2017/10/17
【墨田区,江東区エリアK様邸リノベーションレポート⑦】完成度のヒミツは細部の仕上がりにあり!
こんにちは、施工管理・藤井です。
今日はすでに完成~お引き渡し済みのK様邸から、工事の見どころ・無垢材フローリングと「タイル割り」の模様をレポートいたします!
1.無垢材フローリング施工は「かませ」がマスト!
フローリングを張っていく前に、まずはスケルトン状態のガランとしたお部屋に間仕切りの壁を作ります。
こちらの写真は、木材で壁の下地を組んだところです。
下地の中には給水管(青い管)と給湯管(オレンジの管)が配管されています。
そしてその上に、アイボリーの管が2本見えますね。こちらはなんだと思いますか?
答えは……『追い炊き配管』!
浴槽のお湯が給湯器で温められて、また浴槽に戻ってくるので2本配管があるのです!!
こちらは作り付けのキッチンカウンターの下地です。下地の中に給水・給湯・排水管が見えますね?
壁の下地を組み終えたところで、いよいよここからは今回の木工事の見どころのひとつ、無垢材フローリング張りです!!
作業台の上で大工さんが一枚一枚色合いなどを見ながら、カットして張って行きます。
フローリングの間に白い板が挟まっているのが見えますか? この板は、『スペーサー』と呼ばれるものになります。
無垢材は湿気の多い夏場は膨張して、乾燥する冬場には収縮します。
そのため、隙間を開けて張らないと、後で膨張した際にフローリングが突き上げてしまいます。
▲突き上げとは、無垢材が膨張したために継ぎ目が盛り上がってしまう現象をいいます(イラスト:http://jafma.gr.jp/maintenance/m09/)
また、乾燥時期には反対に収縮するため、目すきがバラバラに起きてしまいます。
▲目すきとは、無垢材が収縮したとき継ぎ目に隙間が空いてしまう現象です(イラスト:http://jafma.gr.jp/maintenance/m09/)
この突き上げや目すきを防ぐためにスペーサーを挟み、木材の間にわずかな隙間を作っておくんですね。
業界用語で『スペーサーをかます』なんて言ったりします。
K様邸では貼り方向もサービスルーム以外は同じ向きとしました。
そのため見切り(部屋と部屋の境界に付ける縁のこと)も少なくて済み、床面がスッキリ納まります。
写真のドア下をご覧ください。見切りが無く、フラットな床面になっています。
サービスルームと洋室1のフローリング貼り方向が変わる部分も、見切りは入れないですっきり仕上げました!
2.キッチンまわりはタイル使いでスタイリッシュに!
K様邸ではキッチンの床にフロアタイルを使用します。
その中でも今回は目地(継ぎ目のデザイン)入りのフロアタイルです! 貼り上がると本物のタイルのような仕上がりになるのでおすすめです。
続いては壁のサブウェイタイル!!
タイルを貼る際に重要になってくるのが『タイル割り』と呼ばれる作業になります。
タイル割りと言っても、実際にタイルを割るわけではありません!
タイルの貼り方をあらかじめ計算して印をつけ、割り付けをすることをそう呼びます。
こうする事によって、タイルの並びがきれいに納まります。
床側のタイルはキッチンを置いてしまうとほとんど見えなくなってしまいますので、パッと目につく天井側のタイルがきれいに納まるよう、今回はキッチンカウンターのバックガードの位置から貼り分ける事にしました!
コンセントの位置も忘れずに、タイル割りであらかじめ出しておきます。
目地の色はライトグレーを採用。
目地入れ前はタイルの後に接着剤の跡が見えますが、目地入れ後はライトグレーの目地が入ってきれいになりました!!
3.施主様チョイスのライトが映える洗面台
最後に、K様こだわりの洗面室をご紹介します。
モザイクタイルのカウンターに奥様チョイスの水栓、施主様支給の鏡とブラケットライトがムードたっぷりの空間を演出しています!
K様のセンスを生かすべく、棚も気を抜かず古材仕上げでオシャレに。
クラシックな鏡の前に、仄かなひかりが灯っております…
いかがでしたでしょうか?
これぞリノベーション! といったこだわりデザインのK様邸。お部屋の完成度を高めるため、木材の継ぎ目やタイルの目地といった細かなところまでていねいに仕上がっています。
K様ご自身もDIYで参加いただくなど(前回のレポート)お客様と一緒に作り上げたK様邸。これにて完成致しました!