ワインとコーヒーを片手に
エリア | 神奈川エリア |
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家族構成 | ファミリー |
面積 | 73.77㎡ |
間取り | 4K以上 → 3LDK |
テイスト | ヴィンテージ,モダン |
特徴 | コーラー社製水栓,病院用洗面ボウル,ハーマン社製コンロ,アメリカンスイッチプレート |
リノベ費用概算 | 6,800,000円 |
不動産市場のリアル
F様とひかリノベの出会いは、物件検索会員登録。
物件探しが大きなポイントになると感じたF様は、複数の物件検索サイトにて会員登録をされていました。ひかリノベはその中でも連絡が一番速かったことから縁を感じ、そのままお任せいただくことになりました。
そんなF様が購入を決意したのは、旦那様の勤務地にアクセスしやすい物件。順調に申込まで進めました。しかし、その決断をコロナウイルスが揺るがすことに。予期せぬ事態がF様を不安の渦に落とし込みます。その結果、契約の前日に申し込みをキャンセル。会社が、将来がどこまで影響を受けるかわからない中購入すべきではないと判断したのです。
そしてその約3か月後、会社への新型コロナの影響も限定的となるであろうことが確認出来た後、物件探しを再開。その頃には勤務先の移転が濃厚となっており、前回探していた時よりもエリアを広げて探しなおすことに。夜にはご夫婦で「どの土地に住もうか会議」を開催する日々。「ずっと住むところだから、車で移動できるフラットな土地がいいな、とか。それに老後は車が乗れなくなるかもしれないから、駅やスーパーに近いにぎやかな土地もいいなとか色々考えました」とF様。
しかし、またしてもF様に試練が待ち受けます。「いいなと思って購入を申し込んだ物件があったのですが、タッチの差で購入できなかったんです。それも2件連続で。もう本当に大ショックで、このまま引っ越しできないんじゃないかと思いました。不動産市場っていうのはよくわからなかったんですけど、出てこないときは出てこないし、取られるときは取られる。もうそういうものなんだっていう絶望がすごかった」。
一方担当コーディネーターの香月は、この厳しい状況下の中でも心配はなかったと語ります。「他のお客様でも、申込したけど買えなかったというケースはあります。ただ、最終的に『ここに決めてよかった』というところに落ち着くんです」。意気消沈のF様に「なんとかなりますよ」と励まし続けた香月。
「香月さんはよくわかってくださる方でしたね。打たれ強いところがよかった。希望の物件を購入できなくても、『ここはダメでしたが、またいいところが必ず見つかりますから次行きましょう』って」。
そこからF様も気持ちを取り戻し、香月と毎週のように打ち合わせを重ねていきました。すると香月の予言どおり、「ここに決めてよかった」という物件に出会います。新たなお勤め先からもアクセスが良く、駅もにぎやか。そしてなにより広々としたルーフバルコニーがついていました。
「もう即決です。他に申し込みが入っていないかヒヤヒヤしましたよ(笑)。前の物件は周りに何もなかったので、購入していたら後悔していたかもしれないですね。支えてくれた香月さんには感謝の気持ちでいっぱいです」。
深みを味わうブリティッシュ
紆余曲折を経て物件購入に至ったF様。お部屋をああしてこうしてと、夢はスピーディーに膨らんでいきます。お部屋の参考にしたのは、インスタグラムやピンタレストに載っている写真たち。あまたの写真を見ていく中でご夫妻がたどりついた結論は、「メリハリ」でした。「リノベ会社のインスタグラムをいくつか見ていましたが、なんかやりすぎているなと感じたんです」と奥様。今の自分たちだけでなく、将来の自分たちにも合った、等身大のデザインを念頭に置かれていました。
そのメリハリの“ハリ”を担ったのは、洗面台とキッチン。造作した洗面台は、海外帰りのご主人のこだわりが詰め込まれています。モールテックスのカウンターに病院用の洗面ボウル。ウォールナット塗装の引き出しと真鍮のタオル掛け。センサー照明が深緑色のタイルを照らし、浮かび上がるコーラー社製の水栓。この堂々とした気品溢れる水栓は、海外のホテルで一目ぼれした旦那様が採用を決めました。
オールステンレスのセミオーダーキッチンは、奥様イチオシ。無骨な印象のハーマン社製のコンロにビルドインのオーブン。後ろのカップボードにはホワイトのタイルをあしらい心躍る空間に。またキッチンの引き出し部分は空間を開けて、ごみ箱をそのまま収納できるようにしました。そしてキッチンの高さは、奥様の身長に合わせて高めに設計。デッドスペースのない広々と使いやすいキッチンの完成です。
「キッチンは手を加えるかどうか悩みました。リフォーム済みの物件でとてもきれいだったので。でも香月さんが後からリフォームをしてしまうと、住宅ローンの中にリフォーム費用を組み込むことができなくなるから、『どうせやるなら今やったほうがいいですよ』と言ってくれて。その言葉もあって、キッチンと洗面所はおもいっきり自分たち好みにしました」。その代わり、トイレやお風呂には手を加えなかったF様邸。様々なデザインに触れたからこそ分かった、私たちのデザイン。厳選されたメリハリリノベーションとなりました。
「居心地が良すぎて、ついつい寝坊しそうになっちゃう」
リノベ前の準備として、リノベの事例写真を可能な限り見ておくことを第一に挙げてくださったF様。やりたいことを全部やるのは金銭的にも住みやすさ的にも現実的ではないから、やりたいことの中から取捨選択をしていく。そこに残っていったものたちを全部希望として伝えることがリノベを成功させる秘訣だと教えてくださいました。
「こんなこともできるのかな?というところも全部相談するといいですよ。私たちはスイッチプレートもこのタイプがいいとか、Wi-Fiのルーターを隠したいとか、小さな要望もどんどん伝えました。工事はすごくスムーズに進みましたよ。香月さんとデザイナーさんと施工管理担当さんの3人が緊密に連携を取り合ってくれるのがすごくよかったです。めちゃくちゃ部署が分かれている会社だったらこんなにスムーズではなかったかも」。
お仕事の疲れを癒してくれるのは、お家で味わうワインとコーヒー。お気に入りのグラスに注いで明かりを灯したら、心ほぐれる空間に。お家時間の過ごし方が改めて見直されている昨今、何気ない時間をひそやかに楽しむのってやっぱり素敵ですね。