2017/2/23
【神奈川県川崎市エリアY様邸リノベーションレポート②】開けてビックリ!?配水管の“隠れ”ダメージ
皆さま、こんにちは。ひかリノベ施工管理・毛利です。
今回はY様邸を解体してみて初めて分かった……いや驚いたことをご紹介いたします。
1.目には見えない配管のダメージ
リフォーム・リノベーションするうえで、見落としがちな配管のダメージについてお話いたします。
Y様邸を解体し始めて二日目に私が気づいたことです……
何があったかというと……洗面の裏側の配管付近がうっすら湿っていました。
さほど大きな穴が開いているわけではないようですが、壁の裏が湿っているということは、水が配管のどこかから漏れているとしか考えられません。
よく調べてみると、1981年にこのマンションが建てられて以来、36年間何にもされていない配管です。
これだけ年数が経った配管は変えた方が無難です。
Y様邸では当初、予算を抑えるために配管は既存のものを使う予定でした。
しかし「このままではまずい」とお客様に報告し、急きょ給排水管を交換することにいたしました。
築年数が20年を超えた物件を選択されリノベーションされる方は、どんなに予算が厳しくとも、基本的に配管は交換することをお勧めいたします。
もちろん、中には変えなくても平気な物件もございます。
私は解体後の部屋の配管をかなり念入りに見ます(最初から配管を変える計画の時は別ですが)そして水漏れがないかをきびしく点検いたします。
今回のY様のように「なるべく既存の配管を使用したいけれど、劣化していないか不安……」という方も、安心してご相談ください。
しかし築30年以上の物件になりますと、仮に今回変えなくても、10年後には交換しなければならなくなるというケースもあると思います。
さすがに40年以上経つと、配管の中のダメージはかなりのものです
出典:http://meitec-t.web-tanase.com/
配管の中身は本当にこんな感じで、時とともにさびや汚れが詰まってだんだん細くなってきます。
普段見えないところにも少し気をつかうと、“見えて”くるものがありますね。
皆様リフォームで表面がきれいになると安心してしまいますが、見落とされがちな中の配管こそ気を付けてください。
築浅リノベでしたら(上の画像の10年くらい前の状態)でしたらまだ大丈夫だと思いますが……
2.配管工事~勾配をつける
実はもともと配管の勾配が取れていなかったために、下記のような排水用のチャンバーが洗濯機横に取りついておりました。
チャンバーとは配管のつまりを防ぎ、排水をスムーズにして逆流やにおいを防ぐ洗濯機用排水装置です。
勾配が取れていないということは排水が流れづらいということです。
Y様邸は排水管の元が解体前の位置より3cm高く、36年間ずっと逆勾配で排水をしていたことがわかりました。
そこで今回は配水管を3cm、洗濯機パンを10cm、全部で13cm上げることで、排水チャンバーがなくても排水できるようにしていこうという方針です。
その制作の結果はまた次回……
引き続き、Y様邸リノベーションレポートをお楽しみください。