2017/12/27
寝室をリラックスできる空間に……
こんにちは。ひかリノベ湘南の春永です。
前回は、多くの方が一日の間でもっとも長い時間を過ごす≪リビング≫をテーマにお送りしましたが、今回はリビングの次に長い時間を過ごす部屋、一日の疲れを癒すリラックス空間≪寝室≫についてお話させて頂きます。
明日のために一日の疲れをゆっくりと癒し、くつろげる空間をつくるには、色々と工夫する方法がありますよね。
寝室にあう香り・照明・インテリアなどなど……中でも、特に照明は睡眠の質に深く関わっています。
今回は照明について考えてみましょう。
寝室ではどのように過ごしますか?
照明の選び方や配置は、ライフスタイルに応じて考えなくてはなりません。
眠るだけの寝室にするのか、ドレッシングルームも兼ねた寝室にするかによって、ベストな照明や配置が変わってくるためです。
眠りにつくことを重視する寝室ならば、電球色の穏やかな色を選べばよいですが、ドレッシングルーム等を兼ねる寝室の場合、昼白色や昼光色といった白い光が必要になります。またお化粧やお着換えのために、ある程度の光量も必要になりますね。
JIS照度基準によると、照明の明るさは寝室としては7~15ルクス、読書やメイクをする場合は100~300ルクスが必要とされています。
眠りを誘うホルモン“メラトニン”
睡眠の質を高める上で必要不可欠なホルモン「メラトニン」。
メラトニンの分泌は主に光によって調節されているそうです。しかし光が強い環境下にいると、夜間でもメラトニンの分泌が抑制されてしまうとか。
ですから、眠る前は部屋をホテルの室内のようにほの暗くしておくこと。
メラトニンの分泌量が上昇する就寝1~2時間前には照明を一段階落とす、フロアランプ等の間接照明を使うなどして部屋をなるべく暗くするように調整できる照明を選ぶのがよいですね。
覚醒を促す青い波長の光を発する照明ではなく、眠りを誘引する赤い波長の白熱灯色の照明などを選びましょう。
寝室にこそ採用したい!“一室多灯” がオススメ
日本の住宅では「一室一灯(お部屋全体を照らす為の照明を、真ん中に一つだけ設置する方法)」が多いように思います。
しかし、段階的に光を調節したい寝室には、複数の照明器具を組み合わせる「一室多灯照明方式」がオススメです。
複数の照明を組み合わせることで明るさが必要なところには光を。リラックスの為に陰影をつけたいところには影を作り出すことができるのが一室多灯のメリットです。
シーリングライトを使わずに、ダウンライトやペンダントライト等で照明プランを組みこめば、ホテルの一室のような寝室をリノベーションで叶えることもできますね。
またお部屋全体を均一に明るくせずに、光のムラやグラデーションが生まれる一室多灯は、空間に奥行きをもたらして広く見せるというメリットもあり、お部屋の雰囲気をより一層盛り上げてくれます。
いかがでしたでしょうか?
一室一灯のお部屋を一室多灯にすることで、使い勝手が良くなるだけでなく、お部屋のムードも高めてくれます。
また、光はインテリアの雰囲気をより上質に見せてくれる効果も。
お部屋のコーディネートをする時は、ぜひ照明のコーディネ-トにもこだわってみてくださいね。