2018/1/19
【鎌倉市エリアS様邸リノベーションレポート②】間取りはそのままで、お部屋は生まれ変わる
こんにちは。設計担当の遠藤です。
今回は、湘南支店施工事例S様邸パート2・設計編です! 間取りを変えないリノベーションをご紹介いたします。
S様からのリクエスト
湘南の海にほど近いマンションのご購入をお決めになり、海岸風のイメージを沢山お持ちになっていたS様ご夫妻。
S様が購入された物件はリフォーム済で、各設備は新しいものに交換され、内装(フロ-リングやクロス)もきれいに仕上げてあったのですが、「新しい家族にワンちゃんを迎えたいので、ホールから各居室の床にあった10cm前後の段差をなくしてフラットにしたい」とのリクエストがありました。
その他、LDKに床暖房を設置したい。
キッチンからリビングの様子が見えるようにしたい。
何よりもショールームを気に入っていただき、海岸風の部屋に仕上げて欲しい! とご要望をいただきました。
間取りを変えないリノベーション
こちらの物件はもとも広々とした3LDKで、S様ご夫妻にとって使い勝手に問題ない間取りであったため、無理に間取りを変えずにご希望に添えるようにご提案をいたしました。
各室の段差は置き床下地を設置して解消。
LDKの床には各所に電気式シート型の床暖房を敷設。
キッチンの壁にはスリット(縦長の開口)を造って、リビングとの繋がりを感じていただけるようにしました。
置き床下地で床高さ調整
ホールと居室で10cmあった段差をフラットに。
二重床になるので、階下に足音などが響かないよう、防音性能の基準を満たす必要があります。
▼Before
▼施工中
床暖房の敷設
シート型の床暖房は手軽に敷設できますが、床暖房対応のフロアーを選ぶことが必須です。
スリットでキッチンとの繋がりを
やや閉鎖的な印象だったキッチンですが、壁で分断されていた空間をスリットにすることで、一体感のあるLDKとなりました。
▼Before
▼イメージパース
▼After
リノベイメージパースと仕上材
海岸風の内装については全室のリノベイメージパースを作成してご提案、ご覧いただく度にとても喜んでいただき、S様ご夫妻のイメージと摺り合わせていく作業を共に楽みながら行いました。
そうして出来上がったパースを元に、各室にあった柱型には印象的なオールドブリックタイルを貼り、木目調やビビットな色の壁や天井のクロスを選んで建具や巾木、飾棚や家具を決めていきました。
色や質感、材料の組み合わせで、様々な空間が出来上がります。
今回は本物のブリックタイルと木目調のクロスを合わせることで、全体に重厚感と風合いの良い雰囲気を作る事ができました。
ブリックタイルと木目調クロス
海岸風のリビング
▼Before
▼イメージパース
▼After
さわやかなブルーの壁のパウダールーム
▼Before
▼イメージパース
▼After
リノベーションというと、設備機器を含めて間取りも全改修というイメージがあるかもしれませんが、S様のように間取りを変えることなく希望を叶える方法もあります。
同じ広さ、同じ外観のマンションの中で、玄関を開けたら自分達のオリジナル・他とは違うお部屋を創るのもリノベーションの醍醐味のひとつです。
特別な空間をまずはパースでご覧いただき、夢を叶えるお手伝いをぜひとも私達にさせて下さいませ。