普通の水か
大浴場には2種類ありまして、1つはタワーマンションなどにある大浴場です。
思う存分足を伸ばして入りたい、そんな人に人気です。
誰も入っている人がいなければ貸しきり状態ですので、非常にお得です。
もう1つは、温泉大浴場つきのリゾートマンションです。
これは温泉地に多く見られるもので、もちろん「内風呂」もあるのですが、大浴場もあります。
もちろん温泉のお湯を使っていますので、効能も十分です。
誰が利用できるのか
マンション内にあるプールやジム、大浴場は誰が利用できるのでしょうか。
これはそれぞれのマンションによって異なります。
最も太っ腹なところでは、住人はもちろんのこと、友達や両親などが来客した際にも使え、しかも無料というもの。
その次に太っ腹なところでは、住人のみが無料で利用可能で、それ以外の人は使えない、もしくはお金がかかるというもの。
そして中には、一般客にも開放しているスポーツクラブがマンションに入っており、割引にはなるものの住人でさえお金を取られるというものがあります。
維持管理について
プールは維持管理費でまかなう
そこで気になるのが、そういった設備の維持管理についてです。
維持管理は、マンションの管理組合が管理業者に委託をするのが基本です。
その際の料金は、マンションの管理費から捻出されます。
プールの利用料金こそ無料ですが、実際には管理費の形でお金を払っているといっても過言ではありません。
ただし、プールを維持するのに大してお金はかからないので、プールを利用しない住人でも不公平感はさほど感じません。
それ以外の設備は
一方で、プール以外のジムやサウナ、温泉に関しては、結構維持費がかかってしまいます。
設備が充実してきますと、マンションの管理費だけではまかないきれませんので、前述したスポーツクラブをマンションの中に誘致して、一般客からの収入も見込んで維持管理をしていくのです。
必要な設備とは
しかし、正直いいましてマンションの住人に本当に喜ばれている設備は、集会場や駐車場、駐輪場などの基本的なものです。
プールやジムなどは最初の頃こそ活況を呈していますが、あとになると誰も利用しなくなっているということも少なくありません。
しかし維持管理はしていかないといけませんので、通常のマンションと比べると管理費が高くなる傾向にあります。
マンションを選ぶ際には、その設備が本当に自分に必要かを考えたほうがいいでしょう。