2017/12/8
【平塚市O様邸・戸建リノベーションレポート②】動かせる壁・動かせない壁
こんにちは。設計担当の遠藤です。
朝晩の冷え込みも厳しくなり、寒い日が続く季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、私の担当させていただいた湘南エリアの戸建て住宅・O様邸をご紹介いたします。
最初のお打合せ
当初から戸建て住宅のリノベーションをご検討されていたO様は、「湘南の海岸風にしたい!」とリノベーション後の明確なイメージをお持ちでした。
ご家族にお会いしてお話を伺い、まずはイメージパースをご覧いただいたところ、イメージぴったり! ととても喜んで頂きました。
こちらのイメージパースをベースに、各部屋の仕様や仕上げ等を一緒に話し合いながら決めさせて頂きました。
木造戸建て住宅の空間づくりには……
木造戸建て住宅で間取りを変えたい、部屋を広く使いたいと考える場合に、必ず検討しなければいけないのが、耐力壁や柱、既存の梁組といった構造の部分です。
取り払うことのできる壁や柱と、梁組の状況や構造を検証した結果、動かせない壁や柱があります。
O様邸のプランではその両方が存在し、それぞれに対策を講じました。
Before
After
まず「和室を改修してリビングと続きの広いLDKにしたい」とのご希望でしたが、このリビングと和室を区切る壁は動かせない耐力壁でした。筋違(柱と柱の間を斜めに渡して、建物を構造を強化する補強材)がある壁だったのです。そこで筋違をスケルトンにして残し、お部屋のアクセントとして見せることで、ワンフロアを実現しました。
そして「浴室を広くしたい」とのオーダー。こちらは取り払うことが出来る壁でした。
浴室と洗面室の間の間仕切りを移動し、さらに近くに耐力壁を増設。建物の構造を強化しました。
▲増設した耐力壁
このように木造住宅をリノベーションする場合には、建物の構造をしっかりと考えながら、空間をイメージする事が大事です。
お引渡しのとき、最高の笑顔で迎えてくださったO様ご一家。
「リノベーション」というとマンションのイメージが強いですが、O様邸のように「戸建住宅のリノベーション」という選択肢も、是非ご検討下さいませ。