2017/4/13
【世田谷区,杉並区エリアM様邸リノベーションレポート③】男のこだわり~趣味が際立つ空間演出~
こんにちは。
設計担当の目黒です。
前回こだわりのオーダーキッチンをご紹介したM様邸がようやく完成いたしました!
M様の趣味とこだわりの数々が随所に散りばめられた空間。
今回はその他のこだわり箇所をいくつかご紹介します。
1.脇役をシンプルに徹底することで主役を惹き立てる
間取りが決まると次に具体的な内装のお打合せとなりますが、たいていの場合は床・壁・天井や建具(ドアや引戸)といった大きい面積を占める部分の色決めから打合せは始まります。
M様は当初よりダークブラウン系にしたいという希望があったので、フローリングはウォールナットでご提案し、建具は一段と濃いウォールナット色を合わせることですっきりとまとめました。
床と建具を色違いで組み合わせるのも空間に遊び心が生まれてよいですが、すっきりシンプルにまとめたい場合は同系色で合わせるのがおすすめです。
壁と天井はややグレー味がかった白いクロス。
居室だけでなく水廻りも含めて全ての空間を同じクロスで統一しています。
ここまで徹底して色数を絞ったのには理由があり…
リビングの壁に天然石を貼りました!
大型のテレビを壁掛けするので、アクセントになるようテレビの両脇に2本のライン状にデザインさせていただきました。
もともと天然石は色幅のあるものが多いので、あえて多色使いの石を選んでいます。
色だけでなく大きさや厚みも大小さまざまなので、織りなす陰影が石の素材感をより際立たせてくれますね。
そして、オーダーキッチンと同じぐらいこだわった主役がコチラ。
天然のエゾ鹿の角で作られているシャンデリアです。
なんとオールハンドメイドのオーダー製作品!
鹿角を照らしながらほんのりとこぼれ落ちる明かりが空間を素敵に演出してくれますね。
2.いつもお気に入りに囲まれて過ごす
料理だけでなく、M様ご主人のもうひとつ大きな趣味は『靴を集める』ということ。
今までコレクションした靴をリビングに飾りたいとのご要望でした。
M様ご自身で塗装して仕上げていただく棚なので今は未完成な状態なのですが、
一見は普通に見える可動棚。
…ですが、棚柱(棚を取り付ける金具)の存在感を極力消したかったので、壁のクロスと同系色のホワイト塗装を選び、壁に埋め込むことで棚柱の出っ張りをなくしました。
また、棚板を固定しているブラケット(写真の銀色の固定具です)は斜めにした状態で固定することもできるんですよ。
コレクションの靴をより魅力的に見せる(魅せる)ためのちょっとした演出です。
M様ご自身で塗装し、転び止め加工をしたらようやく完成!
仕上がりを拝見する日を私も楽しみにしています。
3.一番のこだわりはやっぱりオーダーキッチン
前回ご紹介したオーダーキッチン。
料理のしやすさや使い勝手を考えて、5口コンロとガスオーブンを組み込んだキッチンです。
直線ラインに徹底したデザインで見た目は極めてシンプル。
ここにもM様らしさがあらわれています。
こだわりのステンレスカウンターはバイブレーション仕上げ。
表面に波紋のような柄が入っており、ややマットな輝きがあります。
ステンレスカウンターといえばヘアライン(細いラインが入った加工)やエンボス(凹凸の浮き出た模様が入った加工)が一般的ですが、ヘアラインが『美しい』のに対して、バイブレーションは『カッコイイ』という表現がまさにぴったり。
男のキッチンにお似合いです。
シンクも直線でシンプルな四角いシンク。
エッジが本当に美しいですね。
まだまだ紹介したいことはたくさんあるのですが…
全体像などは完成後の記事をお楽しみに!
(おまけで私が撮影したお気に入りの1枚)