2015/4/9
見せる?隠す? ~収納のスタイル~
ひかリノベ広報部です。
昨日は、東京でも5年ぶりに雪やみぞれが降り、真冬並みの寒さでした。
クローゼットに片付けたばかりの冬物のコートを、また引っ張り出して着た方も多いのでは?
皆さんは、衣類の収納はどうされていますか?
折り畳んで防虫剤を入れて収納ケースに納めたり、クローゼット内のハンガーパイプを夏物と冬物のゾーンに分けて、通年ハンガーで下げた状態にしたり・・・人によって、また間取りや収納スペースの量、持っているモノの量によって様々だと思います。
では、収納スペースはどれくらいあれば良いかご存知でしょうか?
一般的には、マンションの場合は専有面積の8~10%、戸建て住宅の場合は述べ床面積の13%程度が標準とされています。(weblio辞書 住宅用語大辞典より)
マンションにおけるクローゼットの奥行きは、壁芯寸法で600mmが一般的です。
もし専有面積60㎡のマンションで8%の収納を確保しようとした場合、上記の奥行き600mmのクローゼットだけで考えると、
60×0.08÷0.6=8
となり、横幅8m分のクローゼットが必要になる計算になります。
この60㎡の間取りを、仮に3LDKとして各部屋に横幅2m分のクローゼットを設けたとしても、8%の収納を確保するには、まだクローゼット2m分だけ不足します。
8~10%と聞くと、あまり大したことないように感じますが、実際に計算してみると収納スペースがいかに必要か実感します。
先日、自宅に通販雑貨のカタログが届いたので、何気なくページをめくっていたら収納家具の種類の豊富さにびっくりしました。
シンプルなモノトーン調のもの、ナチュラルテイストのもの、ヴィンテージやシャビーシックなど最近流行しているもの、といった具合に様々なデザイン、様々なスタイルのものが掲載されていました。
ここでひとつ気になったのが、”見せる”収納がかなり多くなってきた点です。
一昔前は、使わないモノや衣類などは、とにかく収納に詰め込んで隠してしまう人が多かったと思いますが、最近はオープンラックやシェルフ、飾り棚などをうまくインテリアに取り込んで、ディスプレイを兼ねた”見せる”収納が雑誌などでも良く見かけます。
写真は、弊社の現地モデルルーム「扇サンハイツ」のリビングの一角に設けた飾り棚です。
飾られた小物の中に何かが紛れ込んでいるのが分かりますか?
インターホンとスイッチです。
インターホンは、使い勝手を考慮するとリビングドア近辺の壁に取り付けることが多いのですが、いかにも取って付けたように目立ってしまうケースがあります。
これを解消すべく、インターホンと飾り棚を同化させてしまったのが上の写真の例です。(あまりモノを置くと、インターホンが使いづらいですが・・・)
最近は飾り棚だけではなく、食器棚や下足入れ、 クローゼットやワードローブなども”見せる”収納にするケースも増えてきています。
ただ、私の母などは単純に”見える”、”隠す”の違いではなく「扉がついていないとホコリを被って掃除が面倒」という考えで、オープンスタイルではなく、扉がついた収納を好みます。
収納ひとつとっても、人によって考え方は違うものですね。
せっかくのリノベーションですから、単純に間取りのことだけを考えるのではなく、こうした収納にも配慮して、何を捨てて何を残し、何を隠して何を見せるか、色々と想いを巡らせるのも楽しみのひとつだと思います。
今までのライフスタイルからPLANを考えるだけではなく、自分がなりたい、理想としているライフスタイルを意識したPLANで、それに合わせて新しいライフスタイルに変えるというのも良いかもしれませんね。