住まいの表情――昼と夜・ONとOFF・子供と大人
エリア | 東京都下エリア |
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家族構成 | ファミリー |
面積 | 99.28㎡ |
間取り | 3LDK → 2LDK |
テイスト | シンプル,モダン |
特徴 | 造作収納 |
住まいの表情――昼と夜・ONとOFF・子供と大人
S様邸のテーマは「可変性」。昼と夜、ONとOFF、子供たちと過ごす時間と夫婦で過ごす時間。決して一面的ではない日々の暮らし、日常のさまざまな場面が交差するプランです。
リビングを中心とする生活空間と、クローゼット・寝室の二部構成。LDKは子供部屋・ワークルーム・水廻りが直結し、引戸やダウンフロアでゆるやかにゾーニング。南向きのバルコニーから陽射しが注ぐ昼間は、家事や仕事の最中も子供たちに目の届きやすい、見通しのよい空間となっています。
夜はダウンフロアや折り上げ天井にしつらえた間接照明を灯し、夫婦でワインを傾けながらゆっくり話をする大人時間を。上下に広がる空間と仄かな光の演出で、つい長居したくなる居心地のよさです。天井にしつらえたスクリーンを下ろせば、大画面のホームシアターを楽しめます。
また、LDKのフォーカルポイントにもなっているのが、半面ガラス張りのワークルーム。仕事中も子供たちを見守ることができ、子供たちも両親の顔が見えることで安心して過ごせます。集中したいときはウッドブラインドを下ろし、外部の視線を遮断することも。
機能面では、使い勝手や寸法を一つひとつ計算した造作収納が特長です。
二面のハンガーと枕棚、奥に大物・季節もの収納を設けたファミリークローゼット。入口脇のアクセサリーキャビネットも造作品。旦那様愛用の時計やアクセサリー小物をガラス天板と照明が飾ります。
洗面室収納は、洗面台と建材を揃え、空間に一体感を。上段はリネン庫、下段はランドリーボックスで、スリットから衣服を投げ入れられる仕組みです。
ワークルームのカウンターデスク、背面の本棚も造作品。L字型カウンターは二台のデスクトップを並べても余裕ある広さ。奥行の違う二段構成とし、マグや小物等の置き場を確保しました。前面には筆記用具等を収める抽斗を、左右の角には配線孔を設け、机上はいつもスッキリ。室内窓越しにリビング側から視線が届く本棚は、間接照明を埋め込みディスプレイの役割も。
表から見えない部分では、リビング壁掛けTV廻りにも工夫があります。壁厚内に配管を隠蔽、柱型にニッチ収納を設け、AV機器やゲーム機を収納。壁裏には掃除機や来客布団などかさばる荷物の収納空間を設けました。
新しい住まいでの暮らしについて尋ねると、「一番大きな変化は、夫がキッチンに立つようになったこと」と微笑まれた奥様。「前の住まいでは全く料理をしない人だったのに、いまは毎日の朝食作りも夫が。デザインも使い勝手も夫婦でよく話し合って決めたキッチンは、二人とも愛着のもてる場所になりました」。家電収納も扉付を選び、見せない収納でいつもスッキリとしたキッチン。腰壁のカウンターも、ご夫妻にとってお気に入りの場所だそう。「夜はこのカウンターで、二人でお酒を飲むことも。照明を絞るとバーみたいで、ちょっと非日常の気分が楽しめます。昼間はノートPCを持ってきて仕事をしたり、子供たちが大きくなったらリビング学習スペースにもよさそう。小さな一角ですが、なくてはならない存在です」