2017/5/16

物件選びのヒント~キッチン編~

物件選びのヒント~キッチン編~

こんにちは。
設計担当の目黒です。

中古マンションを購入してリノベーションしようとする方の場合、新築の(ある意味でありきたりな間取り)物件にはない、自分たちの生活スタイルに合った間取りで暮らしたいと考えている方が多いように感じます。

物件を購入してしまってから「希望通りの間取りに変更できなかった・・・」と後悔されないためにも、今回はプランニング担当の立場から中古マンション選びのマル秘(?)ヒントをお伝えしようと思います。

まずは、多くの方の優先順位として高い『キッチン』についてです。

 

1.憧れのオープン対面キッチンで暮らす

戦後の日本経済の発展とともに、日本のキッチン事情は大きく変わりました。

『台所』 から 『キッチン』 へ。
『流し台』 から 『システムキッチン』 へ。

といっても、日本でシステムキッチンが普及したのはまだほんの30~40年前のこと。
当時はシステムキッチンといえばI型やL型という壁付けのタイプでした。

以前は『居間』『食堂』『台所』と隣接しながらも、各々分かれていた間取りが『LDK』という一室の大空間となり、システムキッチンのレイアウトも様変わりしてきています。

I型やL型であっても以前のように壁側を向いてキッチン作業をするというのではなく、ダイニングやリビング側にシンクを向けて、キッチンよりちょっと高めの配膳カウンターを造作した対面型キッチンというレイアウトが主流となったのは20年ぐらい前からでしょうか。

そしてさらに進化し、10年ぐらい前からは別途でカウンターを設けるのではなく、キッチンそのもののカウンターの奥行を広げて吊戸を全く付けないアイランド型やペニンシュラ型のオープンなフラット対面キッチンも増えてきました。

じつは弊社の本社ショールームにもペニンシュラ型のキッチンが展示されているんですよ。
ペニンシュラとは、キッチンの左右どちらか壁に面している形のことです。

ちなみに、壁に面していないコチラをアイランド型キッチンといいます。

ひろびろとしたオープンな対面キッチンにリノベーションして、リビングダイニングにいる家族にも目が行き届きながら料理をする・・・

そんなキッチンに憧れている方もいらっしゃいますよね。

ただし!

マンションリノベーションの場合、水廻りの移動は排水経路と換気経路の位置にプランニングが大きく影響を受けてしまいます。

例えば・・・

<Before>

壁付けのI型キッチン。
シンクのすぐ隣りにPS(パイプスペース)のある間取りです。
パイプスペースとは、給水管や排水管が通っているスペースをいいます。

シンクからPSまで矢印の経路で排水管が繋がっておりますが、見えない箇所なのでキッチンの床下ではなく床上で繋がっていることも少なくありません。

キッチンを移動させたい場合はプランニングに注意が必要です。

次に・・・

<Before>

シンク前に小さな開口部のあるI型の対面キッチン。
ダイニング側を向いていますが、部屋としてキッチンが独立していて閉鎖感は否めませんよね。

このようなキッチンをオープンキッチンにしたい!というご要望は多いのですが、意外な落とし穴もあります。

PSがこのような位置にある場合、カウンター下の腰壁の中を通って、先ほどと同じく床上で排水管がPSまで繋がっていることがあります。
その場合は腰壁を無くすことができないので、ほぼ同じようなキッチンレイアウトしかできないことも。

<After>

閉鎖的だった周りの壁を最小限まで撤去してセミオープンな対面キッチンになりました。

水廻りを移動しやすいのは、設備機器から離れた場所にPSがあるなど、完全に独立している間取りです。

<Before>

このような場合、二重床になっていて床下に排水管が通っていることがほとんどなので…(※例外もあります)

<After>

ペニンシュラ型のオープンなフラット対面キッチンが可能に!

今回は排水経路にスポットを当ててみましたが、キッチンを移動する場合は換気経路も考慮しなければならない重要な項目です。

それはまた、いつかの機会に・・・

 

2.現地調査はぜひ購入前に!

マンションを購入する前には、ほとんどの方が不動産業者などから物件の間取り図面を見たりもらったりすると思いますが、ごくごく簡単な図面だったりしませんか?

実際にご自身で現地を確認(内覧)されても目に見えない部分があって、物件は気に入ったものの希望通りのリノベーションができるかどうか、不安なこともあるかと思います。

ひかリノベでは物件紹介からリノベーションまでワンストップで対応させていただいております。
購入前に現地調査させていただきプランニングすることも可能なので、ぜひ一度お気軽にご相談なさってみてくださいね。

 

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執筆担当者

ひかリノベ広報部

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