『土間リビング』で猫も丸くなる
エリア | 神奈川エリア |
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家族構成 | 二人暮らし |
面積 | 82.80㎡ |
間取り | 4K以上 → 3LDK |
テイスト | ナチュラル,ヴィンテージ |
特徴 | 土間リビング,セカンドリビング,書斎,DIY |
『土間リビング』で猫も丸くなる
二階建て木造戸建住宅のリノベーション。
本件の特長は、なんといっても土間リビング。玄関土間から連続する形で、LDKの1/3以上を土間としました。土間部分は、基礎の高さでモルタル仕上げに。床を組んだダイニング側との段差は、腰掛けるのにちょうどよい高さです。
LDKの一角に段差をつけて視線を下げ、おこもり感やリラックス感を表現する「ダウンリビング」は、ここ数年のトレンドでもあります。中でも「土間リビング」は、室内と屋外を繋ぐサードプレイスとして、また少々の汚れや水濡れを気にせずともよい作業場として、リビングに多様な表情をもたらします。
S様邸の土間リビングは、愛猫シエロちゃんの遊び場として、また旦那様のDIY作業場や、奥様の植物の手入れ部屋としても活躍中。家じゅうを飾る家具やグリーンインテリアは、ほとんどがここでDIYされたものです。
DIYで作られた家具をご紹介すると、壁面の棚設置をはじめ、ダイニングテーブル、ローテーブル、テレビボード、キッチンの跳ね上げカウンター、二階ワークルームのデスクカウンターや本棚、セカンドリビングのソファ・本棚・アクセントクロスは、すべてDIY品。各所に散りばめられたグリーンインテリアも、ほとんどがお施主様の手作りです(ダイニングのダクトレールから吊り下げたマクラメは、当社の担当コーディネーターが手編みしたもの。完成のお祝いとしてプレゼントさせていただきました)そのため当社ではDIYの計画をお聞きし、DIY可能性のある箇所に下地補強を行いました。
S様邸の間取りは、1階も2階も廊下がほとんどありません。1階は玄関から土間リビングに直接繋がる間取りで、階段の奥に洗面コーナー・水廻りが続きます。洗面コーナーはあえて脱衣室の外に出し、外出後はすぐ手を洗えるように。そのため、キッチンと揃いの素焼きのタイルを壁面にしつらえた造作洗面台で、インテリアとしての美しさにもこだわりました。
2階は階段上のホールをハブに、セカンドリビング・書斎・寝室・ユーティリティスペースが放射状に並びます。セカンドリビングは既存の収納を解体し、建具をつけない大開口で開放的に。ワイドな腰窓からのどかな街並や豊かな自然が望めます。「ご近所には庭をよく手入れされているお宅が多く、四季折々の景色が楽しめます。春はお向かいの枝垂れ桜が綺麗で、ここで寛ぎながら家の中でお花見ができたね、なんて二人で話していたほど」。庭付き戸建ての立ち並ぶ、歴史ある住宅街ならではの贅沢な愉しみです。
セカンドリビング向かいの書斎は、もともとトイレだった小空間。こちらもあえて建具はつけず、かまくらのようなほどよいおこもり感ある空間に。
お施主様にお気に入りの場所を尋ねると、第一はやはり土間リビング、第二に挙げられたのが「キッチン」でした。Ⅱ型レイアウトで壁側奥の一角をパントリーコーナーとし、収納力は十二分。洗面コーナーと揃いの素焼きのタイルを壁面にしつらえ、腰壁はコンクリートマテリアルのブラッククロスと6mm厚の笠木でスマートに。設備面では食洗器とガスオーブンをビルトインし、家事の手間を省き、料理の幅が広がるキッチンとなりました。「庭で育てたハーブと一緒にお肉や野菜を焼くだけで、ちょっと特別感のあるディナーが出来ます。この前の休日にはアップルパイに挑戦。300度の高火力オーブンなので、美味しくパリパリに焼けました。ちょっと凝った料理に挑戦したいときも、手の込んだものは作れないなっていうときも、ガスオーブンはおすすめです」