2020/1/27
マンションと団地の違いとは?
こんにちは。湘南ショールームの春永です。
最近人気の「団地リノベ」ですが、そもそも団地とマンションってどこが違うの? と疑問に思ったことはありませんか?
団地とは……
まず、団地の辞書的な定義として、「大規模な土地に計画的に集めて建築された建物群のある地区のこと」をいいます。
団地=公営住宅のイメージが強いですが、じつはもともと住宅に限らず、一団の土地を示す言葉なのです。
団地=公営住宅として広まったのは、昭和30年代~50年代にかけて日本住宅公団(現在では都市再生機構)が住宅の供給をさかんに行っていた頃。
同一敷地内に建てられている共同住宅の建物群、つまり「住宅団地」略して「団地」と呼ばれたため、こうしたイメージが広まっていったようです。
共同住宅が集まっていれば住宅団地なのですから、じつは公営でなくとも、民間の大規模分譲マンションも定義上では「団地」に該当する場合があります。
団地のメリット
マンションより物件価格が安価
一番のメリットは、何といっても物件価格が安く抑えられることです。
その分リノベーション費用・好きな家具に予算を多くかけることもできるので、共有施設の充実よりも専有部分に費用をかけたい方や、ゆとりのある住宅ローン返済を組まれたい方、お子さんが成長したら将来的に一戸建てを購入したい方などには魅力的なのではないのでしょうか。
敷地にゆとりがあり、植栽などの緑がゆたか
団地はいまより土地の余剰があった時代に、一団の土地を計画的に建設しているため、各棟の建物の間隔もゆとりを持っています。
そのため圧迫感がなく、開放感があります。
敷地間には公園や緑が配置されている団地が多く、街の中にあっても緑を感じながら暮らすことができます。
単身世帯・子育て世帯にも安心のコミュニティ
団地は分譲当時から長く住んでいる人も多いですが、最近では「団地リノベ」をして住まわれている子育て世代や若い世代が非常に増えています。
ファミリー層だけでなく単身の方も、ワンルームより広い3DKの間取りを1LDKや2LDKにしてゆったり暮らせるといった理由から「団地リノベ」を選ぶ方も増えており、多様な世代、多様な家族形態の方が暮らしています。
管理の一部ないし全部を住民で担っている団地も多いためか、逆に顔を合わせる機会があるので、住んでいる人の顔が見え逆に防犯上の面でも安心感を感じる方もいらっしゃいます。
それゆえ自然災害時やお子様の見守りなど助け合いしやすく、暮らしやすいという点があります。
交通・買物・教育機関が隣接
大規模な団地では駅・スーパー・銀行・病院・学校など、生活に必要な施設が徒歩圏内に集まっていることも多いです。
生活するうえで便利なだけでなく、このような立地条件のよい物件は資産価値も落ちにくく、将来売却したり投資物件として所有し続けるにも魅力的です。
団地のデメリット
エレベーターがない(場合がある)
団地には5階建の建物が多く、エレベーターがない場合があります。
低層階は人気があるため定着率も高く、4・5階に比べると物件金額も高くなります。
4・5階でも販売価格の魅力と健康のためのトレーニングと捉えるなら、問題はないかもしれません。
築年数が古い
多くの団地は築年数が経過しているものばかりで、経年劣化は避けられません。
団地の中には今までの管理・修繕状況が良いものもあればそうでないものもあります。
数字のうえの築年数だけにとらわれず、耐震性能や管理の状況を見極めることも重要です。
コミュニティへの参加
コミュニティへの参加は人によってメリットになる場合もありますが、掃除当番や町内会費の回収などがわずらわしいと感じられる方もいらっしゃいます。
自主管理の場合や一部管理会社へ委託の場合もありますので、事前に確認できればデメリットとならずに済むかもしれませんね。
マンションとは……
一般的にマンションとは、一棟の建物を一住戸づつ区分けした共同住宅で、3階建以上の規模で鉄筋コンクリートもしくは鉄骨鉄筋コンクリート、鉄骨造で建築された耐火構造の建物のことをいいます。
マンションが一般的な住宅になってきたのは1960年代頃から。民間企業が販売し、設備・管理・防犯体制などに重点をおいてつくられています。
マンションメリット・デメリット
共用施設の充実
宅配ボックス・24時間ゴミ出しスペース・ロビー・エレベーター・ゲストルーム・プール・フィットネスルーム・コンシェルジュなど……
共用施設は物件によって異なりますが、傾向として、物件金額が高額になるほどマンションの共用施設は充実しています。
一戸建住宅や団地にはない管理・施設があるのがマンションの最大の魅力ではないでしょうか。
忙しい毎日の暮らしの中で便利さや快適さを求められる方には、管理体制やサービスが充実しているマンションは最大のメリットです。
防犯セキュリティ設備の充実
オートロック・防犯カメラ・常駐管理人など。
多数の人が出入りするマンションだからこそ、セキュリティが万全なマンションは安心感を得られます。
階数にもよりますが、マンションは「外出時に鍵1本で戸締りができるのが魅力」と、実際にお住まいの方からよくお聞きする声です。
セキュリティが充実していているからこそ、得られる安心といえるのではないでしょうか。
マンションのデメリット
管理費・修繕積立金が団地に比べ高額
管理会社に委託しているため、月々の管理費・修繕積立金が最低で2~3万円かかります。所有している以上ずっと毎月支払していくものです。
時期によっては値上げされることもあります。
修繕積立金は共有部分の修繕のために積み立てられるものですが、管理費は償却されます。
共有部分にかかる経費は管理費から運用されていますので、物件選びでは共有部分の充実の程度をチェックしたいところ。
常駐管理や設備が逆に充実しすぎているマンションは管理費の負担も高くなります。
エレベーターの停止階の制限・総戸数に対する台数・混雑時の待ち時間
マンションの中にはエレベーターが停止する階数に制限があったり、総戸数に対してエレベーターの台数が少ない・総戸数が多い場合、混雑時間帯では待ち時間が発生したり、満員で乗れず、見送らなくてはならない場合もあります。
マンション探しではとかく部屋の状態や立地などに目が行きがちですが、毎日利用するものにも注意して、ストレスなく暮らしたいですね。
マンションにも団地にも、それぞれメリット・デメリットがあります。
物件探しはまず第一に、優先順位をつけることが何より重要です。
管理状況・修繕履歴・耐震性能など、ご自身で判断するには難しいケース場合があります。
ひかリノベでは中古を買ってリノベーション個別相談会(※毎週火・水除く)を毎日行っております。
物件探しの不安材料をひとつひとつ解消し、理想のマイホームを一緒に見つけませんか?