幸福の黄色、やすらぐ白
エリア | 神奈川エリア |
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家族構成 | 一人暮らし |
面積 | 54.87㎡ |
間取り | 2LDK → 1LDK |
テイスト | ナチュラル,北欧 |
特徴 | ニッチ造作、塗装壁 |
リノベ費用概算 | 12,000,000円 |
動き出して分かった理想の家
ミニ盆栽が趣味のN様。コロナ禍でお家時間が増え、どんどん増えていく盆栽のために広いスペースを確保したいとの思いから引っ越しをご検討されました。「家を購入した友人たちから持ち家の良さを聞いていて、私もその流れに乗りたいなと。ローンのこともあるので、動くなら早めにという意識でいました」。
ご友人の話を聞いてから1か月後には、物件探しへと動き出したN様。ただその時点ではリノベへの想いは「0%だった」そう。
「物件は最初から中古に絞っていました。中古物件でもリフォーム済みのキレイな物件を内見していたので、リノベのことは全く頭になかったですね。でも10件ぐらい回っていくうちに目が肥えてきて、間取りや壁紙、設備など、あそこがああだったら素敵なのにと、自分が家に求めているものが次第にわかってきたんです」。
その後ひかリノベとリノベの存在を知ったN様。リノベならお部屋を間取りから全て変えられると知り、コーディネーターと共に、初めてリフォームしていないお部屋を内見。急遽中古物件+リノベに舵を切りました。
「ひかリノベさんのHPを見て、お客さんの希望を最優先してくれる会社だと感じました。実際その通りで、こちらの要望に全て応えてくれました。話しやすい雰囲気があったので、やりたいことや不安を全部打ち明けられたのがよかったです。担当の方のお人柄もあり、最初から最後まで安心してお任せできました」。
盆栽と色で気分を上げる
N様がリノベで一番叶えたかったことは、引っ越しのきっかけであった盆栽をじっくり鑑賞できるスペースを設けること。テレビ台の上にある間接照明付きのニッチは、盆栽の新たな魅力を発見できます。黄色の壁が目印の飾り棚も、元々は多目的スペースとしてつくられましたが、こちらも盆栽を置くスペースとして活躍しています。
「実はこの壁をアクセントカラーにするというのは、設計さんの提案がきっかけでした。最初にデザイン画をくださったときに、この壁がグレーで塗られていたんです。その画を見て、自分の好きなイエローに塗ったらもっとかわいくなるじゃないかと思ったのが決め手でした」
黄色は黄色でも、オレンジ味の強い色からピンクに近い色味など、その種類は何千通り。「最初にこの色が理想! と思った色があったのですが、次の週に改めてその色を見たら全然違う感じで。ショールームの照明の当たり方で、実際は濃い黄色なのに薄く見えていたんですね。なのでワントーン下げ、求めていたやわらかい黄色を探しました。まさに理想の黄色で、この色より濃かったり薄かったりしたら気分が下がっていたかもしれないです」
大切に育てた盆栽を、コーヒーを飲みながら眺めるのが至福のひとときだというN様。職人が5回ほど色を塗り重ねて完成させた壁は、N様の気分を上げるパワースポットになりました。
N様の理想のお家は、明るさと安らぎを感じられる部屋。LDKの壁は全面やわらかな白の塗装で仕上げ、三方の窓から差し込む光と影がしっとりと映える空間となっています。
またN様がとくに「お気に入り」だというのが、洗面台の白いタイル。このタイルはスペインのメーカーのもので、一つ一つ色のニュアンスが異なるのが特徴です。
「個体差があり、一つ見ただけでは色のばらつきがどの程度あるかわからなかったので、ショールームに行って違いを確認しました。でもこのタイルが水に強くないかもしれないという疑惑が持ち上がったので、家にサンプルを持ち帰って水没実験をしてみたんです」
その後一週間ほどタイルを水に浸したしたというN様。特に問題なかったことから、晴れて洗面台のタイルとして採用されました。洗面台の高さも以前のお部屋より5センチ上げるなど、細かなこだわりが光る空間です。
「好き」に囲まれる空間
コロナ禍で在宅勤務となり、一日の大半をお家で過ごすようになったというN様。
お部屋の一角には、20年活躍しているというアンティークのデスクを中心としたワークスペースが広がっています。デスクの後ろの本棚は、もともとある梁を有効活用したもの。本棚は奥行きがあり、文庫本が2列入る充実した収納力です。
そしてデスクを囲うように、天井から建具が吊るされています。この建具を閉め切るとちょっとした個室になるので、仕事に集中したいときはもちろん、N様のもう一つの趣味であるバイオリンを楽しめる空間にもなります。
「家にいる時間が長いと、どんな空間で過ごすかが本当に大事になりますね。前の家も不満があったわけではなかったんですが、家を変えると色々見えてこなかったところが見えてきます。今あの家に戻るとストレスかな……。そのくらい家も環境も、ここがこうだったらよかったのに、という不満がありません。毎日快適で幸せです」
N様が理想の空間をつくりあげられたのは、自分の好みがはっきりとわかっていたから。季節によって置き換える盆栽たちも、ダイニングのニッチに並べた陶器のカップも、シャボン玉が浮かんでいるようなペンダントライトも。N様邸で目に入るのはN様の「好き」だけです。