2018/3/13
【横浜市エリアI様邸リノベーションレポート②】造作家具は『インロー収め』でスッキリと
皆さんこんにちは。設計の高橋です。
そろそろ春が近づいてきましたね。新生活に向けて、お引っ越しやリノベーションをお考えの方も多い季節ではないでしょうか。
さて、今回は、I様邸の造作家具をご紹介いたします。
多用途のベンチカウンター
I様邸では、長さ4M(!)に及ぶベンチカウンターを造作しました。
テレビボード兼、ダイニングチェア兼、お子様の遊び場……といった多用途の優れものです。
床との固定部は『インロー収め』
ベンチカウンターがグラつかないよう、5本の脚を床に固定させます。
その際、床との固定部に接続金具が見えてしまっては残念ですよね。
そこで使ったのが『インロー収め』という手法です。
脚の下側は写真のように凹凸に加工してあります。
まずは、凸部材を床に固定します。
続いて凹凸部材を合わせるように脚をはめ込みます。
これで脚は床に固定されました。
その後、天板を脚の上に固定させて完成です。
固定金具が表面に出ないので、スッキリした印象になりました!
電気配線用の孔加工
さらに、こちらのベンチカウンターはテレビボードを兼ねていますので、配線などを通すための孔加工も施しました。
テレビを置く位置に合わせて、配線の通り道をくり抜きます。
これで配線がもたつかず、見た目スッキリ。お掃除もしやすくなりますね。
このように、配線類を上手に処理するコツは「家電の配置位置を先に決めておくこと」がポイントです。
家具の仕上げは『インロー収め』で
I様邸は床への棚固定の例でしたが、『インロー収め』は壁に棚を固定する際にも使われます。
他物件の施工例となりますが、これも『インロー収め』で金具を見せない固定方法です。
壁からニョッキリ金具が見えてしまうと、内装や家具のデザインがいまいちキマりません。
せっかくのオーダーメード家具ですから、細かいところにも気を配ってカッコよく仕上げたいですね。
今回は『インロー収め』の施工事例を紹介いたしました。
リノベーションに家具造作をお考えの方も、ぜひお気軽にご用命くださいませ!