2018/7/20
【横浜市エリアO様邸リノベーションレポート】在来工法のお風呂リノベーション
こんにちは。ひかリノベ横浜・設計の伊豆田です。
毎日ものすごい暑さですね。外出から家に帰ると、すぐにお風呂に飛び込みたくなります。
バスルームはリノベーションで「とくにこだわりたい」と仰る方が多いエリアです。
浴槽を広くしたい、レトロなタイルでかわいく飾りたいなどなど、よりリラックスできる環境をつくりたいというリクエストをよくいただきます。
今回紹介するO様邸は、昔ながらの在来工法でつくられたお風呂です。
在来工法は施工技術によって防水性能や耐久力に差が出やすいことから、現在ではシステムバスが主流になっています。
しかし中古マンション(とくに築30年を超える物件)では在来工法を採用しているケースも多く、サイズの問題からシステムバスへの変更ができないことも。
またお好みの色柄のタイルや、木や石といった天然素材で壁や床を彩りたいという方は、既製のシステムバスではなく、オーダーメードの在来工法で製作することになります。
在来工法で生まれ変わったO様邸のお風呂、その全容をご覧ください。
既存のお風呂の状態をチェック
まずはもとのコンディションを現地でよく調べます。
在来工法のお風呂は、コンクリートの躯体に防水処理を施し、そのうえにタイル等を一枚ずつ張って製作します。
古くなったタイルは割れたり、欠けたりして、その隙間から水が入り込み、やがて防水切れをおこして水漏れしてしまうことも……。
O様邸の既存浴室は、わずかなタイルの剥がれ・欠けが見られるものの、防水には影響なく、全体にとてもキレイな状態でした。きっと前オーナーさまが大事にお使いだったんですね。
そのため既存の壁・床に上張りをしてデザインチェンジするだけで、機能は充分に判断してくれます。
給湯設備もレトロ物件にありがちなバランス釜ではなく、給湯器を浴室外に出せるカベピタ給湯器に交換済みでした。
このように暮らしやすいよう、大事に暮らしてこられた物件を選ぶことが、中古リノベーションで「理想のお家」を実現するカギになります。
古さや状態の悪さを「リカバー」する工事ではなく、ワンランク上のデザインや機能に「リニューアル」することに注力できますから。
大きな鏡と浅めの浴槽がこだわりのお風呂
そして新しくなったお風呂がこちら! すっかり見違えましたね。
壁は石材に見えますがバスルーム専用のパネル。床は在来工法の醍醐味・タイルで仕上げました。
浴槽は既存と同じ1100サイズですが、お子さまの安全を考慮して、浅型の浴槽に入れ替え。
最近は大人も出入りのしやすさから、浅めのバスタブを好まれる方が多いようです。
半身浴でのんびりするにも適した形ですね。
壁面を横断する大きな鏡は、空間に開放感を演出してくれています。
スキンケアやヘアケアにも便利。
O様のご実家がこのように横長の大きな鏡をつけていて、「同じようにしたい」とのリクエストでした。
在来工法の浴室リノベーションは、設計にも施工にも技術が必要です。
とくにレトロ物件を視野に入れておられる方は、「カッコイイ」だけでなく「安全・安心」のひかリノベにぜひおまかせください!