2018/2/13
【墨田区・江東区エリアN様邸リノベーションレポート③】現し天井は躯体のコンディションがキーポイント
こんにちは。ひかリノベ施工管理担当の毛利です。
今回は私の担当物件の中から、N様邸の施工現場をご紹介いたします。
墨田区を一望できるN様のお部屋。
以前にも墨田区にお住まいだったというN様。「住み慣れた街で暮らしたい」というご希望が第一でしたが、この素晴らしい眺望も購入の決め手になったそうです。
さて、今回はN様の当初よりのご要望でした『天井躯体現し』のお話しです。
『躯体現し』とは……
まず前提知識として、どのような流れで内装が仕上がっていくのかをご説明いたします。
床や天井、壁などの建物の構造・骨組みのことを『躯体』といいます。そこに、給水の配管や、電気類の配線が取付けられます。
その工程が終わると、今度はプラスターボードという下地材が貼られ、その上にクロスや塗装が施されます。
通常は、このような流れで内装工事が仕上がっていきます。
このうち下地材を貼り、隠してしまうはずの『躯体』の部分を敢えて見せるというのが『躯体現し』です。
ワイルドなイメージで、最近とくに人気のデザインですね。
リノベーションの現場ですと、既存の内装材を解体しないと躯体の状況がわかりません。
もし表面に凹凸があったり、ひどく汚れていたりすると、現しにしたときにカッコよく決まりません。
そこで、一度きれいにクロスや下地を剝がした状態をお客様に確認して頂きます。
今回のN様のお部屋もドキドキしながらの解体でした。
N様邸の躯体の状態は良好!
既存リビング側は天井躯体に直にクロスが貼られていたので、解体前からある程度は状況が把握できていました。
しかし、和室側の天井というのは基本、二重天井になっているので、配線もありますし、躯体面の状況が読めません。恐る恐る解体した後が次の写真です。
手前が元和室で、奥が元リビングのあった場所です。
元リビング側はクロスを貼る為のパテ処理の後が残っていまして、元和室側はやはり配線が出てきました。
今回N様にご提案したのが、この配線を鉄管で隠し、照明の為にライティングレールを取り付けるという事でした。
全体的にラフな仕上がりですが、レールや配管のおかげでシャープな印象になります。
さらに、躯体面を塗装することも可能です。色味が変わるとまた違った印象にもなりますね。
一見、無機質なコンクリートですが、他の仕上げ材とのバランスでいろんな表情が出てきます。
これぞリノベーションの醍醐味という感じですね。
弊社ショウルームも天井躯体を白い塗装で仕上げています。明るい色味で、ややソフトな印象です。
躯体現しにご興味のある皆さま、どうぞ一度足を運んでみてください!