放課後のノスタルジー
エリア | 東京23区エリア |
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家族構成 | 二人暮らし |
面積 | 32.55㎡ |
間取り | 1DK → 1DK |
テイスト | ナチュラル,モダン |
特徴 | パーケット |
リノベ費用概算 | 5,800,000円 |
ビビッドオレンジの建具とライトグレーの壁
テーマは「古い学校の教室」。
家の中でひときわ目を引くのは、鮮やかなオレンジのリビングドア。こだわりのオーダーメード品です。
レトロな真鍮のドアノブ、ストライプの模様が入ったモールガラスは、昔通った小学校の教室のような、ノスタルジックな雰囲気。
一般的なリビングドアよりもやや横長の比率で、シャープすぎないコロンとした印象に。
洗面室、トイレの扉も同じカラーで揃えました。
この鮮やかなオレンジの扉を引き立てるのは、ライトグレーの壁。
古い学校のイメージに合わせ、クロスではなく塗装で仕上げました。
「実は、最初に設計の水谷さんからこの色を提案されたときは、ちょっと濃すぎるんじゃないかと思ったんです。でも『実際に塗装すると、淡い色はほぼホワイトに見えてしまう』とアドバイスいただいて、この色でいこうと。結果、そうして正解でした! 見本と実際に施工した場合で、見え方に違いが出るんですね」
寄木張り(パーケット)で一味違う床に
水回りを除く床はすべて寄木張り(パーケット)。木片を組み合わせ、幾何学的な模様を描くフローリングです。
パーケットはクラシカルなものから、モダンなものまで、さまざまなデザインがありますが、設計・水谷は内装と部屋のサイズに合わせ、モザイク風の小さな寄木を提案。
同じ張り方でも、すべて同じ色で揃える場合と、異なる樹種を組み合わせる場合(カラーミックス)とで、印象もまた変わってきます。
色選びは最後まで迷いましたが、最終的に「かわいらしい感じにしたい」というW様の選択で、樹種混合タイプとなりました。
集成材の造作棚で木のぬくもりを
壁に造り付けの本棚や靴棚は、木のぬくもりを感じられる集成材を用いました。
集成材とは、小さくカットされた木材を接合したもの。
張り合わせた模様が、パーケットの床とも好相性です。
集成材の特長は、木の根元から枝まで、さまざまな部位を集めてつくられているため、強度にばらつきがなく、品質が安定していること。また、反りや割れといったトラブルが生じにくいことです。
荷重への耐性が必要な棚にはピッタリの素材といえます。
「プランの打ち合わせがはじまった当初はイメージばかりが先行していましたが、実際につかう内装素材や塗料の色など、こちらの希望に合うものをどんどん提案してもらえたので、自分の中で漠然としていた部分も徐々に『こうしたい』と具体的に考えられるようになりました。打ち合わせを重ねて、悩みながら一つひとつ決めていったから、本当に『自分の家ができた!』って感じがします」