好きなものを詰め込んだ、リノベーションとDIYでできた家
エリア | 東京都23区エリア |
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家族構成 | ファミリー |
面積 | 47.70㎡ |
間取り | 3LDK → 2LDK |
テイスト | ヴィンテージ |
特徴 | デザインクロス,黒板塗料 |
リノベ費用概算 | 5,000,000円 |
家族から受け継いだマンションを「自分の家」に
お父様が所有していたマンションにお住まいだったZ様。かつては会社の社宅のように使われていたことを知っていることもあり、なんとなく「自分の家っぽくない」と感じていたといいます。
また、子供が生まれ、成長していく中で、これまでの家では使いにくい部分があるとも思いはじめ、リノベーションに踏み切りました。
間取りは大きく変えず、活かせる部分は活かすことで、コストを抑えつつ、こだわる部分はこだわって設計を決めていきました。
デザインの98%は、インテリア好きな奥様が決めたそう。リノベーションが進む中で出てきた、様々な要望を叶えられる喜びもあったようです。
落ち着きの中に個性が際立つリビング
リビングダイニングとキッチン、和室の3部屋をつなげた、20帖を超える広々としたLDK。入ってまず目につくのが、窓の上と向かいの壁に広がるヘリンボーン柄のクロスをあしらった梁です。模様も色合いも個性的。それでいて木目調の落ち着いた雰囲気も併せ持っている、独特の存在感がリビングを彩ります。
また、掃き出し窓の横の壁にはポップなデザインのエコカラットを設置。調湿機能や脱臭機能を持っているため、結露が起きがちな窓辺では重宝する建材です。壁側には、ピクチャーレールを設置し、趣味のものを飾れるようにしました。
配置に迷ったのが照明です。広いリビングにいかに効率よく灯りを配置するか。ダクトレールを2列やL字に工夫して配置することで、模様替えで生活動線が変わっても対応できるように工夫をしたそうです。
廊下とリビングをつなぐドアには、こだわりの青いドアを選びました。
また、キッチン横には壁いっぱいに特殊な塗料を塗り、黒板として使えるようにしました。塗料のため、本来は磁石は付きませんが、マグネット下地加工をすることで磁石も付くように。ちなみに黒板塗料は、夏休み中のお子様が汗だくになりながら自分で塗ったそうです。これから成長する部屋での、何よりの思い出になりました。
家族の気配がわかるキッチン
奥様がいちばんのお気に入りの場所だという、ペニンシュラ(半島)型のキッチン。リノベーション前は壁の方を向いたキッチンだったこともあり、家族と会話を楽しんだり、テレビを見ながら家事ができるので、水仕事も楽しくなったそう。
また壁側の地下鉄風の白いタイルが、北欧風の爽やかな調理空間を演出します。キッチン奥のニッチカウンターは、リノベーション前の構造を活かしたもの。以前の家の面影が少しだけ残る、遊び心の見えるキッチンとなりました。
DIYで完成させたシューズボックス
奥様のセンスが光るのが、玄関に入ってすぐに目につくシューズボックス。ご自身でアンティーク風の塗装をし、雰囲気のある空間を造り上げました。また、ステンシルでお気に入りの言葉を入れたり、自ら見つけてきた赤いレトロな取手を取り付けたり、DIYならではの楽しみが詰まった玄関です。
夫婦の寝室と子供部屋の壁には、いずれもエコカラットを設置し、過ごしやすい部屋にこだわりました。
Z様は、リノベーションをしてから多趣味になったそうです。愛着のあるこの家をもっと良くしようと、いろいろなことにチャレンジしたくなったのがその理由。
誰のものでもない、自分と家族のための住まい。だからこそ、暮らすことそのものを楽しめるのかもしれません。