2019/4/27
バルコニーを至福の空間に(2)リノベーションで窓の外までトータルコーデ
こんにちは。ひかリノベ湘南ショールームの春永です。
今日からゴールデンウィーク! つい1~2週間前まで咲いていた桜もあっという間に散ってしまい、今ではすっかり青葉がきれいな季節になりましたね。
桜が終わったあたりから蛍が飛びかうまでの初夏の間までは特にバルコニー時間が楽しいシーズンになります。
今回はバルコニーのリノベーションについてお伝えしていきたいと思います。
中古物件を購入して間取りや内装を自由に作り変えることができるリノベーション。
リノベーションで室内を一新すれば築年数の経過した物件でもきれいに暮らすことができます。
しかし、バルコニーは意外にリノベーションの盲点になってしまうことが少なくありません。
お部屋はきれいにできたけど窓の外をみたらそこだけ古さが……ということにならないように、トータルコーディネートしていけると良いですね。
マンションには制約がある?
マンションのバルコニーは、普段はその部屋の住人のみが使うことができるため、住人の所有権がある「専有部分」であるように感じる方も多いのではないでしょうか?
しかし実際は「専用使用権が認められた共用部分」として位置付けられ、マンションの管理組合が管理する場所となっています。
そのため手すりを塗装したり、床にタイルを接着する等のリノベーションはできません。
しかし、マンションによっては管理規約・細則により固定しないパネル状タイルや、固定しないタイプのウッドデッキであれば設置は可能な場合があります。
またバルコニーは非常時の避難経路を兼ねていることが大半で、お隣りとの間仕切りや床の避難ハッチを塞がないように設置する必要があります。
マンションによって共有部分の管理規約や細則の内容が違うので、物件探しの段階から意識しておくことが重要です。
物件を購入してからこんなはずではなかった…。ということにならないようにしましょう。
Step.1 主旨・目的を明確にする
さわやかな青空や、やさしく肌をなでる風を感じて、人はリラックスし、心が楽しくなり、日頃のストレスから解放される……。
そんな小さな「非日常」を自宅で楽しめると良いですね。
まずはどのように過ごしたいかを考えましょう。
朝食やお休みの日にブランチが取りたい。
ゲストとくつろぐカフェスペースを作りたい。
オシャレなバーラウンジを作って、「おうち飲み」を楽しみたい。
お昼寝をしたり、読書をしたり……などなど、主旨目的によって床材・インテリア・植物等選ぶものも変わってきます。
マンションの場合はバルコニーを増設したり、塗り替えたりといった大掛かりな改装はできませんが、戸建ての場合はマンションほど制限がありません。
お庭や外観も含めて、自由にカスタマイズできます。
Step.2 床材を選ぶ
出典:Hi-Ceramics(http://www.hicera.jp/)
床はインテリアを構成する上でベースとなる大切な部分です。
インテリアの材料としては数少ない身体が直接触れる部材なので、歩行感や触感も選択する際のポイントにしたいところです。
一方で、歩くことはもちろん、引きずる・濡れる・落下物を受け止めるなど、常に過酷な状況にさらされているため、スペースの用途に合わせて上手に床材を選ぶことと、ダメージを最小限にするためのメンテナンス知識も必要です。
リノベーションを検討されている方は個性ある住空間を求めていらっしゃる方が多いはず。
であれば、一般的な木の床だけでなく、シックな石材や色鮮やかなタイル等、さまざまな素材に目を向けてみましょう。
また、床材は壁紙と違い、簡単に張り替えられるものではありません。
眺めるだけではなく、触ったり、香りを確かめたりして、五感を駆使して吟味してみてください。
時が経つほどに愛着が増す床材をぜひ探してみましょう。
木材
最も一般的かつ人気のある床材は木材です。
木材を床に使用すると特に自然の魅力が引き出され、スタイリッシュかつ暖かい雰囲気となります。モダンなデザインなら高級感も演出できます。
中でもハードウッドが床材には適していますが、天候の変化から守るために、ワックスやオイルなどの防水性・耐候性のある仕上げが必要です。
石材
木材と同様に石材の床も自然で素朴な雰囲気がありますね。
丸みを帯びた石材なら荒々しくなり過ぎず、柔らかく心地良い雰囲気です。
明るいベージュ系統の色調なら目にも優しく、ダークウッドの家具とよく調和します。
温かく親しみやすい雰囲気になります。
タイル
タイルは様々に異なる美しい模様と、耐水性があるので人気のある床材です。
華やかなイメージですが、家具コーディネートがしやすく、ベーシックな木製家具も派手なハンモックもよく似合います。
柄タイルを敷き詰める、無地タイルをメインに、カラフルなタイルを差し色にする……デザインはあなたの好み次第です。
柄タイルは伝統的なものからユニークで楽しい柄まで多種多様です。
天然石
天然石はとても頑丈で、デザインも様々な種類があります。
代表的なのは大理石ですが、スレートも需要があります。
石材特有の艶のあるダークグレーの床は、家具や外壁とのコントラストを強調し、印象的な美しさを演出します。
天然石は床材の中では高価ですが、その品質と耐久性、美しさを長い間楽しむことができると考えれば、納得の価値です。
クラシックかつスタイリッシュ、そしてタイムレスな床材です。
コンクリート
コンクリートはインダストリアルスタイルの代表的な建築材料です。
近年インダストリアルスタイルがトレンドになっていることもあり、コンクリートはインテリアデザインにおいてますます重要な存在となっています。
特に屋外での使用に適しており、耐久性、耐候性は抜群。見た目も印象的です。
生のままのコンクリートの仕上げが好きでない方は、塗装するとまた印象が変わります。
このように床材として使用できる素材はたくさんあります。
この中からひとつだけを選択するのが難しい場合は、複数の素材を組み合わせることももちろん可能です。
木材、石材、コンクリートは色や質感でお互いを補完しあい、調和します。
また、安価な代替品を高価な床材とミックスすればコストを節約することもできます。