2018/11/16
【横浜市港北区M様邸リノベーションレポート③】タイル壁と羽目板で華やかに
こんにちは。施工担当の新井です。
本日はご紹介させていただきますのは、湘南チームが担当しました施工事例より、M様邸(施工編)です。
M様邸では内装壁材に、ベースとなるビニールクロスの他に、一部タイルと無垢羽目板を採用しました。
そこで本日は内装仕上げ材の種類や特徴、選び方のポイントについて、お話させていただこうと思います。
主な仕上げは、壁紙や塗り壁、木、タイルなど
一般的な住宅で取り入れられる内壁には、壁紙(クロス)、塗り壁、木、タイル、パネルなどがあります。
それぞれ機能や費用、見た目が変わってきますので、好みや予算に応じて選択する必要があります。
壁紙(クロス)
現在、住宅で最も多く使われているのが壁紙と呼ばれるクロス。
素材によってビニールクロスや紙クロス、織物クロスなどに分類され、それぞれ豊富な商品が揃っています。
ビニールクロス
塩化ビニール樹脂などを主な素材とするビニールシートに紙などを裏打ちしたもの。
最も多く用いられている素材で、ハウスメーカーの商品住宅などでは、標準仕様となっているケースが多く見られます。
紙クロス
パルプが原料の洋紙を原紙に、プリント加工やエンボス加工を施したもの。
欧米では多く用いられる素材で、輸入住宅などに取り入れられるケースもあります。
植物のコウゾやミツマタを原料とした和紙、月桃の茎から繊維を取り出しパルプにした月桃紙、一年草のケナフなど原料としたものなどもあります。
織物(布)クロス
平織りや綾織、不織布などがあり、温かみのあるテクスチャーや重厚感が魅力ですが、価格は比較的高め。
ホコリが付着しやすいので、お手入れははたきをかけるか掃除機を用いるのが良いでしょう。
塗り壁
伝統的な左官塗工法である塗り壁の種類は、一般的に上塗りに塗るものによって分けられます。
漆喰を塗ったものを「漆喰壁」、土で仕上げたものを「土壁」といいます。
漆喰壁
漆喰壁は、消石灰に砂と糊などを混ぜて土壁の上に塗るもので、滑らか表面の日本独自の塗り壁仕上げです。
耐久性、調湿性、断熱性、防火性などに優れています。
色は白が基本ですが、色土や顔料を加えたものもあります。
珪藻土
海や湖などに生息していた単細胞の植物プランクトンの死骸が堆積して出来た土層から採取されるもの。
多孔質であることから、吸湿性、吸放湿性、保温性、断熱性に優れる素材です。
地球環境に配慮したものとして人気の素材の一つとなっており、仕上げパターンや色柄、施工性を高めたタイプなど様々な商品が見られます。
石膏ボードに直接塗りつけられるもの、クロスの上に塗ることができるリフォーム向けの商品、炭や繊維など他の素材を組み合わせたメーカー独自の商品もあります。
土壁
いわゆる土もの、土壁と呼ばれるものは、数寄屋建築や茶室などに見られます。
「京壁」とも言われ、上塗りの土によって、「聚楽壁」「大津壁」など種類があります。
木質系
無垢材を用いるケースもありますが、木質系の製品としての壁材は、天然木化粧合板(突板タイプ)や化粧シートタイプなどがあります。
天然木化粧合板は、合板やMDF(中質繊維板)等の基材に、木材の薄い板を貼り付けたものがあります。
化粧シートタイプは、樹脂やオレフィン、紙などのシートに、木目や石目、抽象的な柄などを印刷し、基材に張り合わせたものです。
木質系の壁材は、一つの面に用いて部屋のアクセントにしたり、腰壁として取り入れるケースが多く見られます。
タイル
タイルは、耐久性や耐水性に優れるため、主に水回りに用いれられる素材ですが、最近では居室の床や壁材などでも取り入れられるケースも見られます。
特に調湿や消臭などの機能を持つタイル商品は、リビングやダイニング、ベッドルームなどで用いるケースも増えてきました。
テクスチャーやデザインのバリエーションも豊富になり、さまざまなインテリアに合わせることも可能でしょう。
実際の施工例
それではM様邸で採用しましたタイル、無垢板張り部分を見てみましょう。
キッチン廻りのタイル貼り
キッチン対面腰壁の無垢羽目板張り
洗面壁タイル貼り
玄関土間タイル貼り
いかがでしょうか?
リノベーションで内装仕上げをお考えの際、予算やお好みに応じて多種多様な素材を組み合わせることによって、どこにもないインテリアを創り上げることができます。