クラシカルな表情の「漆喰とヘリンボーン」
エリア | 東京23区エリア |
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家族構成 | 二人暮らし |
面積 | 43.86㎡ |
間取り | 1R → 1DK |
テイスト | ナチュラル,クラシック,シンプル |
特徴 | 漆喰,無垢材,ヘリンボーン,モールテックス,オープン洗面コーナー,WIC |
クラシカルな表情の「漆喰とヘリンボーン」
マンションのフルリノベーション事例です。
数年前にリノベーション済みのマンション物件を購入。状態は綺麗でしたが、収納を中心に回遊するワンルーム構成であったため、二人暮らしのライフスタイルに合わせ、間取りを抜本的に見直し。LDKと寝室を分ける構成に変更しました。
こだわりは「素材」。床は無垢フローリングのヘリンボーン張り、壁は漆喰塗装(お施主様自身の手によるDIY塗装。講習に通ってチャレンジされたそう!)見た目や肌触りはもちろん、調湿性能や保温性能にもすぐれた素材です。オープンスタイルの洗面台は、モールテックスとラワン材で造作。水廻りの壁には白い磁器質タイル。アンティーク家具が映える、クラシカルなマテリアルをコーディネートしました。
プラン面では洗面脱衣室と一体化した玄関ホールが特徴的です。
マンションの玄関まわりは居室の広さを確保するため狭く・暗くなりがちですが、本件では洗面コーナーをオープンとすることで広々と開放的なホールを実現。玄関ホールに洗面脱衣室の機能をもたせた、合理的なプランです。さらに洗面コーナー裏をWICとし、身支度のための空間をホール廻りに集約しました。
居室空間は、リビングドアを開けて左手に寝室、通路右手にキッチンを配置しました。通路の壁面に家電収納を設け、リビングから視線の届きにくいレイアウトに。一方でキッチン本体は、通路から半分リビングに張り出した、セミオープンなレイアウトとしました。框の扉が目を惹くキッチンは、LIXIL社の『ノクト』。リビング空間の意匠に合わせ、クラシカルなデザインを採用しました。ダイニングに張り出したキッチン側面には腰壁をしつらえ、小さなカウンターを造作。配膳やコーヒータイムに活躍しています。
本件のもう一つの特長は、既存利用です。もともとリノベーション済みの物件で、そのまま住めそうな状態の良さ。間取りが二人暮らしには合わないところがあったためフルリノベーションを実施しましたが、玄関脇の小物棚・寝室脇のマガジンラックの棚板は、既存を再利用しました。新旧の棚板が混在することとなりましたが、塗装で両者の質感に統一感を持たせています。古いものを活かすことで、新築とは異なる味わいが生まれます。リノベーションの醍醐味ですね。