2018/4/10
【大田区N様邸リノベーションレポート①】バリアフリー施工ってどうやるの?
皆さん、こんにちは。今年は例年より早く桜が満開となりましたね。
本日は、マンションでリノベーションする場合、バリアフリーにするためにはどんな工事を行うか、またどんなところに注意が必要か? 現在工事中のN様邸の実例をもとに、ご説明していきたいと思います!
マンションの配管は床下に
マンションでは、洗面所やトイレの床が廊下より少し高くなっている事が多いですよね。
キッチンや洗面所、お風呂、トイレなどの水廻りは、排水をしなければいけません。
この排水管は床下を通って共用部の排水用の縦管へと繋がっています。
でも床のスラブ(床のコンクリート)は基本的に全体が平らになっています。
そこで、排水管を設置するために必要なスペースを確保するために、洗面所やトイレの床が廊下より少し高くなっているのです。この高さは確保しないといけません。
バリアフリーをご検討されるなら、この洗面所やトイレの床の高さを基準にして、他の廊下、リビング、寝室などの床の高さを合わせることで、全体が同じレベル(高さ)の、段差のない家が出来上がります。
バリアフリーにするメリットは、
- 段差に足が引っ掛かって倒れる心配がない。
- 足が弱ってきている方などの、歩行に心配がない。
- 廊下幅を広くすれば、車イスなどへの対応がスムーズにできる。
など様々です。
デメリットとしては、
- 水廻り以外の部屋、リビング・ダイニング・寝室・廊下などの部屋の天井高が少し低くなる。
- リビングの床が上がることで、バルコニーへ出る窓の開口高さも小さくなる可能性がある。
- 玄関の上り框の高さが高くなる。
などが考えられます。
N様邸のバリアフリー施工
ここで、今工事中のN様邸を例に、実際の施工過程をご説明していきましょう。
1 既存の部屋の解体が完了し、スケルトン状態になったところです。
2 トイレや洗面所の給排水の配管です。
共用部の排水管に接続しています。
3 排水管の高さを基準に、全体の床のレベルを調整して下地を施工します。
バリアフリー、つまり床レベルを全室同じに調整するため先に床組をしてから、間仕切壁の施工をします。
こういう流れで少しずつ工程が進んでいきます。
皆さん、いかがでしょうか?
少し硬い内容でしたが、マンションリノベーションにとって、実は床の高さの基準は、間取りと同じように重要な要素になります。
「バリアフリーにしたいけど、問題なくできるだろうか?」
と気になっている方は、私たちひかリノベにお気軽にご相談下さい!