2021/9/28
【プロ目線のDIY知識⑤】塗装で木家具を長持ちさせる
皆さん!!
こんにちはー。
施工担当してます、吉田です。
今回もDIYのコツ、ためになる情報をお伝えします。
前回は【材木の上手な切り方】をお話しましたが、
第五弾である今回は【木家具を外で長持ちさせる塗装】についてです!
なぜ塗装をするのか
皆さんは、ウッドデッキや犬小屋などの外で使う木家具を、これまでお送りしてきたDIYのコツを元に作られたかと思います。(作っててほしいです。)
そしてDIY好きの皆さんなら、外で使う木家具は、最後に塗装しなければいけないという事はご存じですよね。
では、なぜ塗装するのでしょうか?
それは木が朽ちていくのを防ぐためです。
木は菌が繁殖することで腐ります。
そのため、木を長持ちさせるためには菌の繁殖を抑える必要があります。
菌は『水分』・『酸素』・『湿度』の3要素が合わさったときに繁殖します。
つまり、この要素のうち一つでも阻止することができれば、木の腐食を防ぐことができるのです。
では、どの要素を選べば簡単に腐食を防ぐことができるのでしょうか?
ズバリそれは、水分です。
湿度は、外にある限りどのようにしても対応できません。
酸素も真空状態でなければいけないのでこれも無理。
よって、水分をうまくコントロールしてあげるのが解決の近道です。
木は雨で濡れたり水洗いなどすると、その水分を吸収してしまいます。
スポンジと同じような現象です。
塗装は、その水分を吸収させない役割を担っています。
(ちなみに、昔は杉の木をあぶって、シロアリや風化を抑える技法もありました。)
塗装の種類
次に塗装の種類をご紹介します。
まずは、オイルステイン系。
木の風合いや木目などをダイレクトに表現してくれるので、デッキで使用する方が多いです。
つぎは、ペンキ系。
色々なカラーをセレクト出来るので、犬小屋などで使われる方が多いです。
さらに、オイルステイン、ペンキともに『水性』・『油性』とあります。
水性は、塗りやすく臭いが少なく安全です。ただし、長持ちしにくいため1年~3年周期で塗装する必要があります。
油性は、薄液を混ぜたりして粘度を調整したりする手間と臭いがきついというデメリットがありますが、水性より長持ちするので、まめな塗装は不要です。
DIYでオススメの塗料は、自然塗料系です。
自然素材を利用して作られた塗装剤ですので、安全にきれいに塗れ、
塗って拭き取っての繰り返しをすると、エイジング(古風)にできるので、
一段とかっこよい物ができると思います。
木部に塗る塗料も色々とありますので、用途にあったものをセレクトして、
作った作品を大事に長く愛用してください。
次回もDIYのコツをお伝えします。