「住」を愛する人の妥協なき家
エリア | 東京23区エリア |
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家族構成 | 二人暮らし |
面積 | 51.35㎡ |
間取り | 1LDK → 2LDK |
テイスト | ナチュラル,シンプル,モダン |
特徴 | 室内窓 |
リノベ費用概算 | 7,900,000円 |
物件と夫婦の縁
北欧の名作家具に照明。それを引き立たせる白とグレーの内装。このお部屋の住人は「衣食住」の中でも「住」を愛するIご夫妻です。
お引越し前より「住」へのこだわりが強く、賃貸物件でも、ご自身で扉を外して間取りを変えてみたりと、最大限自分好みの空間へ昇華させてきたI様。そんなI様念願のリノベーションが始まりました。
ひかリノベとの出会いは、ひかリノベのWEB上にある「物件検索」から。リノベをする前からやりたいことが明確だったI様は、そのやりたいことが叶えられる物件を探していました。
そこからコーディネーターの香月と出会い意気投合。大切なお住まい探しからお任せ頂きました。
「香月さんは、レスポンスが早くて『これってどうすればいいんだろう』っていうのを聞きやすいんですよね。ローンを組むのも初めてだったんですが、書類の書き方から教えてくれて、初めてでも何も困らなかった。売り主さん達とお会いする場面でも、場を和ませてくれたり、とにかくやさしいんです(笑)」とI様は香月の人柄を振り返ります。
エリアは、ご友人が多く住んでおり、落ち着きと賑わいが共存する地をI様は希望されていました。ご友人をご自宅に招くことも多いというI様ならではの視点です。
また、メインの物件探しは、内見する物件ではどのようなプランが可能かを、事前にI様と確認していたため、スムーズに進めることができました。
そしてI様が住まいに選ばれたのは、クラシックが流れる、売り主様の人柄が見え隠れするお部屋。最上階の9階に位置しており、ドアを開け廊下を進むと、東京の街が一面に広がります。
「特に眺望にはこだわっていなかった」というI様も、この景色に惹かれ即決。また売り主様の人柄や、管理組合による物件の管理状況の良さも決め手になりました。
実は内見後、この日はご夫妻の結婚記念日であったとI様よりご連絡が。まさに物件と夫婦の縁が重なった運命的な出会いとなりました。
「管理戸数の多い物件は、管理状況も良い物件が多い印象です。特にこの物件は、管理組合でしか手を加えることのできない【玄関ドア】と【サッシ】が新しくされていました。築40年で旧耐震の物件ですが、古さを感じさせません。管理状況の良し悪しを見極めるためには、修繕計画資料を取り寄せ、事前に確認しておくのがポイントです。」と香月。
そしてI様からは『いい物件と良いコーディネーターに出会えてよかった』とのお言葉を頂きました……!
長く住まう家だからこそ、眺望や共用部の管理など自分で手を加えることができない部分も決して軽視できないのです。
この家でできること全て
理想の空間は美術館だというI様。室内の白とグレーの組み合わせは、香川県にある「豊島美術館」や「地中美術館」(建築美の美術館です。ぜひお調べください!)を参考に。
室内の床は白とグレーが交わるフロアタイルを、玄関床はこだわりのモールテックスをチョイスして憧れの美術館のように仕上げました。
そしてI様邸は、見た目の美のみならず機能の美も備えられています。
特にキッチンはI様お気に入りのグラフテクトを採用。ただグラフテクトは小さなサイズが無く、既存のスペースに入りきらなかったため、配置を大きく変更することになりました。
ただ天井が低いためダクトルートの確保と、新たなキッチンスペースの確保が課題となりましたが、ダクトを露出させた天吊りタイプのレンジフードを採用することにより、ダクトルートの課題をクリア。
キッチンスペースは、冷蔵庫などの家電をミリ単位で計算することによりキッチンとリビング、どちらも余裕のある広さとなりました。
「キッチンが自分たち好みに仕上がったので、普段作らなかったような料理も作るようになりました」とI様は嬉しそうに語ります。
また、洗面台と洗濯機置き場の位置も変更。廊下を挟んで斜め向かいに配置することで、洗濯の家事動線が改善。この配置は、廊下の床を高くし、配管スペースを確保したことで実現しました。
洗面台は、カウンターとボウルの継ぎ目が目立たないアイカのスタイリッシュカウンターで、お手入れ上手に。
色味もキッチンと合わせることで、洗練された印象となりました。
浴槽は、Panasonicのユニットバスを採用。保温機能に優れており、照明の明るさも調整できる、見た目も機能もスタイリッシュな浴室です。
そして室内窓のある寝室。こちらの窓はI様にて特注された一品。シャープなデザインがお部屋全体を引き締めます。また窓があることで圧迫感がなくなり、お部屋が広くみえる効果も生まれました。
この寝室もベッドや家具の寸法を測り、全てが収まるように計算されています。
「自分たちの好きが詰まった、帰りたくなるような家にしたかったんです。『これでいっか』と妥協せずに、この家でできる全てのことをやりました」。
私たちの小さな美術館
「私たち夫婦は『これいいね』がほとんど同じなんです」とI様。
感性豊かなお二人は、完成された家を見るやいなや、驚きで声が出なかったと語ります。
「理想を超えた家ができたと思います。完成後は、キッチンのサイドの壁に奥さんと並んで座って『めっちゃいいね』ってずっと言ってて」。
長い期間を経て、ついに完成された我が家。
家具もカーテンも何も揃っていない部屋の中、窓に広がるのは「私たちの街」。
新しい家と新しい街、双方から流れる温かな風はお二人を包み込み新たなステージへと運んでいくことでしょう。
実際に暮らしてみると、思わぬ産物も。
「朝、日の光がすごく入ってくるんです。お昼過ぎに内見したので、日の当たり方は意識していなかったんですが、『え、もう6時!?』って感じでパッと目が覚める。おかげで朝型になりました」。
光の入り方までも計算されたかのような美しさです。
お部屋を固めるのは、北欧やアンティーク、そして無印の家具や小物たち。
I様の審美眼にかなったモノたちは、一つ一つが存在感を放ちながらも、秩序良く空間に溶け合う様は美術館のようで、訪れる人の心を穏やかにしてくれます。
最後に「迷ったら絶対やったほうがいい」とアドバイスしてくれたI様。
家は人生のパートナーだからこそ徹底的に向き合う、こだわり抜く。こうして妥協なき家は完成しました。