2016/12/1
誰にでも分かる!エコリフォームの3つのポイント
こんにちは。ひかリノベ施工担当の毛利です。
本日は2017年のリフォーム支援の大目玉、「住宅ストック循環支援事業」について解説いたします。
住宅ストック循環支援事業とは
安倍内閣は経済対策として、平成28年度第二次補正予算に「住宅ストック循環支援事業」を計上し、今年10月11日に成立しました。予算規模が250億円の住宅向け大型補助事業となります。
補助金を受けられる事業タイプは3つあります。
リフォーム系はストック住宅の質を高める「① エコリフォーム」
若者の既存住宅取得を支援する「② 良質な既存住宅の購入」
新築系では旧耐震住宅の建替えを支援する「③ エコ住宅への建替え」
この事業は非常に複雑で、どのような形で私たちにメリットがあるのかわかりにくい部分が多々あります。
今回はリノベーション・リフォーム事業に深くかかわる【エコリフォーム】について掘り下げて行きたいと思います。
参考:国土交通省「住宅ストック循環支援事業について」
補助金が受けられるエコリフォームとは
まずエコリフォームの対象工事についてですが以下のいずれかの①~③のリフォーム工事を実施すること、その工事の補助金額合計を5万円以上とすることが必須になります。また併せて実施する④~⑧リフォーム工事も補助対象になります。
必須工事【3種類のいずれか、補助金額合計5万円以上】
①開口部の断熱改修工事
②外壁、屋根、天井または床の断熱改修工事
③設備エコ改修工事【エコ住宅設備のうち3種類以上設置】
任意工事【併せて対象となる5種類】
④バリアフリー改修工事
⑤エコ住宅設備の設置
⑥木造住宅の劣化対策工事
⑦耐震改修工事
⑧リフォーム瑕疵担保保険への加入
どうでしょうか? だんだんと複雑になってきますね。
ではこの中で、マンションリノベーションに関わってくる工事に関してもう少し掘り下げてまいりましょう!
必須工事3種類の中でも特にマンションリノベーションに関わる工事は2種類です。
(1)開口部の断熱改修工事
内窓・外窓・ガラス等の面積毎に補助額が決められており、改修の施工箇所数分の合計が補助額となります。
マンションの場合、外窓は共用部扱いになってるケースがほとんどです。今回は内窓を設置するケースを取りあげたいと思います。
【例】 サッシ面積が3㎡と2㎡のインプラスを2窓ずつ設置した場合……
20,000円×2枚+14,000円×2窓 = 68,000円となり、補助金額の5万円以上を満たしています!
*工事金額ではなくて、補助金額というところがポイント!
(2)設備エコ改修工事
「エコ住宅設備」の内、3種類以上を設置する改修工事となります。「エコ住宅設備」とは、省エネ性能の高い住宅設備の内、以下の5種類に限られています。
- 太陽熱利用システム
- 高効率給湯機
- 節水型トイレ
- 高断熱浴槽
- 節湯水栓
この中でマンションリノベーションに取り入れやすい工事を3つ取り上げたいと思います。
①節水型トイレ:5ℓ以下で洗浄出来る便器
②断熱浴槽:湯温降下が5℃/4h以内の浴槽
③節湯水栓:手元止水・水優先吐水等の機能を有する水栓
1つずつ見ていきましょう。
①節水型トイレ
各メーカーともに、カタログに洗浄時水量の記載がありますのでチェックしてみましょう!
▲これはLIXILさんのアメージュZになります。
ECO5と記載がありますが、これは『大のレバーを流すと5ℓの水で流しますよ!』という意味です!
②断熱浴槽
各メーカーともに商品名に違いはありますが、同じ機能を持った商品があります。
▲これはLIXILさんのサーモバスです。
要するにユニットバスの浴槽部分を保温材で囲ってしまって、フタも保温材入りにして保温効果を高めよう!!というのが狙いになります。
③節湯水栓
あまり聞きなれない言葉だとは思いますが、イメージしやすいのはお湯をすぐに止められる機能が付いたシャワーヘッドかと思います。
この様な形のシャワーヘッドです(LIXILさんの製品です)シャワー水栓を開けていても、手元でストップ出来るので非常に便利です。
以上3種類の『エコ住宅設備』を設置すれば、今回の補助金の対象になります!
他にもバリアフリー改修などの工事もプラスできるので、ご質問等ございましたら、お気軽にお問合せ下さい。
また、この制度を利用してリフォームしたいという方は、ぜひ個別相談会にお越しください。あなたのニーズに合った利用方法をご提案いたします。
▲ひかリノベの個別相談会紹介ページ。
住宅支援ストック循環支援事業では、40歳未満の若者の中古住宅購入を補助する制度もあります(リフォームに関しては年齢制限はありません)これから住宅購入をされる方のご参加も大歓迎です!