2020/9/16
マンションの換気口とは? ~24時間換気システム~
こんにちは。ひかリノベ両国の大宮です。
『換気』はここ半年の間で、かなり気になるワードになりましたね。
特に今年の夏は猛暑でした。冷房はシッカリつけたい、でも換気もしないとだめだし…と頭を悩ませた方も多いのではないのでしょうか?
両方繰り返してたら電気代もかかってしまいますよね。
今回はその換気の話をします。
換気口
出典:ホームズ
2003年7月以降の新築の住宅には、「24時間換気システム」という法律で定めらた換気の仕組みが備わっています(今回はマンションの換気を取り上げますが、これはマンション・一戸建てを問わず、対象です)
どこにその「24時間換気システム」が付いているのかと言いますと、給気(外部からマンション内へ入る空気)からとなり、上の写真の換気口がその一端です。
居室と言ってリビングや寝室や子供部屋など、長時間、人がいる部屋の外壁側の壁に換気口が設けられているのが基本的なパターンです。
出典:不二サッシリニューアル株式会社
その他、上の写真のサッシのように、サッシ上部に換気ガラリというモノが付いているケースや、換気口ではなく換気ファン(換気扇)が付いている場合もあります。
ここで注意事項。各部屋の換気口に、フィルターが付いているタイプがあります。換気口のフィルターは大掃除でも忘れがちですが、このフィルターも掃除や交換をして下さい。
よく「換気口の前に家具を置いてもいい?」という質問がありますが、「家具を置いても換気口は密閉されることはない、少しでも隙間があれば風は通っていくし大丈夫。」という専門家の方もいるようです。ですが、私は、家具が置いてあったら掃除ができないし、換気口の存在自体を忘れてしまうと思うので換気口の前は空けておくべきだと思います。
換気扇(排気)
出典:マックス株式会社
空気が入ってくるところがあれば空気が出るところも必要になります。
排気箇所は、上の写真のトイレやバスルームにある換気扇です。これらの換気扇から、空気を強制的に排出します。上の写真のように、トイレやバスルームの換気扇スイッチには”24h換気”や”常時換気”という文字がはいっている場合が多いです。要するに、24時間ずーっとつけっぱなしにしてください。という事です。
このバスルームやトイレの換気扇は、空気の排気量をきちんと計算した上でつけられています。どういう計算かといいますと、 ”各室内全体(リビンクや寝室やその他の部屋)の空気を2時間で、入れ替える”その能力がある換気扇が付けられています。
このトイレやバスルームの換気扇で、空気を機械で強制的に排出することにより、各部屋の換気口から空気が入ってくるようになります。トイレの換気扇は匂いを取るためだけではなく、バスルームの換気扇は、湿気や熱気を取るだけはなく、24時間換気の役割を果たしているのです。
出典:DAIKEN
また、各部屋やトイレには当然ですがドアがあり、トイレの換気扇で他の部屋の換気が出来るの? と思われる方もいらっしゃいますが、できます。各ドアは、空気が通れる隙間があります。
上の写真は、ドアの下部です。これはアンダーカットといって、24時間換気のために、床との間に10㎜以上隙間をあける事になっているのです。
24時間換気とは
空気の流れを簡単にまとめると、
外→換気口→各部屋→ドア下(アンダーカット)→トイレなど→換気扇→外
という一連の空気の流れが24時間換気システムです。ここで根本的な疑問ですが、そもそも何のための換気なのでしょうか?
それは、シックハウス症候群を予防することが換気することの主な理由です。
シックハウス症候群とは、主に建材や家具などから発生する様々な有害化学物質が原因で起こると考えられています。
ただ、実際には、日々の生活の中での湿気や匂いやハウスダストなどが溜まらないように、という効果の方が強いのではないかと思います。
すみやかに換気をしたいときは
出典:YKKaP
ここでご注意いただきたいのは、24時間換気は1時間当たりでいうと全室内の半分の空気の入替えるという換気能力ですから、すばやく空気を入替えたい時は、ぜひ窓を開けて下さい。
その際、窓は1箇所でなく2箇所開けると、空気の出入りがスムースになります。窓が1箇所だけという部屋の場合は、廊下との出入りドアも開ければ大丈夫です。
また、ドアを開けっ放しにするにはちょっと…という時もありますよね。そんな時は上の写真のように1箇所の窓を、上のようにサッシを真ん中へ持ってきて左右を開けると、片側のみの時よりは換気が進みます(ただこの開け方は網戸で隙間をカバー出来ません。空気も入りますが虫も入ってくる点に注意が必要です)
今回は換気についての話でした。
ひかリノベでは、デザインは言うまでもなく、換気に関しても気を配ってプランを作成いたします。
リノベーションの際に「換気にも気をつけたい!」という方は、ぜひ、ひかリノベへご相談下さい。