2020/10/6
樹種で変わる! フローリングの「木」それぞれの特徴
こんにちは。ひかリノベ設計担当の水谷です。
住まいづくりを考えるとき、「床材をどうするか?」でお部屋の印象が変わります。悩まれる方も多いのでではないでしょうか。
床材には畳・カーペット・フロアタイルなど様々な内装材がありますが、なんといっても床材で一番人気なのはフローリングです。フローリングには表面がシートのものと天然木のものがあります。さらに、天然木は複層フローリング(表面突板)と、無垢材フローリングに分かれます。フローリングは樹種によってもその表情や風合いが異なります。
今回はおもに樹種の特徴をより感じることができる、無垢材フローリングについてお話しさせていただきたいと思います。
1.樹種により、その色や表情だけでなく、肌ざわりや香りまでちがう
住まいのインテリアを考えるとき、そのフローリングが持つ色や表情にまず注目されると思います。無垢材を選ぶなら、まずはサンプルを手にとって触れてみましょう。手や足に触れたときの肌ざわり、かたくひんやりしているか、やわらかく暖かみがあるか…など。さらに、樹種によっては特徴的な香りのするものまであるのです。
2.広葉樹と針葉樹
その肌ざわりに大きく影響しているのが、やはり「木」のかたさやわらかさではないでしょうか。
皆さまもご存じのように、樹木には広葉樹と針葉樹があります
。広葉樹で代表的なのは、オーク材(ナラ科)・ウォールナット(クルミ科)のほか、クリ材(ブナ科)・メープル材(カエデ科)などがあります。
一方針葉樹は、パイン材(マツ科)やスギ材(スギ科)などが代表的な樹種になります。一般的に広葉樹はかたく、針葉樹はやわらかい肌ざわりが特徴です。
3.天然木の個性と味わい
無垢材フローリングは様々な表情を見せてくれます。
木目は「木」の成長過程で生まれるため、唯一無二のものです。
板目(いため)、柾目(まさめ)のちがいだけでなく、成長過程で節や斑や入皮が生じ、それらが味わいとなり、飽きのこない天然木ならではの自然な風合いを楽しめますね。
また経年による変化も、天然木ならではの特徴です。
天然木の色合いは時間と共に変化します。これは太陽の光や照明など、お部屋の環境によっても異なります。
一般的には、メープル材などのように淡い色合いのものは、色味に深みが増します。
その他樹種により、赤茶色に変化するものや落ち着いた印象になるものもあります。
天然木の個性と味わいについては、無垢材フローリングだけでなく、複層フローリング(突板)でも同様のことがいえるでしょう。
出典:プレイリーホームズ「wood Do? 2020木質建材総合カタログ」
出典:プレイリーホームズ「wood Do? 2020木質建材総合カタログ」
4.フローリングの張りかた
ここまでは、フローリング材そのものについて、ご説明をさせていただきましたが、もうひとつ注目したい点が、フローリングの張り方です。同じ樹種のフローリングでも張り方によってインテリアの印象が大きくかわるのです。
最も一般的なのが、長さ方向にフィンガージョイントと呼ばれる方法で板をつなぐ「ユニ」というタイプです。
他には、継ぎ目のない1枚板のタイプで、こちらはかなり「木」の存在感がでます。リノベーションでは、ヘリンボーンやパーケット(寄木)なども人気があります。
まとめ
今回はフローリングについてご紹介させていただきました。
住まいづくりやリノベーションをお考えの場合、お客様によってまずこだわるところは人それぞれ。
例えば、お部屋全体を明るく白い色調でまとめたい。またはキッチンなどの住宅設備機器を充実させたい。そして材質にこだわりたい! という方は本物志向の方に違いありません。
ぜひフローリング選びからこだわって、リノベーションを考えるきっかけにしてみていただくのもお勧めです。
ひかリノベショールームではフローリングのサンプルも多数ご用意しております。またお好みの樹種をお探しすることもできますので、ぜひご相談くださいませ。