収納と動線。

前住居では収納の少なさ、非効率な動線に悩んでいたというH様。３LDKのマンション物件を購入し、１LDKへと大胆に間取り変更。和室・洋室とそれぞれの収納で構成されていた一角を、ファミリークローゼット/ランドリールームに。また玄関土間とLDKをそれぞれ拡張し、リビング内にワークスペースとパントリーを設けました。

テーマは収納と家事の動線の最適化。
ランドリールームは洗濯機置き場のある洗面室正面に配し、洗濯物を最短動線で持ち込めるように。一回分の洗濯物をすべて室内干しできるよう、ハンガーレールはたっぷり二列。ランドリールームに直結のファミリークローゼットは、二人分の衣類を分けて掛けられるハンガーと、小物の収納棚、大物の収納棚の三部構成。ランドリールーム/ファミリークローゼット/廊下と、トイレを回り込む形で回遊できる動線となっています。また廊下には、扉付きの収納庫とオープン棚も。収納庫の中には掃除機の充電スペースが。オープン棚にはお気に入りの小物を飾って、リビング前のウェルカムスペースの役割も。

LDKはリビングスペースの一角にデスクカウンターをしつらえ、リモートワークスペースに。パントリー裏の凹みを利用したおこもり感のある空間ですが、前面の壁にゆらぎガラスの室内窓を設けて抜け感を。パントリーは三面の壁に大小の棚をしつらえ、細々した食材から嵩張る飲料ストックまでスッキリと収納できます。入口には建具を付けず、軽やかなロールカーテンを採用しました。キッチンは腰壁・袖壁で囲んだセミクローズドなレイアウト。腰壁のニッチは、奥様が育てている苔のディスプレイコーナーに。

玄関扉から横に広がる形で拡張した土間は、マンションの玄関とは思えない広々空間。壁面と窓下に棚を造作し、靴収納もたっぷり。ファミリークローゼットとの間仕切りには、リモートワークスペースと揃いの室内窓。ナチュラルな木枠とレトロなゆらぎガラスが、空間のフォーカルポイントとなっています。