自由設計防音室でセッションを
エリア | 東京23区エリア |
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家族構成 | 二人暮らし |
面積 | 57.3㎡ |
間取り | 2LDK → 1LDK |
テイスト | ナチュラル,北欧 |
特徴 | 防音室,小上がり畳,ワークスペース,造作本棚,ニッチ |
自由設計防音室でセッションを
マンションのフルリノベーション事例です。
第一のご要望は「楽器演奏用の防音室をつくりたい」。ひかリノベは既成の防音ルームではない、自由設計の防音室をご提供しています。本件では電子ドラム・電子ピアノを想定した防音室を計画。打楽器は振動が響きやすいため、壁の防音に加えて床や壁の振動を外に漏らさない設計に。防音ドアは鋼製で、一枚扉でも充分な防音性を備えています。また防音ドアには窓を設け、居室空間との繋がりを残しました。防音室は中で危険があった場合に声を上げても外に聞こえづらいため、安全性の観点から、どこかに窓を設けることをおすすめしています。
居室空間は、壁面本棚と小上がり畳、ワークスペースを備えた多機能なLDKを暮らしの中心に。小上がり空間はロールスクリーンを下ろせば個室のようにも使えます。夜はここに布団を敷いてロールスクリーンを下ろし、寝室としているそう。「昼間はベンチのように腰掛けたり、そのまま横になってお昼寝したり。ソファが要らないので、空間が広く使えます」とお施主様。畳を上げると、段差部分が収納スペースに。マンションの限られた空間では収納が課題となりがちですが、空間を縦に使うことで広いベッドと充分な収納を両立しました。
ティファニーブルーのアクセントクロスが印象的な一角は、リモートワークスペース。戸境壁とサッシの間の小空間を利用した、こぢんまりしたスペースで、「おこもり感があるので集中できます」。ダイニング側との間仕切りに三段構成の大きな室内窓を設け、空間にほどよい抜けをつくりました。
設計担当のこだわりは、散りばめた小さな棚やニッチ。水廻りの拡張によって生じたキッチン空間の凹凸に三角形の棚をしつらえ、デッドスペースをつくらない工夫を。玄関ホールの壁にはニッチを設け、お施主様のコレクションした鉱物やグリーンがゲストを迎えるウェルカムスペースとしました。
収納計画という意味ではファミリークローゼットとリビング壁面収納、そして小上がり下収納で充分確保されていますが、暮らしを豊かにするのは、こうした小さな遊びの空間ではないでしょうか。お気に入りの小物や、自慢のコレクションを飾って、世界に一つの自分らしい住まいに。これぞリノベーションの醍醐味です。