2015/3/2
時代とともに変化するインテリアスタイルの潮流
ひかリノベ広報部です。
ここ数日、大塚家具の話題がニュースを賑わせています。
ニュースでは、いわゆる”お家騒動”的な観点で報じていますが、私は仕事柄ちょっと違う視点からこのニュースを捉えています。
◎インテリアのトレンド
私達の生活は「衣・食・住」で成り立っていますが、この内の「衣」に該当するファッションや「食」に該当するグルメは、目まぐるしくトレンドが変化していきます。
では、「住」に該当する住まいやインテリアにはトレンドの変化がないかというと、緩やかではありますが確かに存在します。
このトレンドの発信源となるもののひとつが、毎年イタリアで開催されるミラノサローネ国際家具見本市です。(※今年は4月14~19日に開催)
会場には、家具や家具材料のメーカー等、2000社を超える企業が出展し、来場者は30万人を超える、まさに世界最大規模のデザインイベントです。
ここで出品された家具等からトレンドの方向性が生まれ、世界中に広まっていきます。
これとは別に、私自身の私見ではありますが、生産技術の向上も影響しているのではと考えています。
一時期、モノトーンを基調としたインテリアが流行したことを覚えている方もいらっしゃることと思います。
当時は、家具類のみならずインテリア小物やステーショナリーに至るまで、様々なアイテムがモノトーン調だったように思います。
無彩色で構成されたインテリアは、清潔感があり洗練された印象を受けますが、一方では冷たくて変化のない画一的な印象も受けます。
もちろんモノトーンが流行した理由は何かあると思いますが、私は素材のプリント技術等の生産者サイドの意向もあったのではないかと考えています。
近年は、建材や家具材に限らず、様々な分野で生産技術は急速に向上し、プリントされた加工品であっても本物と見間違える程、素材感や質感を出すことができるようになりました。
しかし、当時はまだまだそのレベルに至らず、例えば木目調のもの等はチープになってしまい、素材感に左右されないモノトーン系のものが作りやすかったのではないかと考えています。(私見なので間違っていたら申し訳ありません。。)
◎家具に対する価値観
色味や素材感によるトレンドの話をしましたが、一方で家具そのものに対する価値観も大きく変容してきていると思います。
これまでは床材や壁材、建具の色に合わせて家具類やカーテン等のファブリックをコーディネートするのが一般的でしたが、近年は家具に強いこだわりを持っている方などは、お気に入りの家具に合わせて部屋をコーディネートするという、逆の発想をする方も増えています。
また、こうした家具も目黒通り沿いのインテリアショップで買う方もいれば、大型チェーンのインテリアショップで買う方もいます。
また、家電やオーディオ機器にお金をかけて、家具類にはこだわらない方もいます。
◎それぞれの価値観にフィットしたご提案を
冒頭に述べた大塚家具の件、私は家具に対する価値観の幅が広がったことに、どう対応していくかということなのでは?と捉えています。
情報が溢れ、趣味や趣向が多様化している今日、すべてのお客様に対応していくことは難しい時代になったのかもしれません。
しかし、リノベーションの仕事は、まずお客様の趣味や趣向をお聞きするところからスタートします。
数あるリノベーション会社の中から私達ひかリノベをお選び下さったお客様、それぞれの価値観にフィットしたご提案をできるよう、日々、新しい商品やトレンド等の情報にアンテナを張って知識を深めていきたいと思います。