2017/1/13
【東京都目黒区エリアY様邸リノベーションレポート②】世界に1つだけのモノ~造作で叶えるオリジナルな空間
こんにちは。
設計担当の目黒です。
マンションを購入しようと考え始めるきっかけは人それぞれなのですが、
新築マンションではなく、中古マンションを購入してリノベーションを選択されるお客様には、
「よくある間取りや設備ではなく、自分たちだけのオリジナルな家にしたい」
という意見の方が多いように思います。
ある程度決まった間隔(モジュール)で間仕切り壁を配置しなければならない戸建住宅、特に木造住宅と違って、マンションリノベーションはmm単位でも壁を配置することが可能なので、水廻り設備などメーカーの規格品ではサイズが合わないこともしばしば。
そんなときには造作(ぞうさく)工事でオリジナルな家具などを作ってみるのはいかがですか?
1.空間にぴったり納める造作の洗面化粧台
Y様の奥様が希望される洗面化粧台は、手や顔を洗うだけの洗面台ではなく、本当の意味での化粧台。
今回のリノベーションをきっかけに洗面室でお化粧をしたい、洗面室内にはイスに腰掛けてゆったりとお化粧できるカウンタースペースが欲しいとのことでした。
当初は某水廻りメーカーのカウンター式システム洗面化粧台で検討していたのですが、詳細な打合せを重ねていくと、メーカーの規格品では数cmですがどうしてもサイズが合わなくなりました。
そこで、洗面化粧台を造作することに変更!
洗面カウンターにベッセル型の洗面器を上置きし、下部には扉付の収納を設けました。
洗面器の左隣りにはイスに腰掛けて使用するお化粧スペースがあります。
鏡はシンプルにすっきりと見える一面鏡とし、上下には華やかにモザイクタイルをあしらうことに。
奥様の身長と座高に合わせてmm単位までプランニングさせていただきました。
全体の内装イメージはすでに固まっていたので、一緒に色合わせしたタイルの数々。
現在まだ木工事中の現場なので、今から完成するのが楽しみですね。
2.パントリーは見せたくないものをすっきりまとめて隠す収納
Y様邸の洗面室にはお化粧スペースを設けたこともあり、じつは洗濯機置場がありません。
洗面室に洗濯機を置く間取りが一般的に思われがちですが、朝の慌ただしい時間帯などは料理をする合間に洗濯をすることもあるので、家事動線を考慮するとキッチン近くに洗濯機が置かれている方が効率が良かったりもします。
そこでY様邸ではキッチン近くに洗濯機置場を設けることにしました。
とはいえ、キッチンに置かれた洗濯機がリビングから丸見えなのはちょっと……な感じですよね。
キッチンといえば冷蔵庫も必須アイテム家電。
洗濯機と冷蔵庫が一緒に収納できる大きなパントリーを設け、圧迫感の少ない半透明の扉を付けて隠すことに。
内部には食器や調理家電、買い置きした食材などを使い勝手よく収納できるように可動式の棚を設けています。
お手持ちのほとんどの家電をパントリー内に収納することが可能ですが、唯一の難点は……
炊飯器からは蒸気が出てしまうこと。※
閉めきった空間に置くのはあまり向きません。
そこで炊飯するときのみ引き出してそのまま使用できるように、炊飯器用にキャスター付のワゴンを設置。
棚だけでなく、ワゴンも含めてこれら全てを空間と家電等のサイズに合わせて造作する予定です。
(※最新の炊飯器には蒸気レスもあるみたいですね)
3.造作はあつらえる楽しみ
メーカーの規格品には工場生産の品質という良さがありますが、造作にはそれぞれの空間やご希望に合ったものを作ることができるという良さがあります。
大量生産ではないのでちょっぴりご予算はいただきますが、こだわりの箇所にはご自分だけのオリジナルな、
世界に1つだけのモノ。
ぜひリノベーションでご希望を叶えてみてくださいね。