2018/8/11
お部屋に境界をつくらない。パーティションと室内マドで「つながる」空間
こんにちは 五反田ショールームの水谷です。
毎日暑い日が続いておりますが、皆さまは体調など崩されておりませんでしょうか?
そんな暑い中でも、五反田ショールームには多くの方が足を運んでくださいまして、本当に皆さま、ありがとうございます。
さて、今月のブログでお届けするのは、プランニングに関することです。リノベーションにおいて要になるのは、やはりプランニング(間取り)です。
プランをご提案させていただく際にお客様がどのようなライフスタイルなのか、どのようなインテリアがお好みなのか、空間をイメージしながらプランニングしていきます。
最近のご要望で多いのは、以前このブログ「リビングに特別なスペースを…」でもご紹介いたしました、PCコーナーや書斎スペースです。
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ご家族とお住まいの方は、お一人でお部屋にこもりすぎないように、少しだけご家族の気配が感じられる空間をご希望されることも多いのです。このようなご要望にご提案できるのが、パーティションや室内マドになります。
▲参照:WOODONE
1.独立型プランからオープンスタイルへ
リノベーションはまず物件探しから始まりますが、物件の中ではかなり古い築年数のお部屋もあります。
多くの場合、各個室・居間食堂・キッチンとお部屋がそれぞれ独立された間取りとなっているのが特徴です。
最近ではオープンスタイルの対面キッチンが人気で、「できればリノベーションで対面キッチンにしたい!」とご希望されるお客様がほとんどです。
キッチンだけでなく、前述のPC・書斎コーナーや家事コーナー、そして小さいお子様がいらっしゃるご家族では、子供部屋もリビングやほかの空間とのつながりを大事にされることが多いですね。
▲参照:LIXIL
2.パーティションの機能とデザイン性
パーティション(間仕切り)はほどよく視界を妨げてくれ、かつデザイン性にも優れた商品が多くあります。
縦格子のものや横桟のもの、カラーはナチュラルやホワイトのタイプなど、お部屋のインテリアに合わせてコーディネートができます。
最近では無垢材など材質にこだわったタイプも見られ、インテリアのアクセントにもなってくれます。
またパーティションとは異なりますが、リビングダイニングの間仕切りを完全に建具で仕切ってしまうのではなく、格子タイプの引き戸にするのもオススメですよ。
▲参照:WOODONE
▲参照:YKK
▲参照:Panasonic
3.室内マドで採光と通風を確保
それぞれのお部屋は独立していても、間仕切り壁に室内マドを設ければ、隣のお部屋とのつながりが感じられます。
「お部屋の中が見られてしまうのは避けたい」という場合には目線の高さよりも高い位置、たとえば天井に近い場所に欄間(ランマ)のように室内マドを設ければ、採光や通風ができるようになりますね。
もともと伝統的な日本家屋には間仕切り壁は少なく、ふすまやランマで仕切られた、空間のつながりが感じられるつくりになっていました。お部屋とお部屋との境界は曖昧だったのです。
また窓には障子を設けて自然光が入るように。これも外と内との空間のつながりが感じられる設えですね。
▲参照:(株)みうら
4.インナーバルコニーは昔の縁側?
またPC・書斎コーナーだけでなく、最近とくにご要望が多いのは、インナーバルコニーです。
このスペースは植物を育てたり、物干しスペースとして利用されたり、外と内の中間的な空間になります。
まるで昔の日本家屋の縁側のようですね。このようなインナーバルコニーにもご提案できるパーティションがありますよ。
▲参照:LIXIL
いかがでしたでしょうか? このように見ていきますと、パーティションや室内マドは商品としては比較的新しいご提案かもしれません。
近年、古いマンションをリノベーションされる方が多く、時代の流行やニーズにも答えてメーカーさんが次々に商品を発売しています。
しかしこれまでの日本の住宅の変遷を考えてみますと、目新しさよりも、ちょっと懐かしさも感じられますね。
メーカーの既製品ではなく、無垢材でオーダー製作する造作家具も自然な風合いがあり、おすすめですよ。