2017/4/27

ハリネズミと一緒に暮らす

ハリネズミと一緒に暮らす

皆さん、こんにちは。ひかリノベの今淵です。

突然ですが…
今、ペットとしてハリネズミを買う人が増えているのをご存じですか…??

愛くるしい雰囲気ですよね。
サイズも手頃で可愛いことから、近年広く流通し、ペットショップなどでも販売している所が増えてきています。

夜行性であるハリネズミは仕事で忙しい人にとっても、家に帰ってからのふれあいの時間ができますし、狭いスペースでも買うことが可能ということで人気が出てきているのです。
なにより、心が温かくなりますよね。

 

1.ハリネズミの飼い方

飼育用のハリネズミは「ヨツユビハリネズミ」という冬眠しない種です。
冬はヒーターなどで保温が必要になってきます。

またハリネズミといえば特徴的なのが、針のようなトゲです。
これは体毛の一本一本がまとまって硬化したものです。これにより敵から身を守ります。

 

【習性】

ハリネズミは物陰を選んで巣にします。
安心して眠れる場所、隠れて休息できる場所が必要です。
また、夜行性ですので夜中にエサを探し周る習性があります。
運動量の多い動物です。

 

【飼育に必要なもの】

続いて、簡単にハリネズミ飼育に必要なものを挙げますと…

  • 飼育施設(ケージ、ガラス水槽、衣装ケース等)
  • 巣箱などの隠れ家
  • 床材
  • エサ皿と水入れ
  • 冷暖房グッズ
  • 運動用のおもちゃ

こんな感じです。

 

【飼育施設の選び方】

次に飼育施設についてお話します。

ハリネズミの飼育施設としてよく挙げられるのが、ケージ、ガラス水槽、衣装ケースです。
総合的に考えると、風通しがよく涼しい、脱走しづらい特徴のケージが良いでしょう。
ケージを選ぶなら、アクリル製、もしくは金属でしたらステンレス製が良いですね。

▼ステンレス製ケージ


出典元:https://www.sbspet.com

▼水槽型ケージ

出典元:https://www.sbspet.com

亜鉛メッキで塗装されている場合、金網をかじったりして体内に取り込まれると亜鉛中毒を起こす可能性がありますので注意して下さい。

水槽・プラスチックケースは使用する前に、よく水洗い、水拭きをしてください。埃がついてアレルギーを誘発する恐れがあるからです。

▼アクリル製ケージ


出典元:https://www.sbspet.com/

大きさは最低でもハリネズミの体長の2倍×4倍の床面積が必要ですので、奥行30cm幅60cmは必要ということになります。できるだけ広いほうがベターです。

サイズはハムスター用のものよりウサギ用の方が、寝床や回し車を入れても狭くならないのでオススメです。

冬は寒さ対策として専用カバーを付けたり、ケージの周りを保温性の発砲スチロールやアルミシートで囲うと良いでしょう。

 

【床材】

ケージの床には、クッションやトイレとなる床材を敷きつめます。
オススメはトウモロコシの穂軸を粉砕した100%天然素材の敷き床です。安全性も高く、収性に優れ、ホコリも出にくいです。
夏の暑い時期や冬の暖房での蒸れ等を防ぐ床材として適しております。


出典元:https://www.sbspet.com

ハリネズミは針葉樹にアレルギーがあり、広葉樹にはないと言われています。
針葉樹の中でもとくに杉や松に出やすく、ヒノキには出にくいです。
また広葉樹でも、体に接する面積が大きく、口から吸い込み易い床材の場合は、アレルギー反応が出ることがあります。

 

【運動グッズとしての回し車】


出典元:https://www.sbspet.com

ハリネズミは夜行性で、夜中エサを探し周る運動量の多い動物です。

飼育下では運動不足になりがちなので、ハムスターのようにケージ内に回し車を入れましょう。大きさは30センチ程度のものが良いです。
ただし、全てのハリネズミが回し車を好むわけではありません。
その場合はケージを広くして運動させるか、室内を歩かせて運動不足を解消させてください。

 

2.ハリネズミを飼うためのお部屋づくり

最後に環境面についてお話します。ケージの置き場所と、ハリネズミにやさしいお部屋づくりのご提案です。

飼育施設の良い置き場所は?

① 静かな場所(落ち着く場所)

これは必須条件ですね。
テレビやステレオなど大きな音が出るものの近くには置かないで下さい。

ハリネズミは聴覚が優れているので、音に敏感です。大きな音はハリネズミにとって大変ストレスになります。
部屋の中央部のようにいつも四方八方から人の生活音や気配がするような場所ではなく、壁に沿って置くのが良いでしょう。

リノベーションにて壁にニッチ(壁に凹みをつくって棚や収納として利用する)を作り、そこをケージの置き場所とするのも良いのではないでしょうか。
勿論、玄関等出入りの激しい場所はNGです。


▲ニッチとは、このように壁に凹みをつくり、棚や収納として利用するものをいいます。

 

② 振動がない場所

よく歩くスペースや出入りの激しい場所はNGです。
大きな音でドアを閉めたり、飼育施設の側をバタバタ歩いたりしないようにしてください。

大きな道路に面した建物は、出来るだけ振動が伝わらない場所に置いて下さい。
振動や物音にストレスを感じ、警戒するようになる可能性があります。

リノベーションで壁をつくり、仕切られたスペースで飼うのもよいかと思います。
その際、入口にドアをつけなければリビングとのつながりも持てます。
またスペース内にカウンターを作ってケージを置き、そこに内窓を作れば、リビング側からも覗き込むことができますね。

 

③ 他の動物と接触しない場所

他のペットを飼っていらっしゃる方も多いと思います。
その場合、犬や猫などの肉食動物と接触しないようにしてください。ハリネズミにとって外敵です。
ケージからの脱走を絶対させないようお気を付けください。

また、犬・猫等他の動物を触ったら、共通感染を防ぐためにも、一度手を洗ってからハリネズミを触るようにしましょう。

他のペットと上手に共存するには、リノベーションで犬猫の動線とは違うスペースを確保するように間取りのプランニングをしていくことをお勧めします。
アクリル張りのスペースを造り、そこで走らせても良いですね。

 

④ 直射日光の当たらない場所

直射日光が当たる場所は避けましょう。
特に夏場の水槽や衣装ケースの中は風通しが悪く、温度が上がり、熱中症・夏眠を引き起こす可能性があります。
ただし、一切採光がないのはいけませんのでお間違えのないように……

窓際は避け、お住まいのそれぞれの部屋の方角や、風通しを考慮し場所を決めていきましょう。
リノベーションの間取り変更では、それぞれの部屋のつながりを考え、風通しのいい空間になるようプランニングをしていきましょう。

 

⑤ 温度差があまりない場所

ハリネズミは暑すぎるのも寒すぎるのも苦手です。温度差が激しい場所は避けてください。
特に窓際は昼間温度が上がり、夜は冷え込むこともあるので、置かないほうが良いでしょう。温度を一定に保つにはサーモスタットを使うことをお勧めいたします。

人が常にいるリビングの一角の方が、空調設備で調節されているので良いと思います。
もちろん静かな場所が条件です。リノベーションで壁をつくり、スペースを区切るのもおすすめです。

 

⑥ 昼夜がある場所

昼間は明るく、夜は暗くなる場所に置きましょう。
ハリネズミは夜行性で薄暗い所を好みますが、注意していただきたいのはずっと暗いのがいいわけではないということです。
ハリネズミにも昼夜で明るさの差が必要です。窓のない部屋の場合は部屋の電気か照明器具を使って、1日12時間明るい時間帯を作ってください。

やはりリノベーションにてハリネズミ専用の小部屋を作ると、調節がしやすいですね。
窓がなくても照明器具を使用し、空調も安定させるようにしましょう。

 

⑦ 匂いがしない場所

刺激的なにおいがしない場所に置いてください。ハリネズミの嗅覚は大変優れていて、においに敏感です。
キッチンやダイニングテーブルの近くは避けた方が良いでしょう。香り付きの消臭剤などにも敏感に反応します。
香水等を毎日違うものをつけると匂いが変わるため、ハリネズミが混乱します。
なるべく毎日同じ匂いにしたほうが良いでしょう。

 

以上のように、ハリネズミは非常にデリケートな動物です。
「流行りだから」といって安易に飼うのではなく、ハリネズミの気持ちになり、愛情・思いやりを持って一緒に暮らしてくださいね。

ハリネズミは小さい動物ですので大々的に間取り変更をする必要はありませんが、リノベーションの際はちょっとでも家族の一員であるペットを考えたプランニングをしていければいいですね。
ペットは家族です。動物の気持ちになって思いやりを持ってお部屋づくりをしたいですね。
リノベーションプランニングの際は是非、ご相談下さい。

皆さまも大事なペットと共に『好きな街で 好きな暮らし』を実現させてください。

ひかリノベでは、物件探しからリノベーションまで、ご相談を随時受け付けております。
住まい、リノベーションに関するお悩みは、どんなことでもお気軽にご相談下さい。
お待ちしております。

それでは、また次回お会いしましょう。

 

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執筆担当者

ひかリノベ広報部

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